平成26年度第1回 尾西地域審議会会議録

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ページID 1004394  更新日 2022年1月14日 印刷 

日時
平成26年6月24日(火曜日)午前10時~午前11時20分
場所
尾西庁舎東館 尾西生涯学習センター5階 D会議室
議題
  1. 公共交通の利用促進について
  2. その他
出席者
委員:10名
行政側:市長、地域ふれあい課交通政策室長
事務局:尾西事務所長兼総務管理課長事務取扱い、総務管理課副主監、同主査

(午前10時開会)
【尾西事務所長】
皆様、本日は大変お忙しい所、ご出席いただきましてありがとうございます。
定刻となりましたので、ただ今から平成26年度第1回尾西地域審議会を開催させていただきます。
先ほど蓮容委員さんから少し遅れると連絡があり、先にと言うことでございましたので、進めさせていただきます。9名のご出席でございますので、会議開催の要件を満たしておりますのでご報告させていただきます。
それでは、会議に入ります前に、市民憲章の唱和を吉田会長の先導によりお願いいたしたいと存じます。皆様、ご起立をお願いいたします。

【吉田委員】

(市民憲章唱和)

【尾西事務所長】
ありがとうございました。それではお手元の次第にそって会議に入らさせていただきます。はじめに、谷市長よりごあいさつ申し上げます。

【谷市長】
 おはようございます。今日は、大変お忙しい中26年度の第1回の尾西地域審議会ご出席賜りまして誠にありがとうございます。
 5月の7日に新庁舎で執務を開始いたしまして、1カ月半ほどが経ちました。おかげさまで、順調に進めさせていただいております。
 10年前の合併の時には、初日に尾西庁舎のコンピューターシステムが短時間でしたけどもダウンをいたしました。そういったトラブルがございまして、大変心配しておりましたが、特にそういった問題も無くたくさんの市民の方にご利用いただいております。
 ただ、今駐車場が手薄でございまして、絶対的な面積が不足しておりますので、時間帯によって、あるいは利用される方々の数によって若干渋滞が発生しているところでございます。もし、市役所の方へおいでがある場合は、ぜひ地下駐車場をご利用いただけますと大変ありがたいと思います。
 使用料は無料処置をさせていただきますので、少しお歩いていただくこととなりますけれども、ぜひとも地下駐車場をご利用いただいておいでいただきたいと思います。
 また、市役所の方も自分の口から言うのもなんですが、なかなか市民のみなさんの評判もよろしくて、いろいろあるかなぁと思っておりましたが、幸い皆様方喜んでいただいているようで大変うれしく思っております。
 これまで、尾西の市役所におりました建設部と上下水道部が全部本庁の方に引越しをいたしましたので、現在の西庁舎の方は空きの状態となっております。
 いよいよこれから尾西庁舎の周辺の整備にかかるわけでございますが、取壊しの方はいつでしたか。

【尾西事務所長】
 取壊しの方は10月を予定しております。

【谷市長】
 10月からだそうです。西庁舎の取り壊しが始まります。それから、あわせまして、市民会館の方も相当老朽化が進んでおりますし、耐震上も問題がありますので、市民会館も耐震補強とあわせて大改修を行いたいと思っておりますし、生涯学習センターの西館もあそこも古いものですから、あれも取り壊しをして、あの機能の一部をこちらへ移すということで、こちらの東庁舎の方も改修が必要になります。
 そういった工事が今年度、来年度引き続きで行われていくこととなりますので、もう少し、ご迷惑をおかけするかと思いますけれども、合併当初のお約束をした事柄についてはきちんと完成できるというふうに思っております。もうしばらくご不自由をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
 今日は本当にありがとうございました。

【尾西事務所長】
 ありがとうございました。続きまして吉田会長さんにお願いいたします。

【吉田会長】
 皆さん、おはようございます。平成26年度第1回尾西地区地域審議会を本日開催しましたところ委員の皆さん全員で出席ということですが、蓮容さんがちょっと遅れるということで間もなくお出でになると思いますので、今日の議題は皆さんのお手元にあるように「公共交通の利用促進について」と「その他」を審議していただきたいと思います。時間はおおむね1時間ということで午前11時ごろには終わりたいと思います。時間が余りましたらフリートーキングでいろんな質問でもよろしいですが、フリートーキングをしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

【尾西事務所長】
ありがとうございました。4月の人事異動におきまして総務管理課の職員の紹介をさせていただきます。まず、最初に私ですが、尾西事務所長兼ねて総務管理課長事務取扱いを拝命いたしました犬飼でございます。引き続きよろしくお願いいたします。

【総務管理課副主監】
この4月で副主監を拝命しました尾西総務管理課の中村と申します。よろしくお願いします。

【総務管理課主査】
尾西総務管理課主査の北島といいます。よろしくお願いします。

【尾西事務所長】
それでは議事に入ります前に、事務局より「防犯一口広報」と「交通安全一口広報」をさせていただきます。

【総務管理課副主監】
「防犯一口広報」、「交通安全一口広報」

【尾西事務所長】
 それでは、本日の議事に入らせていただきます。会議の取り回しを会長にお願いいたします。

【吉田会長】
 早速、議題に入りたいと思います。本日は議題1の説明のため地域ふれあい課交通政策室から庄司室長の出席を求めます。それでは議題1の「公共交通の利用促進について」を議題とします。当局から説明をお願いします。

【交通政策室長】
 皆さん、こんにちは。私は地域ふれあい課交通政策室の庄司と言います。よろしくお願いします。本日は尾西地域審議会の委員会ということでお招きいただきありがとうございます。今日は公共交通の利用促進について少しお話をさせていただきます。その前に私の自己紹介をさせていただきます。4月1日に交通政策室長を拝命いたしました。経歴ですけれども、今まで土地、建物の固定資産税とか、あるいは用地買収とか、最近ですと企業誘致を11年やっておりまして、ずっと不動産ばっかりの仕事をやっておりました。最近では明地の工業専用地域とか艶金さんの工場の跡地の案件をやっておりまして、今度4月にこちらの交通政策室ということでバスの関係をメインに担当することになりました。まだわからないことが多々ありますのでその点はご容赦願いたいと思います。
 まずレジメの順番にいきまして、平成24年度の6月にこちらの席で担当の職員が一宮市の公共交通計画という話を説明させていただいております。その後、25年度ですがいろいろなコースにおいて利用者の多い少ないがありますが、おおむね順調に利用されているということで、まずは尾西のiバスの25年度の利用状況について少しご説明させていただきます。1枚目をめくっていただきまして利用者数の推移がありますけれども、尾西の北のコースと南のコースというのがあります。昨年、一部ダイヤを変更しているようですね。そういうことで尾西の北のコースについては途中から10月以降、若干減少の傾向が見られているということで、今年度も少し減少傾向があるということでございます。どうも一宮コースとの接続がよくないのかということで担当者も心配しております。今後、利便性をあげるために見直しを考えていくということでございます。南のコースにつきましては、順調に皆さん利用されているとみえるので引き続きこちらも利用者が増えて行くと良いかなというふうに思います。尾西のコースについてはこのような状態でございます。
 それから1枚めくっていただきまして、赤と黒のパンフレットを作ってございます。これは、「おでかけバス手形」というもので、今、4月から発売しております。ただ昨年半年ぐらい発売させていただきまして非常に好評だったということで、本年度は4月から1年間発売しているということでございます。これを1枚買っていただくと市内、1日乗り放題ということで使い方によっては、非常にお得な使い方もできるということで、これも少し後で説明しますけれども現金を必要としないということで非常に良いかなあと思っています。それから、もう1枚めくっていただきまして、一宮・イオン木曽川線というようなものを名鉄バスと協同で運行しております。こちらはまだ昨年から運行したばかりでなかなか知名度が低いものですから利用が低いですけれども、女性の方の要望が結構多いということで、一宮駅からイオンモール木曽川までバスを運行しているということでございます。今後も担当者も知恵を絞って利用促進のため一生懸命作戦を立てているところですけれども、今のところ大体1時間に1本運行しているということでございます。それから、先程市長さんが言われましたが、市役所ですけども、最近非常に周辺が駐車場、車が混雑しております。私からのお願いですけれどもなるべく公共交通機関、バスを使っていただくと、また比較的楽に来ていただけるのはないかと思っておりますのでよろしくお願いいたします。そういうことで今日は公共交通の利用促進ということでお話をさせていただくということですけども、実は国土交通省が、これから10年先、20年先を見越していろいろ交通政策を変えようという時期に来ております。ですから行政も地域の皆さんも将来のことを考えていかなければならない時期に来ているのかなあというふうに思っております。詳しいことはこれから国会とか、いろいろ詳しいことが徐々に決まっていくようですけども、最近の国の動向とか、あるいは一宮市、特に尾西地区の現在の状況をお話して今後のことについて考えてみたいと思います。
 はじめに、別の観点からちょっと大きな話になりますが、人口の問題を少しお話ししたいと思います。平成23年ぐらいから日本の人口が減ってきたと言われています。子どもとか生産年齢人口が急速に減少しまして高齢者の割合が増えてきている。ということの中で全体の人口が少しずつ減ってきている。日本では最近、毎年74万人が減ると言われております。大体一宮市の倍ぐらいのたくさんの人数の方が毎年減っているという状況が続くものだろうということです。今年1月にとうとう一宮市も人口が減少を始めたということで、確か中日新聞に掲載されていたと思います。一宮市については、私は正直言いまして人口が減ったとか、何か問題があるとか、今まで考えたことがなかったですけども、資料をめくっていただきまして、5月8日の新聞報道ですが、これはおそらく皆さんもご記憶があるかもしれません。中日新聞でも第1面に大きく載っていました。ちょっと読まていただきます。これは日本経済新聞から抜粋しました。「自治体、2040年の半数が消滅の恐れ 人口減で存続厳しく」ということです。「各種推計、政策見直し迫る」ということで、「日本の人口が減り、全国の地方自治体の維持が難しくなるとの長期推計が相次いでいる。元総務相で東大の増田寛也客員教授らは8日、2040年には全国1800市区町村の半分の存続が難しくなるとの予測をまとめた。国土交通省も全国6割の地域で50年に人口が半分以下になるとしている。ある程度の人口を保つことを前提にした国土政策は見直しを迫られる。」ということです。この記事の内容には国土交通省も何か関係しているようですね。「40年の人口推計は大学教授や企業経営者からなる民間組織「日本創成会議」の人口減少問題検討分科会が発表した。」発表した団体は民間組織ですので、これがどういう団体かよく分からないですけども、日本創成会議というところが発表した数字でございます。

(蓮容委員、入場)

「三大都市圏への人口の純流入数は13年に約9万人。増田氏らの試算は、国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計データを基に都市圏への流入が毎年6万~8万人続くとの前提で試算した。大都市への人口流入は今後、鈍るとの見方が多い政府の各種推計と比べ、増田氏らの試算は地方部の人口減の影響が出やすい特徴がある。」というものであります。あと女性の人口動態とかが書いてございますが、裏をずっと見ていきますと、「人口が集中する首都圏でも若い世代の女性は大きく減る。JR池袋駅などがある東京都豊島区に住む20歳~39歳の女性は40年には半分に減る。東京23区でも、10.2%~50.8%女性が減る見通しだ。東京都はすでに出生率が全国で最も低く、地方から流入しても子育て世代の女性が減るのを補えない。大阪市や神戸市も一部の区で若い世代の女性が半減する。」ということでございます。「同会議は人口減を食い止めるため、12年に1.41だった合計特殊出生率を、25年までに1.8まで高める必要があるとした。」ということでございます。ちなみに今一宮市の出生率を調べて見ますと1.44ということらしいです。これも同じような人口が保つためのぎりぎりの数字ではないかということです。日本全体から見ると大都市があるとしますと地方都市から若い人がたくさん大都市へ行くということで、地方都市がどんどん減っていく。そして、大都市が益々大きくなるだろうというのが、今後の見通しですが、ただ大都市が大きくなると女性の方が結婚したり、出生率が低くなったりということがありまして、大都市自体がまた急速に小さくなって人口が大幅に減っていくのではないかという考え方になります。ちょっと下へ行きまして「政府では、国交省も3月末に人口の予測をまとめた。1平方キロメートルごとに分けた全国の18万地点で見ると約6割で50年には人口が半分以下になる。2割にあたる約3万6千地点では、50年には住む人がいなくなる。国交省は、行政や商業施設を一部地域に集約して効率を高める「コンパクトシティー」が必要になるとの方向性を強調。人が減る離島や山間地では、公共交通に比較的お金がかからないバスを活用するなどの施策を検討すべきだ」というふうにしております。こういう報道発表がされたということで私もこのことで少し驚きましたが、実際に、こんなふうに日本がなるのかということがよく分からないですけれども。実は先程言いました国土交通省は、コンパクトシティーが必要となるということを強調しているので、やはり国も少しこの報道に関係しているかなというふうに思っていました。実はこの報道のあと5月30日に名古屋で国土交通省の担当者が実際に市町村のまちづくりの関係、都市計画の関係、あるいは公共交通の担当者を集めましてセミナーを開きました。そのセミナーに私の部下も行きましたが、そのときの資料をもらってきまして私も驚きました。こういう題目のセミナーを初めて見ましたので非常に驚きましたが、たとえば「このままだと何が起こるか」「どうしたらこの状況を改善できるか」このように、どういう内容なのかと思われるようなセミナーであったという報告を受けました。たくさんの資料の中で見ますと、先程たとえば、大都会に近い一宮市のような都市がありますが、こういう都市も今まで少しずつ人口が増えてきましたが、こういう周辺のところから徐々に人口が減ってきますよ。市町村も地域も何もしないと、周辺から人口が減ってきます。そして中心部分も人口が減ってきますよ。だから町全体がずっと拡大してきましたが、町全体の人口が減少するということを言っております。ですからどうしたらいいのかということになりますと、たとえば、こういうところに幹線の鉄道、幹線のバス路線があるとすると、路線上に人口が集まるように便利な町にしていきましょう、というようなコンパクトシティーの取組について国土交通省が推奨したということです。この中で事例とか難しい話とかいっぱいありますので、その中で一番分かりやすいかなあということで1枚カラー印刷しましたのでご覧ください、A4横のカラーのページです。「地方都市の再生:今後の政策パッケージ」ということで、これが急激な人口の減少の対策ということで、目的としまして「防災性の高い生活の確保」、「持続可能な都市経営の確保」、「出歩きやすく、健康・快適な生活の確保」ということを目的にコンパクトな町にしていくことを考えております。「医療・福祉・子育て・商業等の生活に必要なサービスを、効率的に提供し、生活サービス機能の計画的配置」これらを町の中心部に集めるということです。「生活サービスやコミュニティが持続的に維持されるよう、防災性に配慮しつつ、利用圏人口を確保→人口密度の維持」人口密度をバラバラにしない、集めるということです。「生活サービスへのアクセスの確保」公共交通を充実させる、そういうことを言っております。高齢化に向けて人口をまとめて、密集地をずっとコンパクトに縮めていくということです。そして、まとめたところの公共交通を充実するということを提唱しております。この下の3つのイラストがありますが、結構一宮市に似ているのかなあと思うのは真ん中のイラストです。中心部に駅がありましてそこに向かってバスの路線があるということで、バス路線のところあるいは市の中心部に人口を集めるということが進めていかれると良いということで書いてあります。そうすれば町として都市経営が持続するのではないかということです。
それで一宮市の特徴ですけども、一宮市あるいは尾西を含めて、まず一宮を中心に考えて見ますと真ん中に駅がありますが、この一宮駅というものが多分皆さんが思われている以上に重要な非常にすごいところですね。当然なことに東海道本線、名鉄本線が通っていますけども、尾西線も通っています。名鉄バスのターミナルもこちらの中心にあるということで、とにかく一宮駅に来れば一宮市内の大体どこでも行けるような感じになっております。ただ、それだけではなくて名古屋まで最速10分で行けるということで、実際には一宮市というのは名古屋の市内と同じようなところと思っていただいてもいいです。地下鉄で名古屋から出て10分かかるところというと今池、池下とか千種あたりになりますけど、ほとんどそういうところと同じような位置関係にこの一宮の駅周辺があるということです。ですから一宮の駅に行けば、全国に行けるというところです。2027年には中央リニアが名古屋に来ます。益々この一宮の駅というのは重要性が高くなるということになると思います。一宮駅というのは、駅のビルもできましたし、近くに市の新庁舎もできました。図書館も商店街も駅にあるということでコンパクト化が進んでいるのではないかということですけども、こちらにつながる尾西の地区というのは起街道というのがありますのでこの起街道沿いに尾西の庁舎とか、市民会館、銀行、病院とかがあります。こちらも比較的コンパクトにまとまりつつあるのではないかというふうに思っております。
そこで一宮の人口はどういうふうになっているのかということで、一宮の人口については、今年ようやくといいますか、少し減少傾向にあるということになってきましたが、地域によって非常にばらつきがありまして、実は一宮の人口が増えているところは決まっています。その増えているところというのは、この駅の周辺、特に少し西側あたりの神山地区、あるいは丹陽地区、駅から少し南になります。それから駅沿いの今伊勢地区、それから木曽川地区ということで、特徴的に見ますと東海道本線の沿線、あるいは特に中心部というのは人口が増えているということです。言い換えますと周辺はほぼ人口が減っています。尾西の地区のことをいいますと、全体としては減少していますが、実際には尾西地区も増えているところ、減っているところがあります。小信とか起とか6地区ありますが、1つの地区だけ増えています。断トツに増えています。2つの地区が断トツに減っています。残りの3地区が大体同じぐらいの人口で推移しています。まず、断トツに減っているところはどこか想像がつきますか。朝日、あとは大徳この2つの地区が減少しています。過去5年、6年の間に900人ほど減っています。中学校1つ分ぐらいでしょうか、人口が減っています。それから断トツに増えているところはどこか分かりますか。実は小信中島です。断トツに増えていまして過去5年、6年の間に440人というところで、あとの3地区は若干人口が減り始めたところです。あとは出生者、生まれてくる赤ちゃんが多いところはどこだと思いますか。えーと、多いところはないですね。ほとんど減っています。一宮を見ますと4年前と今年との数字の比較で言いますと一宮市全体では3,569人から3,204人と365人減っています。この中で尾西の地区をみますと516人から415人と出生者は101人減少しています。その中で一番減っているのが大徳ということです。出生者はこんなところです。それから人口ですけれども、人口動態を見ますと一宮市の転入者が減っているというような数字が出ております。
では交通の関係からいきますと、車社会というのは、もうこれで人口が減るから大丈夫か、車が減るのかと、問われますと、それはないと思います。どうしてかといいますと、新しく免許の取得者が、毎年約2,000人登録されています。特に最近、若い女性の方が免許の取得率が多いです。ただ免許の取得も、最新の数字ですと年間約1,800人、若干減少傾向です。ですから尾西地区も、人口は減り始めたのですが、まだまだ車社会は終わらない。でも、一応形としては着実にまちのコンパクト化が少しずつ進行しているというような状況であると思っております。
尾西の地区を見ますと北部と南部が大きく違う感じがします。私は車で1日ずっと尾西地区を車で走ってみましたけども、車の交通量が北部と南部で全然違うかなあという印象です。尾西の一番重要なポイントは一宮の駅に向かう起街道のバス、これが一番重要なポイントだと思っております。当然大垣線の車交通も重要ですけども、公共交通はこの一宮駅に向かうバス、それにつながる南コース、北コース、これは一番重要な公共交通だと思っています。ただ最近はこの起街道のバスも少し利用者が減ってきているようですね。まだまだ車社会が続いているということもあるかもしれませんけども、10年ぐらい前はまだ名鉄バスは満員であったのですが、今は大体乗客の方は座ってみえて定刻どおりに運行しているようです。あまりに混み過ぎていて、バスが定刻どおり運行できなくて、それがつい最近のことだというのですから、少し心配しております。ですから北部の地区については今後も皆さんで是非バスを利用していただきたい。利用しないと本数が減ります、本数が減ればまた利用者が減りますから、悪循環となってしまいます。是非利用促進していただけるように地域の方も盛り上げていただきたいなあと思っております。あと南の方ですけども、南部の方は人口が相当減ってきています。ただ元々人口が多かったかといいますとそうではなかった、昔から少なかったところですので、優良な農地というものは是非守っていただきたい。少ない人数でもって大きい、広い農地を効率よく使っていただければいいと思いますが、私は南部地区も重要ポイントが1つあると思います。それは南側の大徳、朝日の、中央にある工業専用地域です。これはこの都市計画図を見ていただけると分かるように工業専用地域というものは一宮市内にここしかありません。ここは企業さんからみると非常に価値が高いところです。しかし今では企業が進出できる場所が無くなってきていまして、市も努力して、その周辺に、もう少し企業さんが立地できるように最近、立地規制を緩和する条例を制定しました。夜の人口が少なければこういうところで働く、雇用される方をたくさん集めて昼の人口を増やすというのも1つの方法であると思います。ですからこの工業専用地域を利用して一宮と尾西の中心につなぐようなバス路線とか、いろんな考え方でこの南部地域の公共交通というのも、もっと見直しをしていく必要があると思っております。そういうことで一宮市は交通の要所ですので重要な道路の幹線が通っています。一宮に進出したい企業さんもいっぱいいまして、多分まだまだ道路整備が続くと思います。
それはそれで道路の整備も必要ですけども、車社会はしばらく続きますが、公共交通ということも考えていただいてバスに慣れていただくと、バスの乗り方を忘れないようにしていただきたいなと思っていますが、そういう意味で特に高齢者の方にはバスに慣れていただくために、いろいろ私どももこういう場でお招きいただいてピーアールしています。ひとつは先程言いました「おでかけバス手形」こういうのを買っていただいて自分が乗るところをつぶしていただくと、その日1日使えるというような券ですが、これがあるとのんびりバスに乗っていただく。小銭を気にせずに済むということは、非常にバスに乗りやすいのではないかと思います。特に消費税が上がって何十円とか細かい、お金を使う機会が増えますね。また、もうひとつは交通系のICカード「マナカ」「トイカ」というものがありますが、これを皆さん使ってみえる方はみえますか。3、4人の方が使ってみえるということですけども、これを是非使っていただくと非常に便利だと思います。詳しいことは使ってみえる方に聞いていただいた方がいいと思います。

【谷市長】
 市役所の11階の食堂も使えますから。

【交通政策室長】
 そうです。このカードが使えるのは電車、バス、地下鉄だけではないということです。当然これは電車、バスは使えますが、買い物にも使えるということで、すべてのコンビニで買い物しても使えますし、コンビニでチャージもできます。それから市役所の食堂でも使えます。それから確認しましたが、一宮駅のアスティ、テラスウォーク、イオンモール木曽川、このようなところも一部の店舗を除いてほとんどマナカ、トイカが使えるということです。ですから年配の方にとっては全く小銭を持たずに、これに3,000円ぐらいチャージすれば大体1日いろいろなところへ行って、食事や飲み物もとりながら、出かけやすいのではないかと思っています。実は私の父も83になりましたけども1人で出かけます。この前も横浜に1人で「親戚に行ってくるよ」と1人で旅行に行きまして、そこでスイカというICカードを借りた時に、こんな便利なものはないわと聞かされて、実は私もマナカというものがあるよということを言ったら、「すぐ買って来てくれ」と言われまして、うちの父親も今はこれを持っています。ということでこれは東京や、大阪などに行っても使えます。新幹線や飛行機で旅行に行けばその地域でいろんなところで交通機関や買い物に使えます。ものすごく便利なカードです。ですから是非年配の方にもこのカードを使っていただきたい。
そういうことでこれからはお年寄りの方について、とにかく健康で長生きしていただかないといけませんし、それから若い女性の方には、子どもを産んで育てやすい環境を作るということで極力、人口が集まっているところにいろんな利便性の高い施設を、コンパクトに集めていくということで市が継続して維持できる。
ですから一宮市については今後も着実にコンパクト化を進めていけばいいのではないかと、また尾西地区も近々こちらの庁舎を改修しまして、市民会館も改装しますし、それをどんどん進めていった方が良いと思っております。そういう状況に応じて公共交通も今後少しずつ見直していくことが必要かと思います。今後は国や県の動向をしっかり見極めまして法令の改正、それから地元のワークショップ、あるいは一宮市地域公共交通会議ということで青木委員も出ていただいておりますけども、そういう会議でも一宮市、また尾西地区にあった公共交通を今後目指して行きたいというふうに思っておりますので、「バスはあった方がいい」ではなくて絶対これからも必要です。ですから今後尾西地区を走るバスを地域の人にもっともっとかわいがっていただきますようお願いいたしまして今日の私の話を終わりたいと思います。どうもご静聴ありがとうございました。

【吉田会長】
 ありがとうございました。ただいま当局から公共交通の利用促進について説明がありました。このことについて質問がありましたらご発言をお願いします。

【松永委員】
 先程、ちょっと起街道のバス事情のことを言われてみえたんですけども、私は起なんですけど、子どもが長男も名古屋の高校でしたし、一番下も高校に通っているし、真ん中は名古屋の大学に行っておるんで親としてはバスで行ってほしいですけど、何がネックかというと名鉄バスは定期があまり安くならない、電車みたいに。料金がすごく高いらしいですよ。だから、娘はかわいいので送り迎いしておるんですけど、長男の時は腹が立って、腹が立って「自分で行け、自転車で」と言っとるぐらい。でもバスは定期代の割引率が少ないということで近所のお宅もそういう話でどうしても送り迎いになっちゃうみたいな。そういうこともあるんで。

【交通政策室長】
 今は送り迎いか、自転車ですか。

【松永委員】
 今は、娘は始発がない時間ですから朝、どうしても送り迎いになっちゃうんですけど。できればバスで通ってもらえればありがたいんですけど、運賃が電車みたいに割引かれないということで、その辺を考慮にいれて一度考えてもらえると。

【交通政策室長】
 よく聞いておきます。私も今日は初心者ですのでお話はしっかり伺っておきます。ありがとうございます。

【吉田会長】
 他に何かありますか。

【中島副会長】
 値段の問題は市バスじゃないんで、名鉄さんですからね企業との関係でなかなか難しいと思いますが、もうひとつ実は市長の出番になるんだろうと思うんですけども。私は小信に住んでいます。もう、ものすごい勢いでアパートがどんどん建つんですよね。市長にお願いしたいというのは、そういう人たちはどこへ通うかというと名古屋なんですよ。お金は全部名古屋へ置いてくるわけですよね。一宮市は子どもだけどんどん増やされて学校は造らないかん、遊園地は造らないかん。そこで市長の出番だと思うんですが、名古屋市の市長にお前のところは、どうしてもうちょっと周辺の都市を大事にせんのか、ということを是非教えていただきたいと思うんですけど。子どもがものすごく増えていますよね。

【谷市長】
 逆の考え方をしますと、名古屋から給料をもらってくるわけですよね。外から稼いでくるわけですよ。

【中島副会長】
 そうなっていますか。

【谷市長】
 そりゃそうですよ。

【中島副会長】
 そうですか。バランスが合いますか。そうであれば結構です。

【谷市長】
 たとえば東北の、今は余りないかもしれませんが、昔出稼ぎというものがありましたよね。東京へ働きに来て、東京で稼いで、仕送りをして向こうが暮らすという、要は出稼ぎに行っているんですから外で出稼いで持ってくるんですからそれはそれで意味がないわけではない。それすらできない地域はさっきの話ではないんですがでてきておるわけで。一宮市は出稼ぎができるポジションにあってまだ良い方なんです。絶対に良いとは言いませんが、まだ良い方。本当は地元で稼げるのが良いんですけども。

【交通政策室長】
 住宅ができて子どもがたくさんいるということは、地域にとって、ものすごく良いことです。それでお父さんは名古屋へ行ってお金を稼いでくる、というのも一宮市にとっても非常に良いことですよ。

【中島副会長】
 ところが、近頃残業はしてはいかん、政府がね。これは政府の問題なのでこちらが突き上げなあかんのだけど。

【谷市長】
 あまり話を広げないでください。子どもが増えても学校を増やす必要はないですね。子どもがたくさんおった時代の学校があるわけですから。むしろ増えてくれた方が人数で割ればコストが下がるわけです。ですから学校も保育園、幼稚園も新たに造る必要はなくて、受け入れ口はたくさんあるわけですからそこに来てもらえれば。それが町の活力になるんで。ほどほど人口が増えているとか子どもが増えているとか言いましたけども、それだけ小信は活力があるというわけです。水谷さんの方のところとはちょっと状況が違うんです。同じ尾西地区でも違うんです。むしろそれはありがたいことなんだと思ってもらった方がいいですよね。

【中島副会長】
 わかりました。

【吉田会長】
 他にありましたら。

【臼井委員】
 今日の会議の利用者推移表を見せてもらいました。尾西北の方は非常に利用者が減ってですね、平成21年度に比べて合計で6,000人減っているんです。何でこれ減っているのか。たとえば、いわゆるルートが悪いのか、あるいはマイカーを使っている人がこちら側の人の方が多くて公共バスが少ないとか。だけど高齢者というのはだんだん増えてくるのだから。自分で運転できなくなるしね。是非、iバスは残してもらわないといけないですが。何か市の方としてはどういう理由で減ってきているか分析はしてあるんですか。

【交通政策室長】
 これもやはり市だけでもいけませんので地元の方も集まっていただいて会議を開いて進めて行くのですけれども、ワークショップとかそういったものを開いて進めて行きますが、もっと分析しまして何でこういう状況になってきたのかということで。実は尾西北というのは人口的に見ますと多いですよね、利用者は。南よりも人数は多い。多いですけども利用者が減ってきている。確かに人口が非常に多いのに減ってきているのはなぜか、ということをいろいろ考えていく必要はあると思うのですが。ひとつはバスの北側のエコハウスまで伸ばしていますけど、エコハウスで一宮コースと接続しています。それがダイヤを変更したためか、接続がうまくできてないということで、先程から一宮コースを利用される方が減っているのではないかということも言っていますけども。おっしゃられるように近々いろいろ会議を開きまして、見直しはしていきたいと考えます。

【吉田会長】
 他にありましたら。

【青木委員】
 私、公共交通会議に出さしていただいているんですけども、その会議に出さしていただいていると尾西地域審議会から1名、木曽川地域審議会の方からは審議会に関しては出さしていただいているんです。それで尾西の地域を走る赤い北コース、南の地域を走る青いバスですね、走っているんですけれども、先程おっしゃったように昨年10月にコースを変更した関係でやはり乗り継ぎがすごく不便になったということで、ぐっと乗車率が減っているということなんですね。それでこれにあるような「千秋ふれあいバス」、「ニコニコふれあいバス」というのがこの尾西地域を走っているiバスと違って、地域からの盛り上がりでもって継続されて、いろいろなイベントも設けてやられているので、すごく地域が盛り上がっているんですよね。先程のお話で朝日、大徳、私は大徳になりますが、いろいろ減少しているとか、コンパクト化になると集約されるともっと寂れて行くと言うと変な言葉ですけど、そうなるという心配を考えると地域が元気になってiバスを走らせるためにいろんな工夫を地域が盛り上げていかないとどんどんその地域というのは、多く見れば一宮庁舎の辺り、駅の辺りに比べれば尾西もはずれになるんでしょうから。地域ががんばってバスの利用をどんどんしていかないと乗車率が減ることによって、じゃここは乗降のお客様が少ないのでこのコースははずしましょうかというふうなルート変更になってしまうので、本当に地域で盛り上げて何とか尾西の2台走っているバスを今後も、多少コースの変更なんかはあるんでしょうけど、続けていかないと尾西はバスがなくなってはいけないので。今、西病院の方にもバスが北コースは入りますよね。なのでそういうピーアールとか近所の方ですとお身内が病院に通うようになって初めてそこで西病院にバスが入るんだということを知りましたという。こないだ犬飼さんの方から民生委員さんの方にも、是非高齢者の方との接点がおありになる民生委員さんのところでもお話していただけるということで、6月の民児協の会議にすべての連区でまだ済んでないところもあるかもしれないですけど、お話をしていただきつつあるということなんですけど、私の地域の方がこの説明をさらっとされたので、これだと千秋ふれあい、ニコニコふれあい、自分たちのところは余り身近じゃないという印象だったようで、今身近を走っているバスはどういうふうな利用したら便利に使えるかという具体的な説明があったらよかったかなあというふうには。地域の民生委員さん、これは色が違いますかね。黄色でしたね。これを地域の掲示板に張りましたという方が何人かいらっしゃるそうです、地元の方に知っていただくように。本当に尾西からバスがなくならないように皆さんのご協力をよろしくお願いします。会議に出ていてもなかなかそういう地域が活発でないと肩身の狭い思いを、すいません。

【谷市長】
 ありがとうございます。青木さんには良いことを言っていただいたので。iバスですね、平成13年から始めましたが、旧市内を走っているiバスと今おっしゃった千秋ふれあいバス、ニコニコふれあいバス、決定的に違うんですね。何が違うかというとiバスは市役所がやってくれておるんだと、市でやっとるバスだと、そういう感覚。ニコニコふれあいバスや千秋ふれあいバスは俺たちがやっておるバスなんだと、俺たちが走らせとるバスだと、その感覚が違うんですよね。全然これは180度違うわけで。ですからおっしゃるとおりで千秋にしても萩原にしても自分たちが責任を持ってやってらっしゃる。iバスもちょっとこれからその辺やり方を変えようということで、今こちらの担当が一生懸命やっていまして尾西の方でもそういった流れを作ってそのような方にも入っていただいて自分たちのバスとして活性化して行こうという仕組みを作ろうと千秋や萩原や大和のようなやり方に切り替えて行こうということを考えていますので、是非、地域の皆様方の力で盛り上げるという、そういう仕組みを作り上げなければなりませんので、これからそういうふうに変わって行くように考えてまいりますので、よろしくお願いします。

【吉田会長】
 他に何か。

【渡邉委員】
 市から名鉄には、今、年間どれくらいお金を払っているんですか。

【谷市長】
 路線によって違いますね。

【渡邉委員】
 その払い方の説明をきちんとしていただかないと尾西の方は税金から払う金が少なくなるんですね、千秋の方は増えると、その割合の説明をしていただくとこういう説明がよく分かるんじゃないか。市からのいわゆる名鉄に払うお金の割合を聞かせていただきたいと思います。

【交通政策室長】
 すいません。今ちょっと具体的な予算の資料を持ち合わせていないもので申し上げられませんが、現状を説明しますと、確かにiバスは名鉄と契約しておりますので、費用をお支払いしているところです。こういうバスを安全に走らせることができる会社というのは、名鉄さんの他ほとんどありません。実は名鉄が、今困った状況で、運転手がいない。たとえば来年契約しようとするとかなり、予算が上がってくようなそんな状況です。とにかく人手不足で毎週求人広告に必ずついていますけども運転手が集まらないらしいです。あとニコニコバスとかふれあいバスも一般企業のタクシー会社に運行を委託していますが、こちらも今お話をされたように乗客が多すぎて、今後正常な運行できないような。何かコースを考えるとか、バスを増やさないと、乗客が多すぎるという、今そういう状況が続いているようです。ここもバスの運行が、今非常に難しい。運転手が集まらない、今の料金では運行できないというような状況が、今ここのところ続いている状況で今後運行経費が上がっていくということになりそうです。

【吉田会長】
 他にありましたらどうぞ。

【前田委員】
 おでかけバス手形のことなんですけども、民生委員をさせていただいているものですからその場で説明を受けてできるだけこれを利用して下さいね、というお話を聞いたんですけども、地域の方に説明する時に、たとえば習い事をされていて10時から始まるのにとても10時降車というのは無理というのがありました。習い事をしてどこかにお買い物をして帰ってくると今度は4時という降車も非常に難しいと。そうすると1日この600円という金額が果たして本当に安いのかどうかという問題が出ていまして、それならば行って帰ってくるだけの1回の金額で済むのではないかというお話が出ていて、なかなかこれを説明しなきゃいけない立場にいると難しいところがあるんですね。600円を払うのに見合ったこの時間帯というのが。

【交通政策室長】
 確かにこれはいろんな制限があります。名鉄さんも名鉄さんで通勤のお客がいるものですからそこにはなるべく迷惑をかけないようにやって行くということで、時間の大体決まっていますし、iバスもふれあいバスも乗れるということですけども。これは実際にこの左上にこんなコースがありますよというふうに書いてありますが、本当はできればこれをどうやって使ったら非常に効率がいいのかというのを皆さんで誰か提案してもらう方が私は一番いいと思います。できればどっかのホームページに、私はこれを使ってこういうところで、ここで降りて、こういうおいしい物を食べて、こういうレストランで帰ってきたらちょうどいい時間になったとかという情報をいただけると非常にありがたいのかなあと、これを職員が一軒一軒回ってそういうことをできませんから、たとえばこの使い方がありますよということなんですけども、いろんな使い方を是非ご提案があれば、是非教えていただければホームページ等で出したいと思っておりますのでよろしくお願いいたしたいと思います。

【吉田会長】
 他にありましたら。時間も大分迫っておりますので、無いようでしたら議題2番その他に移りたいと思います。

【尾西事務所長】
 それでは、私の方から少しお話をさせていただきたいと思います。昨年度第4回尾西地域審議会において臼井委員さんから平成26年度予算概要で一般会計基金の推移のうち土地開発基金が毎年、同じ金額になっていますが、どうなっていますか、というご質問がありました件について最初にご報告させていただきます。市では土地を購入するための資金を積み立てています。この蓄えを土地開発基金と申します。土地開発公社が用地を先行取得する時に利用しております。現在7億6,000万円ほどございますが、内訳は普通預金にある19万円ほどの現金と先行取得した用地の価格です。用地は取得価格、いわゆる簿価で計上してあるため一般会計で買い戻しされない限り、毎年、変動が見られないという説明でした。
 それでは、私の方から23日に閉会になりました、6月定例会で承認されました議案の概要について説明をさせていただきます。補正予算でございますが、補正額の総額は一般会計で6億1,968万円となっており、対前年度比マイナス22.1%となっております。主なものとして地域密着型サービス施設等整備補助金、就労自立給付金、一宮モーニングプロジェクト負担金、「子ども読書のまち宣言」啓発関連経費、財政調整基金積立金などです。具体的に数字を挙げて申しますと、地域密着型サービス施設等整備補助金としまして2億6,700万円ほど計上いたしました。地域密着型介護老人福祉施設2施設に2億3,900万円ほど補助いたします。地域密着型介護老人福祉施設とは、定員29人以下の小規模で運営される特別養護老人ホームです。常に介護を必要とし、在宅介護が困難な要介護者を対象として、入浴、排せつ、食事の介護等、日常生活の世話、機能訓練、健康管理および療養上の世話を行う施設です。要介護1~5の方が利用できます。社会福祉法人尾張健友福祉会が千秋町小山の千秋病院の東隣に、社会福祉法人礼和会が開明の尾西運動場の東に建設をいたします。開設予定は平成27年4月です。生活保護法の改正に伴い新たな制度として就労自立給付金を120万円ほど計上いたしました。この制度は、安定した職業に就いたことにより生活保護を必要としなくなったものに対して保護受給中の就労収入の収入認定額の範囲内で決められた割合額を、保護脱却時に一括支給します。給付額は収入認定額の最大30%で、就労期間によって異なります。一宮モーニングプロジェクト負担金として130万円計上いたしました。このプロジェクトは一宮モーニング協議会が主催するもので、一宮の食文化であるモーニングサービスについての情報提供や毎年10月に開催され今年度で8回目のモーニング博覧会などの事業に対する一宮市の負担金分です。一宮商工会議所も同額を負担します。「子ども読書のまち宣言」啓発関連経費として70万円ほど計上いたしました。ご自分の読書記録用としての「読書通帳」を作成し、市内の公立小中学生に配付します。通帳1冊で図書30冊分記入できます。いっぱいになったら図書館で認定してもらい新しい通帳をお渡しします。財政調整基金積立金を2億1,200万円ほど計上いたしました。これは一宮税務署の東側にある旧栄自動車整理場の土地を売却した代金分を積み立てるもので、基金残高は41億2,600万円ほどになります。売却した土地は一宮商工会議所が新会館を建設する予定地で、面積は1,832平方メートルです。
また、尾西地域に関係する事業では、木曽川玉野線道路改築事業としまして950万円ほど計上いたしました。起墓地内の墓石の移転及び墓石基礎撤去の費用です。417件の墓石の移転が済み、残りはあと1件となりました。尾西歴史民俗資料館本館外壁改修工事として1,800万円ほど計上いたしました。歴史民俗資料館は昭和61年4月に開館した建物で約30年近く経過しております。一部の壁面タイルがはがれて落下しているため、点検と補修を同時に行うものです。以上が一般会計の補正予算でございます。
補正予算以外の議案では、この尾西庁舎改修工事の請負契約の締結と仮称ではございますが尾西北部地区公民館建設工事の請負契約の締結に係る議決内容の変更についてご説明申し上げます。まずこの尾西庁舎の方ですが、工事名称は、尾西庁舎改修工事、工事概要は、尾西庁舎の機能見直しに伴う東館改修工事及び西館解体工事でございます。契約の方法は、一般競争入札、契約金額は、1億8,576万円、契約の相手方は、一宮市新生4丁目にあります中野建設株式会社でございます。7月1日付けで契約し工期は平成27年3月末まででございます。北部地区公民館の変更契約につきましては、公共工事設計労務単価の引上げに加え、基礎施工による掘削において、地中に不燃ごみ、コンクリート耐圧版が埋設されていたことが判明したため、契約金額を2,000万円ほど増額して2億6,000万円ほどとさせていただくものでございます。
以上で、6月定例議会の報告等についての説明とさせていただきます。

【吉田会長】
 市長さん他何かありますか。

【谷市長】
 ありません。

【吉田会長】
 当初の時間から超過しましたが今日のフリートークは終わりたいと思いますが、今の市当局からの説明で何か質疑がありましたらご発言をお願いします。

【尾西事務所長】
 補足でございますけど、こちらの工期のことで少し申し上げます。今週末に私ども1階の窓口課と2階の総務管理課、それから4階にあります社会福祉協議会の支部の部分が今週末に引越しまして取り壊す予定の西館の1階の旧建築指導課、建築住宅課のところに9月末まで引越しております。そして、生涯学習センターの受付、1階にございますが、そちらの方も西館の方に移動しまして7月から東館の改修に入ります。1階の改修をしまして新しく会議室を作ります。そして宿直室を新たに作ります。それから2階につきましては子育て支援センターになりますので、全面改修をいたします。そして、新たに貸室を1室設けます。それから4階につきましては、今の大和にあります社会福祉協議会の介護の部門が移ってまいりますので、それに合わせて今オープンフロアになっているところを部屋にしまして、それぞれ活用できるようにいたします。それが終わりますのが9月末ぐらいの予定でございますので、それに合せましてこちらに引越をしまして10月に入りましたら西館を取り壊します。西館を取り壊しまして、取り壊したあとにここの子供が遊んでいるところは残りますので西玄関を新たに造りまして、それが終わりますのが先程申しました27年3月ということです。その後ですけど、来年度以降ですが、旧消防の北館を取り壊します。それから、その次の年度になりますけれど、新たに講堂部分を取り壊した西館のところに造ります。そして、取り壊した北館のところにはシルバー人材センターをもってまいります。それから、終わりましたら29年に予定していますけど旧文化会館、生涯学習センター西館を取り壊しまして、そして、市民会館の改修が今年度の3月からはじめまして1年かかってやりますので、その後全体を駐車場としてきちんと整備する、ということで一応4年間少しご迷惑をかけますがそういう予定です。

【渡邉委員】
 そういう大綱は、市の広報とか何かに多少は。

【谷市長】
 もうすぐ出ます。

【渡邉委員】
 そうですか。

【尾西事務所長】
 市のホームページの一番最初のところに尾西庁舎の、木曽川庁舎も改修しますが、改修というところで、予定が全部出ております。

【谷市長】
 9月のページで書きますので。

【渡邉委員】
 そうですか。

【吉田会長】
 次の審議会について。

【尾西事務所長】
 次の予定ですが9月30日火曜日でございます。場所が新しくできる予定の1階の会議室を使ってやりたいと思っております。もし、間に合わない時はまたご案内してここの部屋ということになります。9月30日10時から東館1階新しい会議室ということになりますけどどうぞよろしくお願いいたします。

【吉田会長】
 よろしいですか。予定の時間を20分ほど超過いたしましたが、今日は大変有意義な話を聞かせていただきました。ありがとうございました。これをもちまして第1回尾西地域審議会を終わります。ありがとうございました。

(午前11時20分閉会)

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