4月号 みんなにやさしい一宮市へ ~バリアフリーの取り組み~

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ページID 1060884  更新日 2024年4月1日 印刷 

災害時に移動型バリアフリートイレ

 元日に大地震が能登半島を襲ってから数カ月がたちますが、被災地で問題となったのは上水道の断水でした。人口減少が進んだ能登半島では、水道管の耐震化の費用負担が大きく、工事が遅れていたようです。また、トイレが使えず、避難所などの仮設トイレはくみ取りが間に合わない状況です。トイレの利用がストレスとなり、回数を減らすために水分の摂取を減らしてしまうことで、エコノミー症候群や脱水症状など、命を落とす危険にさらされることもあります。
 一宮市では昨年からトヨタ自動車株式会社と、体の不自由な方や、介護が必要なお年寄りも使いやすいトイレの導入に向けて、移動型バリアフリートイレの実証実験を行ってきました。令和6年度に購入を予定していますが、今後は、このトイレを中核市市長会などの枠組みで各市が導入し、いざというときは持ち寄るなど、災害時に連携することも検討しています。

写真
トヨタ自動車株式会社から車両提供を受け、株式会社ミライロと共同で行った実証実験で撮影したものです。実際の販売モデルとは異なります。

最新機器の活用(字幕表示システムにヘッドホンも)

 聴覚障害の方や聞き取りづらい方への対応として、音声をリアルタイムで認識して文字をモニターに表示することで、情報バリアフリーな市役所を目指します。新しい技術により、音声認識のレベルも大きく向上し、精度は高くなっています。市議会本会議や委員会の傍聴では、会議内容をリアルタイムに字幕で確認することが可能になり、多くの市民に開かれた議会を感じてもらうことができるようになります。
 市役所本庁舎2階の障害福祉課窓口の1カ所に、透明なアクリルパネル上に職員の話す言葉をリアルタイムに表示するシステムを導入します。来庁された方は、応対する職員の口元や表情を見ながら説明を受けることができ、市役所の窓口でデジタル化の効果を体感していただけるようになります。
 また、市内の株式会社イチワから、自社開発された難聴者用集音器を20セットご寄付いただきました。高年福祉課などの窓口や、7カ所の地域包括支援センター、市民病院などで活用させていただいています。ソーラーパネルで充電ができ、ヘッドホン型で脱着が容易で、補聴器の代わりとして高齢者にも利用しやすくなっています。

窓口のパネルに字幕を投影している様子の写真
窓口のパネルに字幕を投影
議場傍聴席で字幕を表示している様子の写真
議場傍聴席で字幕を表示

補聴器の購入も補助します

 令和6年7月から、身体障害者手帳の交付対象とならない難聴高齢者の生活支援やフレイル予防のため、補聴器の購入費を助成します。対象者は65歳以上の市民税非課税世帯の高齢者の方で、両耳の聴力が30デシベル以上70デシベル未満で、認定補聴器相談医や市内の聴覚障害の指定医師から、補聴器の装用が必要と診断されたなどの条件を満たした方です。上限3万円を補助します。必ずご購入前に高年福祉課で申請手続きをしてください。詳しくは広報一宮6月号でお知らせします。
 難聴は視力の低下とは異なり、自分では気付きにくい病気です。補聴器で聴こえを保ち、会話を弾ませ、心身ともに健康長寿を目指していきましょう。
 人それぞれ、さまざまな課題や困難があっても、みんなが一宮市で前向きに活動できるような環境づくりに、引き続き取り組んでいきます。


 

「2024(令和6)年4月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。令和6年度予算に関わる事項は、市議会3月定例会の議決を経て執行します。

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