美濃路起宿脇本陣跡【旧林家住宅】
ページID 1005629 更新日 2024年3月12日 印刷
国登録有形文化財(建造物)旧林家住宅〔資料館別館〕
林家は享保5年(1720)から明治維新まで、起宿脇本陣と木曽川の渡船を管理する船庄屋を務めていました。この建物は、明治24年(1891年)の濃尾地震で倒壊した起宿脇本陣の跡地に再建されたものです。大正2年(1913)に主屋が建てられた後、昭和初期に江戸時代の屋敷構えを意識した裏座敷が増築されました。一段高くつくられた裏座敷が脇本陣の上段に続く玄関の趣を残しています。平成14年(2002年)に国土の歴史的景観に寄与しているものとして、国登録有形文化財(建造物)に登録されました。平成30年度より耐震補強整備工事を実施し、裏座敷へと続く渡り廊下の赤い土壁など、建築当時の姿に戻しました。現在では、資料館別館として1階の公開と一部施設の貸し出しをしています。
旧林氏庭園(国登録記念物)
旧林氏庭園は、10代目の林幸一が昭和初年から約10年の歳月をかけて作庭しました。作庭は地元の庭師が行いました。心字池を中心とした回遊式で、鞍馬石・桃取石・揖斐黒石等、各地から収集された石の特徴を活かした石組みが見所です。幸一の死後も、妻のてるのは、夏には池に水を張り、庭石を綺麗に磨いていたそうです。ドウダンやカエデなどとともに、四季折々の風景を楽しむことができます。
大正末~昭和初期にかけて、この地域の近代庭園文化の先駆けとして作庭されており、近代の愛知県における造園文化の発展がわかる貴重な庭園と言えます。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
博物館管理課 資料館グループ
〒494-0006 愛知県一宮市起字下町211番地
電話:0586-62-9711 ファクス:0586-62-9545
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。