8月号 最先端の技術のまちへ ~事務ロボットと次世代携帯~

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ページID 1025779  更新日 令和4年1月14日 印刷 

最先端の技術のまちへ ~事務ロボットと次世代携帯~

事務ロボットで作業を自動化~RPA~

 工場や物流の現場ではロボットなど機械を使った自動化(オートメーション化)が進んでいます。近年は、オフィスでの事務作業の効率性を上げるために「定型的な事務作業のロボットによる自動化(RPA=Robotic Process Automation)」が注目されています。「ロボット」というと、手足のあるロボットをイメージしますが、RPAではコンピュータ上の操作を自動で行う“ソフトウェア”を指します。目に見える物体はなくても、コンピュータの中で人のかわりに働くイメージです。

一宮市役所での実験~事務ロボット~

 市役所には毎日、多くの申請書・届出書が出され、職員は入力作業に忙殺されています。なかでも税金関係は、提出が就退職や転勤時期の3月から4月に集中し、作業量が季節により大きく変わります。そこで、繁忙期の負担を軽くするため、コンピュータへの入力作業をロボットで自動化するRPAを導入するべく、ICT(情報通信技術)企業との協定により実験を行います。実験は四つの業務で行いますが、その一つは企業から提出される転勤や退職の届出書になります。現在は年間約18,000件の手入力作業に約600時間かけていますが、自動入力で、どれだけ短縮できるか検証してまいります。

RPAのイメージ画像(書類をスキャン→ソフトウェアで読み取り→自動入力)


 実験には、富士通、日本電気(NEC)、日立システムズ、アイネス(三菱総合研究所と共同)が参加しますが、いずれも日本を代表する大手ICT企業です。この顔ぶれが一堂に会してRPAで協力して頂くことは、日本で初めてのことであり、大変ありがたく思っています。RPA導入の目的は「機械でできることは機械に任せ、人間は“人間にしかできない”“人間がやるべき”仕事に力を注ぐこと」にあります。一宮市から、少子化や働き方改革といった日本が抱える課題の解決方策の一案を示すことができれば、と期待しています。

写真:RPA実証実験に関する連携協定締結式
RPA実証実験に関する連携協定を大手ICT企業と締結

自動運転×次世代の携帯電話システム(5G)

 愛知県は平成28年度に光明寺公園内の道路でクルマの自動運転の実験を行いました。そして、今年度は県下3カ所で、運転席に人が座らない「レベル4」の実験を行います。複数のクルマを同時に走らせる全国で初の試みになりますが、その実施場所に再び一宮市が選ばれました。なかでも一宮市だけ、となりますが、KDDIの参画により、現在よりも数十倍のスピードで大量のデータを処理できる次世代の通信技術「5G」が活用されます。

写真:自動運転実験のクルマ
自動運転実験で走行するクルマ

 日本は21世紀に入り「技術」で勝っても「商売」に負けていると言われます。技術開発が得意でも、使いこなせなければ意味がありません。現在、クルマは購入して通勤やレジャーなど必要な時に使う“モノ”ですが、未来には、必要になったら呼び出して使う“サービス”になると言われています。「所有するモノ」から「利用するサービス」へ移行する際、その媒体として携帯電話(スマートフォン)は不可欠で、その時代には「5G」やその次の「ビヨンド5G」の技術が主流になると言われています。一宮市の実験で“優れた技術を使いこなす”未来の世界を一足早く体感して頂けると期待しています。

 一宮市は、さまざまな「最先端の技術」に関する取り組みを通じて、これからも未来に向かってチャレンジし続けます。


 

「2018(平成30)年8月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

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