観光案内 ばしょう踊
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更新日
2024年3月21日
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ばしょう踊は北方町大日に伝わる雨乞踊りです。踊りの起源は、430年ほど前、織田信長が岐阜城を攻めて勝ち、凱旋した時の祝いに踊った「凱旋踊り」と伝えられています。現在も使用している太鼓の胴内に「天明六年(1786)巳十二月城州宇治郡たいこや市左ヱ門作 つしま中野たいこやみのや治義」と銘記されており、また「大日加藤家文書」には天保14年(1843)の踊りの記録が残されています。
ばしょう踊は「拍子踊」と「ひねり踊」からなります。「拍子踊」は始めは雨乞踊りですが、雨が降り願いがかなうと豊年踊りになります。「ひねり踊」は忠臣蔵や阿波の鳴門といった芸題物の踊りで、「拍子踊」のあとに舞われます。
踊り手の構成は、1人の武将とそれに従う鉦鼓を持った2人の鉦擦りの3人が1組となり、それが4組の計12人で踊ります。武将は太鼓を胸につけ、背に芭蕉の葉に見立てた指物を背負います。指物は竹を1年の月数を意味する12本に割り裂いて、その中央に御幣を立て、1年の日数を意味する365枚の長方形の紙を付けます。この紙は雨乞踊りの時は白で、豊年踊りの時は緑(野山)・金(収穫時の稲)・銀(米)・赤(赤飯)・紫(結び)の5色になります。鉦擦りは、現在では子どもがその役を担っています。囃子方は唄い手と笛吹きです。
この太鼓系の風流踊りに類似したものは、岐阜県の谷汲村・久瀬村などにもみられ、さらには近江から近畿地方にまで広範囲に分布していますが、当地が東限と言われています。
ばしょう踊はもともと雨乞踊りですので、踊られる日は決まっていませんが、毎年8月に市民会館で開催される「いちのみや民俗芸能のつどい」で公演します。
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