段ボールコンポスト

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ページID 1027569  更新日 2022年1月14日 印刷 

家庭から出る生ごみの自家処理による減量を推進するため、段ボールコンポストの作り方を紹介します。

段ボールコンポストとは、段ボール箱で作る生ごみ処理容器で、生ごみを基材(土壌改良材)とともに段ボール箱に入れ、微生物の力によって分解し、堆肥を作ることができます。

容器として段ボール箱を使用するのは、段ボールが保温性や通気性に優れ、分解に必要な空気を取り込んだり、余分な水分を逃がしたりすることができ、微生物の生息に適しているためです。また、入手が容易であり、場所も取らないため、家庭で手軽にごみの減量に取り組むことができます。

段ボールコンポストの作り方

ページ下部の「添付ファイル」より、作り方の印刷用ファイル(A4 両面 1枚・PDF)をダウンロードできます。

ページ下部の「関連情報」より、作り方の動画(環境部 YouTube)をご覧いただけます。

用意するもの

資材・道具(写真)

  • 段ボール箱・中敷き用段ボール
    (約40L)(1辺 35cm程度)
    (二重構造のものなら1箱
     一重構造のものなら2箱)
    × 防水加工
  • クラフトテープ
    (紙製粘着テープ)
  • 基材(土壌改良材):
    ピートモス 15L
    (またはココピート 15L)
    くん炭 10L
    (3:2の割合)
    (ホームセンターなどで
     それぞれ500円程度)
  • スコップ
  • 覆い布
    (古着・古布 など)
  • 風通しのよい設置台
    (カゴ・すのこ など)
  • 霧吹き
  • 温度計

作り方

段ボール箱の目張りの様子(写真)

虫が入り込まないように、クラフトテープで段ボール箱の隙間をふさぎます。


段ボール箱の補強の様子(写真)

箱の底に中敷き用段ボールを入れて補強します。


基材を混ぜ合わせる様子(写真)

基材(ピートモス または ココピート:くん炭=3:2の割合)を箱の6分目くらいまで入れて混ぜ合わせます。


段ボール箱のふたを閉める様子(写真)

コンポストに虫が入らないように、スコップは箱の中に入れて保管し、布で覆いましょう。

保管場所

保管場所(写真)

  • 風通しのよい場所
  • 雨に濡れない場所

可能であれば・・・

  • 日当たりのよい場所
  • 適温は20~25℃

※ 床などに直に置くと
  箱の底が湿ってしまうことがあります

生ごみの入れ方

生ごみに基材をかぶせる様子(写真)

【1日目】
基材の真ん中に掘った穴に生ごみを入れ、基材をかぶせます。

【2日目~約2カ月間】
前日に入れた生ごみと基材を混ぜ合わせ、また真ん中に掘った穴に生ごみを入れ、基材をかぶせます。

【量の目安】 1日 200~500g
 


霧吹きで水を加える様子(写真)

生ごみは、なるべく細かくしてから入れると、分解されやすくなります。

分解が追いつかず、生ごみを入れない日も、発酵に必要な空気を取り込むため、かき混ぜるようにしてください。

乾燥している場合は、霧吹きで水を加え、手で強く握ってかたまりができるくらいにしましょう。


白カビが発生した基材(写真)

順調に発酵が進んでいると、20~40℃程度まで温度が上がります。

白カビが発生する場合がありますが、発酵が進んでる証拠ですので、問題ありません。

生ごみの例
入れられるもの 入れない方がよいもの
炭水化物(ごはん・パン など) においがきついもの(生肉・生魚 など)
肉・魚(加熱したもの)(魚の小骨も◯) 水分が少ないもの(乾物 など)
油(食品から出た油も◯) かたいもの(果物の種・肉の骨・貝や卵の殻 など)
発酵食品(納豆・ヨーグルト など) 抗菌作用があるもの(玉ねぎや筍の皮 など)
野菜や果物の皮や切りくず(水切りは不要) 酸性が強いもの(柑橘類の皮 など)
茶殻・コーヒーかす・ハーブ(消臭効果あり) 塩分を多く含むもの(漬物・味噌汁 など)

 

熟成

霧吹きで水を加える様子(写真)

生ごみが分解されにくくなり、基材にべたつきを感じるようになったら、生ごみを入れるのをやめ、熟成に移ります。

未熟な堆肥を使用すると、土の中で発酵が進み、植物の根を傷めてしまうことがあるため、必ず熟成させましょう。


水加減(写真)

約1カ月間、1週間に1回程度、霧吹きで水を加え、かき混ぜます。

水の量は、手で強く握ってかたまりができるくらいが目安です。


土と堆肥(写真)

生ごみが分解され、水を加えても温度が上がらなくなったら、熟成完了です。

できあがった堆肥は、土:堆肥=3:1程度の割合で混ぜて使用してください。

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