観光案内 芝馬祭

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ページID 1004926  更新日 2024年3月21日 印刷 

開催予定:9月の第1土曜日(雨天時は翌日に延期)
会場:白山社境内(浅野字白山)

 芝馬祭の起源は、鎌倉時代中期に起こった元寇(げんこう)にあると言われています。弘安4年(1281年)、北九州に来襲した蒙古(もうこ)軍を迎え撃つため、当地からも多数の戦士・軍馬が出征しましたが、特にこの地方から徴集された軍馬は抜群の功績を立てたと言われます。弘安の(えき)といわれるこの国難は、突然起こった暴風(神風)によって蒙古の軍船の多くが漂流・水没し、勝利を納めました。これを祝し、軍馬の戦功になぞらえて芝草で神馬(しんめ)を作り、神風を起こして国難を救った神々のご帰還をお迎えしたのが、芝馬祭の始まりとされています。
 芝馬祭は、毎年9月の第1土曜日に、白山社境内で行われます。祭りは、チガヤ(イネ科の多年草)を主な材料とした芝馬を製作することと、それを小学生の男児たちが引き歩いて集落内を回ることからなっています。
 芝馬の製作は午前11時30分からとりかかります。まず、チガヤで上あご・舌・下あごの3部分を作り、これを重ねて藤蔓(ふじづる)で締め上げ頭部を作ります。続いて胴回りもチガヤでくるみ、藤蔓で強く縛って本体を完成します。それから、ナスとホオズキとトウガラシで作った眼、丸木の足、トウモロコシとナスで作った男のものをつけ、とうきびを差し込んで尾とします。さらに、本体の両側にホンクチと呼ばれる太くて短い縄と、人数分の引き縄を取り付けて、芝馬は完成します。
 午後2時ごろに神事が終了すると、芝馬の出発となります。年長の子ども2人がホンクチを持って(かじ)取り役となり、他の引き手は前と後ろに分かれて引き縄を持ちます。ワッショイの掛け声で境内を出ると、まず正高寺に立ち寄り、その後各家を回り歩きます。引き縄につくことで子どもが丈夫に育つとか、各家の災難を芝馬に託すとも言われており、午後3時30分ごろ、水法(みずのり)川の橋上に出た芝馬は、掛け声とともに持ち上げられ、川の中へと落とされて祭りは終了します。
 芝馬祭は、当地方には少ない八朔行事の例として貴重なもので、県の無形民俗文化財、国の選択文化財にもなっています。

写真:芝馬祭の様子

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