今から考えておきたい「デジタル終活」

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ページID 1064821  更新日 2024年12月26日 印刷 

 スマートフォンやパソコン等が普及した現代社会ならではの遺品として「デジタル遺品」があります。

 デジタル遺品の定義はありませんが、故人がネット上に保有していた資産のデータやサブスク(*1)を契約していた場合のアカウントなども含めてそう呼ばれています。デジタル遺品に関する相談の中には、遺族が契約内容の確認や解約をしたくても、ID、パスワードの手がかりがないために手続きに困るケースが見られます。 

 そこで、消費生活センター等に寄せられた、デジタル遺品に関する相談事例を紹介し、遺された家族が困らないようにするための「デジタル終活」について情報提供します。「終活」と言っても高齢者だけが気をつけなければいけない問題ではありません。インターネット利用者の多い若年層にもデジタル終活の必要性が高まっていると考えられます。

 

*1 サブスクリプション。定められた料金を定期的に支払うことで、一定期間、商品やサービスを利用できるサービスを指す。

相談事例

・故人が利用していたネット銀行の手続きをしたくてもスマホが開けず、ネット銀行の契約先がわからない。

・コード決済サービス事業者の相続手続きが1カ月以上たっても終わらない。

・故人が契約したサブスクの請求を止めたいが、IDとパスワードがわからない。

相談事例からみる特徴

・故人のスマホやパソコン等のパスワードがわからない場合、第三者がロック解除することは困難。

・ネット上の資産は本人以外が実態を把握することが難しく、相続手続きに時間がかかることがある。

・サブスクは解約手続きをしない限り請求が続いてしまう。

デジタル遺品の処理で困らないための事前対策は?

思い出は残しつつ、トラブルは残さないために

・万が一の際に遺族がスマホやパソコンのロック解除ができるようにしておきましょう。

・ネット上の資産やサブスクの契約は、サービス名・ID・パスワードを整理しておきましょう。

・エンディングノートの活用も検討しましょう。

・自分自身に何かあったときに備えて、スマホ等のアカウントにアクセスできる人を指名できるサービスを活用しましょう。

ID、パスワードを保管する

【手順1】

名刺大の紙にパスワード等を記入し、パスワード部分に修正テープを2~3回重ね貼りしてマスキングして保管しておきます。

※万が一、誰かが修正テープ部分を削ってパスワードを見たことに気付いた場合は、すぐにパスワードを変更するなどして対処します。または、パスワードをそのまま書かず、家族にだけわかる合言葉(「パートナーの誕生日」など)を記載する方法もあります。

【手順2】

遺族が必要なときにコインなどで修正テープ部分を削ってパスワードを把握します。

 

※参考文献:国民生活センター「くらしの豆知識」(2023年版、2024年版)

 

関連情報

詳しくは、下記のウェブサイト(国民生活センター)をご覧ください。

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このページに関するお問い合わせ

観光交流課 消費・計量グループ
〒491-8501 愛知県一宮市本町2丁目5番6号 一宮市役所本庁舎9階
電話:0586-28-9148 ファクス:0586-73-9135
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