9月号 小中学校のエアコン

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ページID 1026096  更新日 令和4年1月14日 印刷 

小中学校のエアコン

異常気象

 7月からの猛暑で、8月3日には名古屋市が史上最高40.3度を記録しました。一宮市も35度超えの猛暑日が、7月に13日間、8月に入り6日間連続と、熱中症への警戒が必要な状況が続きます。
 市内の小中学校では、気温だけでなく湿度や日射・放射といった熱環境を加味した熱中症指数を測って、子どもたちに分かりやすく危険度を知らせています。また、給水の呼びかけ指導や、運動場にテントを設営して日陰をつくるなど、様々な工夫をしています。

写真:熱中症指数
熱中症指数の掲示

中学校のエアコン整備

 一宮市は、平成29年に市内の全中学校19校の普通教室にエアコンを設置しました。中学校は勉強や部活動などで学校にいる時間が長く、夏休みも補習や部活動などで学校を利用する機会が多いので、小学校より先に設置しました。
 15校が都市ガス、4校が電気を熱源として、授業などに支障が出ないよう夏休みに教室での工事を集中的に行いました。2学期が始まる9月から屋外工事を進め、11月中に工事が完了、12月に暖房運転を開始して、現在は快適な学習環境を提供しています。

写真:教室に設置されたエアコン
中学校に設置したエアコン

小学校のエアコン整備

 今年度は市内の全小学校42校に設置しますが、37校が都市ガス、5校が電気を熱源とします。市内の全ての学校で同じ時期に設置するため、工事とその後の設備管理も合わせて企業に発注するPFIという方式を採用し、この夏休みから教室の工事などを進めてもらっています。
 9月の新学期には猛暑がおさまることを願っていますが、もしも厳しい天候であれば、子どもたちの安全確保の取り組みを引き続き行うほか、状況に応じた最善の策を検討してまいります。

お金はどこから?

 中学校のエアコン設置工事費は総額で約10億円でした。国から約2億3千万円の補助を受け、残りは市の「合併特例債」でまかないました。この特例債=借金は、市町村合併をした自治体が活用でき、国が返済費用の7割を支援してくれる制度です。今年度の小学校の事業費は約24億円、現時点で国の補助金が受けられるか未定ですが、昨年度と同じく合併特例債は活用する予定です。
 借金の返済など市の負担が増えるので、市では他の予算を切り詰めて対応します。国・県のしばりがなく市で自由になる予算、例えば七夕まつり開催経費のような予算は、原則一律5%カットを行っています。さらに、市内事業者の皆さまにお願いして、今年度から事業所税の減免を段階的に廃止していますが、その増収分は教育施設の整備などにも有効に活用してまいります。

グラフ:エアコン設置の財源内訳

上手に活用を

 エアコン設置で「子どもを甘やかしすぎでは?」とご指摘を頂くこともありました。私からは「エアコンの設備は入れるが、スイッチを入れるのは学校の先生たちの判断。現場の良識を信じている」とお答えしています。
 多額の費用を投じて空調設備を設置したことで、学校の夏場の環境は大きく変わります。夏休み期間の設定をはじめ、暑さゆえにあった夏休み前の短縮授業、夏休み中の学習会、自習教室の開放、といったことが、これから柔軟に考えられるようになります。将来を担う子どもたちの学ぶ環境が、より充実するものと確信しています。


 

「2018(平成30)年9月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

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