市民意見提出制度募集案件
一宮市小中学校の隣接校選択制(案)の意見募集結果について
募集の趣旨
本市では、平成17年4月1日の合併に伴い、新一宮市の小・中学校における適切な通学区域のあり方について、及び教育水準の維持向上を図るべく、平成17年度、平成18年度、平成19年度の足かけ3年にわたり、学識経験者の方、小・中学校のPTA役員の方などを委員とする一宮市小中学校通学区域審議会を開催して検討してまいりました。その結果、「一宮市小中学校の隣接校選択制」の素案をとりまとめ、本案について市民の皆様から意見を募集いたしました。この度結果がまとまりましたので、要項とともに、お寄せいただいたご意見とご意見に対する本市の考え方を公表します。ご意見ありがとうございました。
なお、公表内容は、一宮・尾西・木曽川庁舎の資料コーナーのほか、教育文化部総務課(木曽川庁舎1階)でも閲覧できます。
募集期間
平成19年5月1日(火)〜5月31日(木)意見の提出方法
持参・郵送・FAX・電子メール意見の総数
25件(提出者9名)ご意見の内容とご意見に対する本市の考え方
1.転居に伴う学校選択について(2件)◆意見の内容
母子家庭で不規則な時間、日程の仕事により子どもの帰宅時に留守な時が多く、同じ学区内にある近くの実家の両親の助けを受けています。転居しなければならない状況になり、事情により隣接校でない学区の住宅に入居を希望していますが、子どもは現在通園している幼稚園の友達と同じ学校への入学を希望しています。また、転居後も両親の助けが必要です。今の学区の学校を選択できる特例をしていただきたい。児童クラブ等もありますが、費用がかかり、慣れない児童クラブ等より親族の協力を得たい。
◆ご意見に対する本市の考え方
お子さんの通学上の交通安全、防犯上の観点から近い学校が望ましいことから、本市には隣接校選択制がふさわしいと考えております。
転居に際しましては、お子さんが新しい環境に慣れ、そこで社会性を育んで成長されることをお勧めします。
特別な理由がある場合は、学校又は教育委員会に学区外通学についてご相談ください。
◆意見の内容
実は今年、引越しをする予定でしたが、一番の悩みは子供の学校のことでした。
親としては、引越しをする上で子供の友達や雰囲気が変わることによるストレスを一番気にしています。特に小学校高学年、中学生となると、敏感に感じる年頃でもあり、親の都合で子供の環境を変えるのはと悩みましたが、選択制が導入されれば、子供の意見も反映でき、不登校やいじめも解消されるかと思われます。
子供が勉学に勤しむ上でも、いざ「いじめ」とかが起きても選択することができるのは、心の余裕になると思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
子どもの意見を反映させることは、教育上大切なことの一つではありますが、本市で導入を考えております隣接校選択制は、新1年生を対象としております。制度を導入するには、一定のルールの中で実施しなければならないことを、ご理解ください。
転居の場合やいじめ等が見受けられた場合は、学校又は教育委員会とご相談ください。お子さんのことを中心に考え、学区外通学も含め一番良い方法を考えます。
2.選択校の拡充について(3件)
◆意見の内容
小学校を選択するときに、中学校の隣接校を基準に小学校の選択の幅にすべきと思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
小学校の保有している教室数に限りがあります。隣接校選択の幅を広げても、受け入れ人数枠を設定しなければならないことには変わりがなく、希望者が受け入れ人数枠を超えた場合は抽選を実施しなければなりません。中学校での学級や部活動などの新たな出会いによって、お子さんの社会性を育んでいただきたいと思います。
◆意見の内容
規模の小さな学校では、やりたい部活動が無い、大きな学校では、レギュラーになれない、練習スペースがないなどのデメリットがあります。子どもの可能性、やる気、真逆に働く犯罪は、学校の選択肢を増やすことで解決します。親子共に遠くても通わせたい、また事情により、そうしなければならない場合には、全ての学校を選択可能とすべきである。
◆ご意見に対する本市の考え方
小さな学校、大きな学校などの特色を理由に、学校を選択希望される方もおみえになると思います。学校選択の幅を広げることが、お子さんの可能性、やる気に対する効果があるとのご意見には一理ありますが、全ての学校を対象とすることは、お子さんの通学への負担や交通安全、防犯上の理由から考えておりません。
◆意見の内容
市の端の学校ほど、選択できる学校数が少なくなります。将来的に、隣接学区より選択の幅を広げるのかどうか?ある程度の見通しは、現時点でも考えておいたほうが良いかと思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
学校、学区は地域社会を構成する大切な要素のひとつと考えております。また、通学時の交通安全上の問題も考えられますので、現在のところこれ以上の制度の拡大は考えておりません。
3.自転車通学について(1件)
◆意見の内容
「自転車通学」について、昨今の犯罪等(変質者、痴漢等)を考慮し、極力親の責任のもとで、認めていただけたらと思います。犯罪が起こってからでは遅いと思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
自転車通学については、各中学校に決まりがあります。希望の学校が自転車通学かどうかは、直接学校に確認してください。今回の隣接校選択制による自転車通学に関しては、現に通学している生徒への影響や、自転車置場等施設の問題、あるいは交通安全上の観点からも考慮し変更しないこととしています。
4.優先取扱いについて(1件)
◆意見の内容
私は、学区の境目に住んでおります。本来の学区より、隣の学区の方々とのつきあいが多いです。隣接校選択時には優先してください。
◆ご意見に対する本市の考え方
優先する範囲を設定することは困難と考えております。皆さんを公平に扱います。
学区の異なる近くの子どもたちの付き合いも大切ですが、連区、町内会、子ども会等の地域との付き合いも大事なことと考えます。
5.近くの学校への通学について(1件)
◆意見の内容
中学校については、基本的には通学団で常に行動することはないと思っております。学区を無視しても、『最寄りの学校』へ通えるべきではないでしょうか?
◆ご意見に対する本市の考え方
学校は地域の皆様に見守られ、地域の皆様に児童・生徒の健全育成にご協力をいただいております。より良い教育を目指すため学校は地域との連携が大切であります。このようなことから、現行の学区は維持していきます。
6.親の送迎について(1件)
◆意見の内容
制度導入となると、遠距離の場合、どうしても親が送り迎えをしなければならないことも予想されます。車での送り迎えを認めてしまうと、いろんな弊害もあるかと思います。送り迎えは、子どもの社会性が身につきにくいということになりがちですので、その点の対応は、検討が必要かと思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
児童・生徒は自力での通学としております。学校までの保護者の送迎は考えておりません。小学校の場合は、隣接校選択の有無にかかわらず、通学団での通学となります。隣接校を選択された場合は通学団の集合場所までの送迎は、保護者の責任においてお願いいたします。
7.受け入れ人数枠について(1件)
◆意見の内容
定数について、学級数を増やさないということが絶対的な条件と思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
各学校の施設状況からも学級数の増となる対応は現在のところ考えていません。予想される入学予定者数によっては、例外として増になることは考えられます。
8.学校の情報公開について(1件)
◆意見の内容
学校の状況がどうであるといった情報公開が不可欠となる。情報公開もされないと、学校比較の検討ができない。各学校ともHPの充実を切に希望する。
◆ご意見に対する本市の考え方
学校の特色などの情報公開の必要性は考えております。ホームページの充実や、学校公開日を設け学校の様子を見ていただく機会を考えております。選択希望の参考にしていただきたいと思います。
9.学校間格差について(1件)
◆意見の内容
学力テスト、iテストの学校ごとの結果は、公開(公表)することが、不可欠で選択の一番の指標となり、公表が望まれると思われます。結果、平均点の高い学校への集中が進み、学力格差による、人気校、不人気校が生ずることになり、良い学校に人材・予算が集まり、ますます格差が拡大することになると思います。教員の配置、予算の配分は、公平に行なって欲しいと思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
「学力テスト、iテストの結果が選択の一番の指標となる」とのご意見には必ずしも賛同するものではありません。文部科学省は、全国学力・学習状況調査の実施要領において、個々の学校名を明らかにした公表を行わないとしており、本市も同様に考えています。
この隣接校選択制の実施により、保護者の学校に対する関心が高まり、各学校がより良い教育を目指して切磋琢磨したり、学校の情報を外部により広く公開したりすることによって、保護者や地域の学校参加がより一層促進されて、連携が深まることにより、教育水準の向上につながることを期待します。
隣接校選択制導入の有無にかかわらず、教育委員会では、常に児童・生徒の健全な育成を念頭に、適材適所の人材配置と最大の効果を生む予算配分を実施いたしております。そして、これは隣接校選択制導入後も変わることはありません。
10.審議会委員について(1件)
◆意見の内容
今回の委員会のメンバーにいわゆる管理職以外の教科担任の先生は、入っていますか?制度導入に当たっての現場の先生方の率直な意見も聞いてみる必要があるのではないでしょうか。
◆ご意見に対する本市の考え方
通学区域審議会規則により、委員につきましては、市議会議員、市立小中学校長、市立小中学校PTA代表、学識経験者、職員のうちから組織することとなっていますので、入っておりません。なお、今回の審議会には、旧一宮地区、旧尾西地区、旧木曽川地区から校長5名、PTA5名の方に委員を委嘱しております。
11.地域とのつながりについて(3件)
◆意見の内容
地域という意識を薄れさせる事に繋がると思います。隣接校を選んだ子だけでなく、その周りの子にも、一緒の通学できなくなることで、通学に不安を感じ、保護者が付き添わないと通学出来ないということも起きるかもしれません。地域での子育てが重要ということと反する結果となりそうです。保護者の希望が、単に、「荒れた学校に通わせたくない」とか、「レベルのより高い学校に・・・」ということなら、おかしいと思います。地域の学校,地域の環境を考えることが出来るのは、地域の人だと思うからです。市内何処に住んでいても、同じような教育を受けられるよう、教育委員会で考えてもらいたいです。
◆ご意見に対する本市の考え方
児童・生徒の健全育成に地域の果たす役割の大きいこと、また市内であれば住所地のいかんにかかわらず等しく教育を受けることができるようにすべきであるとのご意見には、異論はありません。よって今回の素案におきましても現在の地域社会を構成する重要な要素の一つである現学区については、これを堅持することとしております。市内のどの小・中学校においても、児童・生徒の受ける教育に差のあることのないように配慮をいたしております。保護者の中には保護者やお子さんの希望した学校へ通わせたいとの声が少なからずあることも事実であります。このような中で隣接校選択制を提案させていただきましたので、ご理解をいただきたいと存じます。
◆意見の内容
学校までの距離が遠く、生活圏としても隣の学区に入っているということなら例外的に認めることはあってもいいと思います。そういうことでなく、希望するなら少し入れてあげるということは地域の連帯や協力が崩れていくもとになるのでしてはいけないし、反対です。子供会活動などは現在でもいろいろな困難をかかえていますが、さらに一層子供会活動の崩壊につながっていくでしょう。子供会活動が全員対象でできなくなり希望者のみによるものとなりさらに消えていくと思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
隣接校に入学した児童は、住所地の子ども会に加入し、地域の子どもと一緒に活動すること、さらには、入学した学校においても新たな人間関係を築くことを期待しております。その結果、児童の社会性は大いに高まると考えられます。これらの意味からもこの制度をご理解願います。
◆意見の内容
今、登下校指導に協力してみえるみなさんが「私たちの学校」とこれからも思っていただけるようにするのが行政の役割であると思います。こんどの制度はそれにまったく逆行するもので断じて認められません。
◆ご意見に対する本市の考え方
子供たちが安全に登下校できるよう、地域の皆様にご協力をいただいており大変感謝しています。原則は住所地の学区の学校へ通学することが望ましいと考えております。地域の多くのお子さんが通う学校ですので、今後も地域の学校として皆様のご協力をお願いします。
12.通学区域の変更について(2件)
◆意見の内容
意見1…通学距離の点で隣接校にと言う希望があれば、その地域ごとどうするか決めた方がいいのではないでしょうか?抽選ということだと、学校からの距離に関係なく選ばれることになり、より不満が残ることとなりそうです。
意見2…反対です。地域ごと学区を見直すのでなく、一人だけ別の学校に通うのは、帰宅後に近所の子どもと遊べない、通学団からも外れることになり、今の子どもたちに不足していると思われる「タテの人間関係」を体験することを奪うことになります。
◆ご意見に対する本市の考え方
通学区域の見直しにつきましては、審議会で検討をいたしましたが、現に多くの子どもたちが、小・中学校に通学しており、子ども会、交通安全上、防犯上の問題もあり、学区を変えることは、たとえ一部であっても非常に難しいことが分り、通学区域の見直しはできませんでした。
隣接校への入学が決まった場合も、その学校の通学団で通学していただきます。通学団の集合場所までは、保護者の責任において送迎をお願いします。また、地域における子ども間の関係については、子ども会等において学んでいただきたいと思います。
13.隣接校選択制の目的について(1件)
◆意見の内容
なぜ、隣接校選択制の導入をするのか、その理念及び教育的効果が(案)にはなんら明示(文章化)されていません。そういう提案の仕方はおかしいと思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
この隣接校選択制の実施により、保護者の交通安全・防犯上の観点から近くの学校に通学させたい等、保護者の希望に可能な限り応え、そして、保護者の学校に対する関心が高まり、各学校がより良い教育を目指して切磋琢磨したり、学校の情報を外部により広く公開したりすることによって、保護者や地域の学校参加がより一層促進されて、一層連携が深まることにより、教育水準の向上につながることを期待します。
14.学区への影響について(1件)
◆意見の内容
現行の学区制を事実上解体していくことになると思います。
◆ご意見に対する本市の考え方
現行の学区は維持した上での隣接校選択制です。
15.地域限定の制度について(1件)
◆意見の内容
市町村合併で行政界が消滅したことに伴い、境界周辺域で通学に困難が生じる小学校2km 以上、中学校3km 以上の地域に限定して隣接校選択制を導入する。
◆ご意見に対する本市の考え方
合併により行政界が消滅した地域以外にも、小学校2km 以上、中学校3km 以上の地域もあります。公平に扱うため、一部地域だけを限定することは予定しておりません。
16.より良い教育について(3件)
◆意見の内容
教育機会の均等及び教育水準の維持向上をはかるため、一宮市全域を対象に、新1年生に限らず、また入学後の転校等も認められる「区域外就学・学区外通学許可基準」を積極的に公表する。公表に当っては、相当の理由があると認められるものに、「いじめ、不登校」だけでなく「教育的配慮の欠如」を加える。あわせて、教育委員会は、教育的配慮に関わる見える問題の解消と原因となる問題の探索及び解消に向け審議会を設置し、より教育環境の質を高めることに資する体制をとる。
◆ご意見に対する本市の考え方
区域外就学・学区外通学許可基準は、あくまでも例外的な事由への対応と考えております。このたびの隣接校選択制とは性格の異なるものと考えております。許可基準につきましては、今後公表していきたいと考えております。学区外通学を希望される理由につきましては、保護者と学校、教育委員会とで、お子さんのことを中心に考え相談をし、決定させていただいています。
また、教育委員会、小・中学校では、いじめ、不登校などの問題解決に取り組んでいます。
◆意見の内容
「子どもは地域の宝であり、家庭のみならず学校を含めた地域との連携の中で子どもを育てていくことが最も重要である。また、より良い教育を目指すため学校は地域との連携が大切である。」と書かれているが、上段の理由に加え、受け入れ人数枠により、兄弟姉妹が別々の学校へ通学しなければならない可能性がある、隣接校選択制は、家庭のみならず地域との連携でのより良い教育環境の実現は、質の面でも通学の面でも難しいと言えよう。
◆ご意見に対する本市の考え方
住所地の学区の学校へ通学することを原則としたうえで、少しでも保護者等の要望にこたえるよう、隣接校選択制の導入を検討してまいりました。兄弟姉妹が別々の学校に通学しなければならなくなる可能性もあることもふまえ、保護者の方には判断をしていただきたいと思います。隣接校を希望される方を公平に、ということで制度を考えておりますので、兄弟姉妹のある方について、優先選考は考えておりません。
◆意見の内容
より抜本的な教育の質、学習の質等の教育水準に関する改革は、一宮市小中学校通学区域審議会の設置目的と異なると考える。今後は、教育ソフトウェア(学校マネジメント、教師の教育力を含む)等に関する審議会でのより深い検討を待ちたい。
◆ご意見に対する本市の考え方
一宮市小中学校通学区域審議会の目的は、適正な通学区を設定し、教育効果の向上を図ることとしております。
一宮市ではこの審議会とは別に学校教育推進会議を開催し、学校教育のあり方について、内外から幅広く論議をいただき、教育活動を進めるとともに、教育諸問題を克服するため、「めざす子ども像」を定めて、その実現にむけた「一宮市学校教育推進プラン」を策定し、信頼される学校を目指しています。
17.小規模校について(1件)
◆意見の内容
小規模校からの流出を否定できず、大志小学校、朝日西小学校、大和南中学校等が統廃合の検討対象校になりかねない危険性をはらむ。加えて、過大かつ追加的な教育投資(ハード面)が想定されていない現況を鑑みると、既存の学校施設の活用を行うことが肝要となり、統廃合の対象校が発生する事態は避けねばならない。
「区域外就学・学区外通学許可基準」での通学距離の基準が周知されれば、隣接校選択制を導入しなくても当事者の判断により同様の結果を得ることができる。
◆ご意見に対する本市の考え方
統廃合の検討対象とならないよう、小規模校の解消は、今後の課題と考えております。規模の小さな学校の特色を生かした教育を希望される保護者等への対応も必要と考えています。
区域外就学・学区外通学許可基準は、あくまでも例外的な事由への対応と考えております。このたびの隣接校選択制とは性格の異なるものと考えております。
添付資料
○ 一宮市通学区域制度弾力化実施要項(小学校)【PDF:57.8KB】○ 一宮市通学区域制度弾力化実施要項(中学校)【PDF:57.5KB】
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