平成18年度第1回 尾西地域審議会会議録

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ページID 1004424  更新日 2022年1月14日 印刷 

日時
平成18年11月6日(月曜日)午前9時30分~午前10時54分
場所
尾西庁舎 西館3階 第3会議室
出席者
委員:9名
行政側:市長、企画政策課長、同副主監、
事務局:尾西事務所長、総務管理課長、同副主監、同主査、同書記
欠席
委員:1名(岩田委員)

(午前9時30分開会)
【尾西事務所長】
皆さんおはようございます。本日は大変お忙しい中会議にご出席いただきましてありがとうございます。
本日は3号委員の岩田さんが都合によりご欠席ということで連絡をいただいておりますが、定数に達しておりますのでよろしくお願いします。
会議に先立ち、あらためまして18年度第1回目の会議でございますので、出席しております職員から自己紹介をさせていただきます。

【企画政策課長】
 失礼いたします。企画政策課長の細江です。よろしくお願いいたします。

【企画政策課副主監】
 企画政策課副主監の杉山です。よろしくお願いいたします。

【総務管理課長】
 おはようございます。尾西事務所総務管理課長の大橋でございます。4月からこちらの課へ異動してまいりましたのでよろしくお願いいたします。

【総務管理課副主監】
 10月から総務管理課副主監としてお世話になります祖父江でございます。よろしくお願いいたします。

【総務管理課主査】
 おはようございます。引き続き、この審議会の事務方をさせていただく波多野でございます。よろしくお願いいたします。

【尾西事務所長】
 最後になりますが、進行を務めさせていただく大橋でございます。後藤前所長の後任として会議を進めさせていただきます。何分不慣れな点もあるかと思いますが今日出席の職員一丸となって務めてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
会議に入ります前に一点だけ、事前に今日の会議資料を配布させていただければ非常に良かったと思っております。一読していただいて本日の会議に臨んでいただくとスムーズに会議が進むと思っておりましたが、その点十分な配慮ができませんでしたことをお詫びいたします。
それでは、谷市長よりごあいさつを申し上げます。

【谷市長】
おはようございます。今日は大変お忙しい中尾西地域審議会にご出席を賜りまして誠にありがとうございました。
合併いたしまして1年7カ月が経過したところでございます。合併前そして合併直後、尾西の皆さま方からは、様々な尾西の伝統的な行事等についてきちんと合併後にやっていけるのだろうかというようなご心配をいただいておりました。まだ2年目が終わった訳ではございませんが、尾西地区の大きな行事であります尾西夏祭りですとか花火大会あるいはびさいまつり、それぞれの進行等について若干の見直しをさせていただいておりますが、全体としては市民の皆さまからみてそれほど大きな変化があったとは思っていただかないような、私どもからみれば合理的な変更を加えさせていただいたつもりでおります。トータルとしては従来と変わりなくやらせていただいているということはご理解を賜ったのではないかと思っております。とりわけ花火大会につきましては、旧一宮市の花火と濃尾大花火と同じまちでかなりの予算をかけてほぼ同じ時期、2週間ほどの時間差しかない訳でございますし、距離的にも数キロメートルの差しかないところで2つも行ってきた訳ですが、このまま2つを継続して行くことはなかなか厳しいところがございまして一宮市の方を今年最後で止めるということにいたしました。濃尾大花火は来年度以降も引き続き従来どおり継続して行きたいと思っております。相当一宮市の市民の方からは私も叱られましたが、花火のことは何とか理解してくださいと了解をいただいたような次第です。
それから、合併によって木曽川に接する長さが18キロメートルになります。これは新しい一宮市にとりましては非常に大きな財産であると思っておりまして、木曽川を活かしたまちづくりというのがひとつのポイントになるであろうと思っております。その手始めとしまして尾西地区6.4キロメートルのうち3.8キロメートル、新幹線の鉄橋から上流に向けての地域、ここを木曽川尾西緑地と呼んでおりまして、国の事業と市の事業とを同時に進行していくということです。堤内をもう少し傾斜を緩やかにして、例えば花火をもっと沢山の人に見ていただけるスペースができるようなイメージで整備をし、遊歩道や自転車道を付けるということで、できるかぎり河原の自然はそのまま残した形でもう少し堤内地が有効に活用できるような整備に着手したところでございます。これは5年計画でございまして、もう少し時間はかかりますがだんだんと形が見えてくるだろうと思っております。
また、美濃路街道、これまでは旧一宮市の萩原の街道だけでございましたが、これが起宿までつながったということでして7キロメートル位あろうかと思いますが、これが非常に貴重な今後の財産になっていくであろうと思っています。全国的に都市観光とか産業観光という、従来のおいしいものを食べて温泉に入ってとは違う観光が各地で挑戦されているわけですが、その中に街道観光というものも取り上げられていまして、特にあまりメジャーでない、皆さんがあまりご存知でないところにこそ魅力があると私どもは考えているのですが、未知の場所といいますか少し謎めいたところをアピールして発信していきたいと考えている訳でございます。その一環として冨田一里塚、両側に塚が残っている大変貴重な歴史的な遺産でございますが、ここに土地がございましたので、手当をいたしましてトイレとか駐車場とかのちょっとした広場を整備してお越しいただく方に休憩していただけるような場所の整備に着手しております。また歴史民俗資料館の駐車場が狭いということで向かい側に駐車場を整備するなどしておりまして、こういった観光資源についてもどんどん活用していきたいと思っております。
17年度決算も先日の決算委員会で審議をいただいたところでございます。おかげさまで17年度の単年度では黒字ということになりました。そのうえで財政調整基金6億円、そして庁舎建設基金4億円の合計10億円の基金を積むこともできました。合併前のシミュレーションでは、合併初年度から3年ほどはなかなか厳しいということでございましたが、合併には様々な効果がございまして、なんとか今のところは財政的な面からも合併効果があったと実感している次第でございます。これからも新市建設計画に基づきまして市政をしっかりと進めさせていただきたいと思っております。今日はこの新市建設計画をあらためて新生一宮市の事業計画と位置付ける総合計画についてご説明をし、いろいろとご意見を頂戴したいと思っておりますので、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

【尾西事務所長】
ありがとうございました。
続きまして吉田会長さんごあいさつをお願いします。

【吉田会長】
皆さんおはようございます。
11月になり非常に寒くなりまして、明日は暦のうえでは立冬であります。どうか委員の皆さんは健康に十分注意されて風邪など引かないようにしていただきたいと思います。
本日は平成18年度第1回の審議会でして、先ほど市長さんからお話がありました総合計画策定の進捗状況についてご審議をいただきます。その後に時間があればフリートーキングの時間を設けたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

【尾西事務所長】
ありがとうございました。
それでは、議題に入らせていただきます。ここからは定めに従いまして会長さんに議長をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

【吉田会長】
では、早速議事に入ります。議題の総合計画策定の進捗状況について事務局の説明を求めます。

【企画政策課副主監】
企画政策課副主監の杉山でございます。私の方から資料に沿いましてお話をさせていただきますのでよろしくお願いします。
お手元に資料をお配りさせていただいております。右上にナンバー1からナンバー8まで記した資料がお配りしてありますのでご確認をお願いしたいと思います。
資料ナンバー1につきましては新市建設計画の2ページをコピーしたものでございます。この一番下のところに総合計画との関係が記載されておりまして「合併後の新市において、速やかに、新市の基本構想を含む総合計画の策定に取り組むこととします。なお、新総合計画の策定にあたっては、本計画を尊重し、その趣旨、内容を十分踏まえたものとすることとします。」ということになっております。これを踏まえまして、昨年度17年度から19年度の3か年度にかけて新しい一宮市の総合計画を策定しているところでございます。
1枚はねていただきまして、資料ナンバー2をご覧いただきたいと思います。こちらの方に、今策定を進めております総合計画の基本的な考え方と作業スケジュールが記載されております。1番目に計画策定の基本的な考え方ということで3つ挙げております。これまでの総合計画は行政がやりたいこと、やるべきことを総花的に網羅した計画が一般的でございました。その中身には施策、事務事業について記載されていますが具体的な目標値が数字的なもので掲げていないものが多かった訳でございます。そうした状況では施策が改善されたかどうかがなかなか評価できないということで、今回は成果を数値で評価しようということでございます。
先ほどの3つの中身でございますが、「市民との協働により策定する。」ということで市民の方と一緒に総合計画を策定して行こうとするのが一つでございます。それから、指標これは施策・課題の改善状況を表すのに必要なものさしと言っておりますが、「指標を設定し、成果が測定できる計画とする。」ということでございます。三つ目に「読みやすく、分かりやすい計画書とする。」ということで策定を進めております。
次に、2番目の策定作業スケジュールでございますが、17年度につきましてはグループインタビューによりまして、直接市民から意見を聴き取りました。このグループインタビューというのは、資料ナンバー3の策定の経緯ということで詳しく述べさせていただいております。この策定経緯の一番上の四角のところでございますが、5名から9名の市民グループにお集まりいただいて合計87名の市民の方に1回2時間位で12回、「満足するわがまち、一宮市」あるいは「今後どういう一宮市にしていきたいか」をテーマにいろいろと意見を出していただきました。その結果886項目の意見が出てまいりまして、そのうち同じような意見をまとめ上げて103項目の課題にまとめたということでございます。
資料ナンバー2の17年度策定作業スケジュールの2番目になりますが、市民アンケートを実施させていただいております。先ほどのグループインタビューで出てきた課題の103項目をアンケートにまとめて昨年11月に実施させていただきまして、結果については今年3月の地域審議会のなかでご説明させていただいており、アンケートの結果は資料ナンバー4の生活課題マトリクスにまとめてございます。これは、市民アンケートで皆さんがそれぞれの課題で重要と思われたものについてまとめ上げたものでございます。横列は住みよさのキーワードとして「快適」、「安全・安心」、「健全」、「便利」、「育み」、「活気」、「連携」の7つに区分させていただき、縦列は新市基本計画の基本方針である7つの礎に基づいて「保健・医療と福祉の充実」、「生活環境の整備」、「産業の振興」、「教育・文化の振興」、「都市基盤の整備」、「住民参加・コミュニティの推進」、「行財政基盤の強化」に区分した表に生活課題をまとめさせていただいたものがこの生活課題マトリクスでございます。市民の皆さんが重要と思われる44の課題がここにまとめられております。
ナンバー2の方へお戻りいただきまして、こうしたアンケートをもとに総合計画の策定を進めている訳でございます。18年度は公募市民を交えた総合計画策定市民会議を設けております。5月の広報いちのみやでもちまして公募で市民委員さんを募集いたしまして、46名の方に応募していただいて40名の方に市民会議の委員さんになっていただき、6月24日に市民会議を立ち上げました。
市民会議の皆さんのお仕事ですが、先ほど申し上げました生活課題の改善状況を測定するための指標、ものさしを設定することが一つ目です。二つ目は、その生活課題を5年後10年後にどこまで改善したらよいかという目標値の設定、そして改善にどういった主体、県とか国、市民とか地域、学校などの主体がどこまで生活課題を改善するための役割をもっているのかという役割分担値を設定していただきます。この3つが総合計画策定市民会議の仕事でございます。
来年度になりますと、本年度中に基本構想と基本計画の案をとりまとめまして、19年度に総合計画審議会を立ち上げ、そこで計画案を審議していただきます。また、尾西地域審議会と木曽川地域審議会に計画案を諮問させていただいてご審議をいただきます。それと、計画案に対する市民からの意見公募ということでパブリックコメントも実施させていただきます。そうした審議を経たうえで最終的に市議会へ総合計画について提案してお認めをいただき、20年4月から新しい総合計画を発効させていこうというスケジュールでございます。
そして、新しい総合計画は新市建設計画を尊重するということでして、資料ナンバー5は新市建設計画の14ページをコピーしたものでございます。これには新市建設の基本方針ということで施策の体系が記載してございます。新市建設計画の基本理念である「安心・元気・協働」、将来像の「木曽の清流に映え、心ふれあう躍動都市一宮」、それから基本方針としての新市将来像の7つの礎「保健・医療と福祉の充実」、「生活環境の整備」、「産業の振興」、「教育・文化の振興」、「都市基盤の整備」、「住民参加・コミュニティの推進」、「行財政基盤の強化」を新しい総合計画の中に取り込んでいくということでございまして、新市建設計画の中にある様々な施策、事務事業についても尊重して計画していこうということでございます。
資料ナンバー6になりますが、市民会議の方で10月15日に全体会議が開かれまして指標、ものさしが確定したところでございます。この市民会議について少しご説明させていただきます。6月24日に40名の委員さんで発足しまして、仕事の方は先ほど申しました指標の設定、改善を図るための目標値、そして役割分担値を決定していくことでございます。今現在はちょうど指標ができたところでございまして、資料6にありますように第1部会から第4部会に分かれて作業をしていただきました。例えば第1部会を見ていただきますと「保健医療と福祉の充実、産業の振興」と書いてありますが、これは先ほどの新市建設計画の基本方針7つの礎でございます。そこの「高齢者になっても健康であるように介護予防が充実している」からずっと下の「市立病院の経営が健全である」までが市民アンケートで出てきた生活課題でして、11の生活課題について検討していただきました。その下には行政課題というものが出てきております。この行政課題といいますのは、市民の方の目線で市民アンケートに出していただいた44の生活課題に含めまして、行政側としてどうしても必要なもの、やっていかなくてはならないものとして追加したものです。第1部会の場合ですと、「育児について不安や悩みがない」から「農業に活気があり、地域の特色を活かした地場農産物が流通している」の5つを行政課題として追加させていただき、合計16個の課題について議論をいただいた訳でございます。第2部会については「生活環境の整備」ということで、生活課題については12の課題、行政課題については3つの課題、合計15個の課題を検討していただいております。第3部会は生活課題が10個、行政課題が3個の13個の課題について検討していただき、第4部会についても生活課題11個、行政課題2個の13個の課題を検討していただいて指標を作っていただいたという状況でございます。
その指標と言っておりますものがどういったものかを具体的に申し上げます。資料ナンバー8はちょうど今日市民アンケートとして発送しようとしている出来上がったばかりのものでございまして、この中に生活課題と指標の一覧表というものがございます。これが、市民会議の皆さんに作っていただいた指標でございます。保健医療と福祉の第1部会にお願いした中では、「豊かですこやかな食生活を送っている」という生活課題のものさしとして、「食事の量と質を適正にとっている人の割合」と「生活習慣病予備軍の子どもの割合」、「自分の食生活に問題を感じ、改善したいと思う人の割合」の3つの指標を作っていただいて、これが良くなっていれば「豊かですこやかな食生活を送っている」という課題が改善されるというようなことで、目安の数値として取っていこうということで決めていただいております。こうしたものが6ページにわたってございますが、それぞれ4つの部会でもって市民委員さんに議論していただいて作ってきた指標でございます。
そして、このアンケートでございますが、本日から11月22日までということで18歳以上の一般市民3,000人の方を無作為抽出いたしまして実施します。このアンケートは何かと申しますと、例えば先ほどの生活指標の一覧表の「食事の量と質を適正にとっている人の割合」が今現在どういう状況にあるかを知るためにアンケートでお聞きしようということでして、そのデータをまとめ上げますと現在の状況が分かるということでございまして、これを目標にアンケートを行わせていただくということでございます。そうしますと現在の状況というものが出てまいりまして、今後は現在の状況を踏まえて5年後にはどういった目標値にするのか、10年後にはどういった目標値にしていくのかということを市民会議で議論していただく訳でございます。
資料ナンバー7は最終的に総合計画がどういった形で出てくるかのイメージを出しているものでございます。これは一つの例として今現在行っている作業を含めて書かせていただいております。礎1というのが新市建設計画の基本方針である「保健・医療と福祉の充実」で、そのうちの「地域福祉の向上」についてということで、施策が「地域住民が互いに支え合う仕組みを支援する」となっています。これは先ほどの生活課題にございます「地域のなかで誰もが互いに支え合う仕組みがある」というものを施策の言い方に変えた形で記載させていただいておりまして、その施策の現状と課題ということで現在の一宮市の状況と課題をここに記載しております。これについては行政の方、担当課の方で抽出してまいります。その下に「社会福祉協議会登録ボランティアグループ調べ」とありますが、現状と課題に即したデータを表やグラフという見やすいもので出しているということでございます。右上になりますと施策の基本方針、これからどういった方向で行くかということを取りまとめたものをここに記載させていただきます。その下に施策の成果を測定するための指標ということで、市民会議でご議論いただいております指標についての現状値と5年後、10年後の目標値があります。今は数字が入っておりませんがアンケートの結果によって現状値が出てまいりますし、それを踏まえて5年後の目標値、10年後の目標値を市民会議の方で設定していくことになってまいります。この課題では2つの指標が設定されておりまして「身近な地域内の問題を地域内で話し合っていると感じている人の割合」について市民アンケートで問わせていただき、その答えが例えば30%と出てまいりますとここの現状値に30%と入ってくる訳でございます。その現状値を踏まえて市民会議の方で5年後には40%にもっていこう、10年後には50%へもっていこうというような議論をしていただく訳でございます。2つ目の指標は「地域活動の運営へ参加している人の割合」ということで、これもアンケートで問いかけをさせていただいて、例えば現状が25%というような数値になりますと、5年後に30%になり、10年後に40%になるといった目標を定めて、それについてこれから毎年データを拾って進捗状況の確認をしていくというようなことになっていきます。その下に役割分担値というものが出てまいりまして、これも市民会議の委員の皆さんにご議論いただく訳です。市で30.6%、国・県で45.9%、個人・家庭で18.5%、さらにNPO、経済団体という順に仮の数値を入れさせていただいておりますけれども、この施策、課題を改善するためにはそれぞれがそれなりの役割を担っていくということで、その役割がどのくらい担っているのかということを市民会議でご議論いただいてここにその程度が示されていくということでございます。最後に施策の体系ということでございますが、この生活課題を改善していくためにどういった事業を実施していったら良いかというようなものが示されてくる訳でございます。地域の福祉活動の促進支援という項目では、主な事業として社会福祉協議会とかボランティア補助事業とか福祉バス運行事業といった事業をすればこの課題が改善されていくというような主要事業をこういう形で記載させていただくということでございます。この資料ナンバー7については総合計画の基本計画部分をイメージしていただくものでございまして、仮のもの、仮の数値で記載させていただいているということをご承知おきいただきたいと思います。
最後に、資料ナンバー8を少しお話させていただきます。今回の市民アンケートは先ほど説明させていただいた生活課題の指標の現状を知るためのアンケートでございまして、市民の方3,000人を抽出して沢山のアンケートにご協力いただくということで74の質問項目がございます。資料ナンバー8の本冊は一般の方にお願いするものでございまして、それ以外に60歳以上の方にお答えいただくアンケートの1枚ものがございますが、これは高齢者の方に聞くべきアンケートということで2問だけですが世帯の中に60歳以上の方がいらっしゃいましたらお答えくださいということで同封させていただくものでございます。
その次にございますのは子どもさん、小中学生の方にアンケートをさせていただくものでございまして、裏面を見ていただきますとナンバー1からナンバー6までの質問をしております。市民会議の中では、言葉自体が小中学生の方に理解していただけるだろうかというような議論をしながら作成しておりまして、例えば「あなたは環境にやさしい生活にこころがけていますか。」という質問では、環境にやさしい生活を理解していただけるように若干の説明を加えております。これは小中学生がどういう意識を持っているのかということをお聞きするものでございまして、6つの質問の現状値が結果として出てくる訳でございます。
もう1枚はねていただきますと、今度は学校の先生に直接お聞きするアンケートでございます。なかなか聞きづらい部分ではありますが「あなたは教職に対してやりがいがあると思いますか。」という質問をさせていただきます。これについては5段階で答えていただく訳ですが、市民会議で指標を作っていただきますと行政ではなかなか聞きづらい質問なども出てくるということでございます。
最後に付いておりますのは職員に対するアンケートということで、裏面を見ていただきますと問1から問5まで職員に聞く質問が書いてございます。この中の問2のところでは「合併の効果が市民に還元できているかどうか」というようなことで職員の意識というものを聞くようになっております。
こういったいろいろなアンケートをすることによって、市民会議で決定していただいた生活課題、行政課題を改善するための指標というものの現状値が把握できるアンケートを今回実施させていただくということでございます。そして、先ほどの資料ナンバー7にありましたような指標の現状値、目標値、役割分担値というものを今年度一杯かけまして市民会議の方でお願いをして、来年度につきましては今年度中に作った案をこの地域審議会にもご諮問させていただいて内容を検討していただくということになってまいります。
以上、少し走ったような形の説明になってしまいましたが、総合計画の進捗状況ということで説明を終わりたいと思います。

【吉田会長】
ありがとうございました。
説明が終わりましたので質疑に入ります。ご質問がございましたらご発言をお願いします。

【渡邉委員】
よろしいですか。今説明を聞かせていただいて、素晴らしいアンケート内容で実施していただいて総合計画を組んでいただきたいと思う訳ですが、このアンケートの中に一つ抜けていることは、今一番社会問題を起しているのは住民の模範でなければならない公務員が、談合であったり、汚職であったり、使い込みであったり、交通事故を起したり、また学校の先生が生徒に謝らなければならないような事態を見ていて、われわれ親として先生が生徒に謝るというようなこんな情けない世の中は無い訳です。
そういった一連の公務員の相次ぐ不祥事について、市長さんが職員にどういう訓示を与えてみえるのかということもある程度ここに、一宮市の公務員は他の模範になっていきますということを前面に打ち出したうえでこのアンケートがあるともっと素晴らしいと思いますが、その辺で市長さんのご意見を聞きたいと思います。

【谷市長】
わたしどもでは公務員倫理規定というものを昨年制定いたしまして、業者あるいは議員さんとか様々な職員に接するいろいろな方がおいでになりますので、その方たちとのお付き合いの仕方について、県や国の人たちとの宴席などのこともルール化いたしまして徹底しております。ただ、非常に難しいところは日本人にはそういう席が必要なことも多々ある訳でありまして、そうしたことをあまり厳しくしすぎると情報が入ってこなくて何かしわ寄せみたいなことになってもいけない訳でして、少なくとも意識をきちんと持って、席に出るにしても則を越えない、線を越えないということを十分徹底しております。
先生方についても当然いろいろとご苦労がおありになる中で教育に打ち込んでおられる訳でして、確かに全国的に見れば今委員さんからご指摘がありましたような様々な事例が発生していますけれども、だからと言って一宮もという、そういうご議論も必要なご議論とは思いますけれども、それで日本の市町村が全部おかしくなっているという訳ではないものですから、他山の石としてああいうことが今後無いように十分注意せよということだと思っております。
また、飲酒運転等につきましても従来は若干まけてあったと思いますが、今回から飲酒運転した場合には免職または停職ということです。一括して免職というような厳しい規程を持っている県もございますけれども、やはりケースバイケースでいろいろございますので、酒を飲んで重大な事故を起せばこれは弁解の余地はない訳でありますが、単に酒を飲んで運転して捕まった人に対して即免職ということになりますといろいろな人がすぐ免職になってしまうということで多大な影響があると考えられる訳でして、その辺の事情を十分斟酌しながら少し緩やかに適用していくということです。
様々な努力は致しておりますが、そういうものを総合計画という市の公的な10年間の計画のアンケートにというのは少し表現が難しいかと思っております。公務員として厳正粛々に取り組んでいかなければならないといった一般的な表現で記載をすることはある意味可能かと思っています。大変貴重な意見ではございますがおそらくはそういう形になるだろうと思っておりますのでその辺りは一つご理解をお願いします。

【吉田会長】
よろしいでしょうか。他にご意見がありましたらおっしゃってください。

【青木委員】
この計画とアンケートというのがとても沢山で、まとめるにもすごく大変なことでご苦労があるかと思います。最初の17年度のアンケートのときに実家の高齢者が二人で暮らしている所に来たのですが、さっぱり分からないということで私が代わりに聴いて書いたのです。私も迷いながら、こういうことに関してはと言ってもあまり普段から関心を持っていないものですから、えっと言いながらも何とか書きました。その時はそこそこ自由に動き回って散歩もしていたので良かったのですが、母親は今では家にいることが多くなって、たった1年のうちの変化が大きくて、1年経った今もしも同じアンケートを書いてくださいと言われてもまた視点が違うだろうと。だから、これが5年10年と言う計画であってもきめ細かいその年その年の状況、若い世代は1年2年変わってもさほど社会との繋がりは変わらないのですが、高齢者の1年2年はとても変化が大きくて社会との係わりという部分はどんどん無くなっていくのですね。そういう部分は計画の中でもきめ細かい変化が認められるような流動性を備えた計画であってほしいと親を見てそう思っていますのでよろしくお願いします。

【企画政策課長】
 どうも貴重なご意見ありがとうございます。
 当然、計画は立て放しということではなくまず実施することが第一で、その後はきちんと評価することが大切であると認識しております。
 したがいまして、今後どういう形でやっていくかは詰めていくことになりますが、今のところは1年ごととかできちんと評価いたしまして市民の方にも参加していただき、これを広く周知いたしまして行政として適切な対応をしていく、当然その中にはご意見の中に出ていましたように必要な見直し、変更等は行っていきたいと考えていますのでよろしくお願いいたします。

【中島委員】
実は、私は半分当事者でございまして、この市民会議のメンバーでこれの議論をさせていただきました。先ほど、杉山さんから丁寧な話があって私は当事者として係わっておりましたので非常に良く分かりますが、初めての方にはどういうことだろうという部分があったと思います。
今回市役所の方にもそれぞれのグループに入ってもらって議論をしました。ただ市民会議に参加されたそのことで、青木さんもある部分の指摘をされたと思いますが、計画がまず強くありきで市民アンケートの調査報告書から抽出されたものが資料ナンバー4のマトリクスの表として最終的にまとまられました。それで青木さんが指摘されたのもそこのところだと感じるのですが、項目に選ばれたことはかなりコンプリートに決まったことで、市民アンケートを絶対という言い方はあれですが決められた中での作業ということでメンバーの中でかなり不満をもっておりました。
このアンケートは非常にバラエティに富んだ意見を求めておりますが、実際にこれを作業する立場になってもう少し真剣に取り組まなければならないという状況になりますと自ら問題が出てまいります。この点についてはこうやった方がという点があると思いましたが、それについてなかなか考慮していただけなかった点もあります。今、細江さんが柔軟に対応するようなことをおっしゃったので大変心強く思うのですが、その辺の対応について細江さんがおっしゃったようなことをもう少しこの作業の中でさせていただくと実際に作業した者たちの中でも不満といいますかもう少し何とかという部分が消えたのではないかという感想を持っております。

【企画政策課長】
どうも貴重な意見をありがとうございした。
少し補足させていただきますが、今回の総合計画の策定にあたりましては今までに無い新しい手法を採っておりまして、一つは政策マーケティングという言い方をしておりますけれども、市の方向性あるいは施策の柱となるものにつきましては市民の方のニーズ、ご意見をいろいろ取り入れて決めていきたいということになりますので、当然多くの方のご意見を尊重させていただく手法を採っております。
お話がありましたように、市民会議の方には重要な検討事項を審査していただいておりますけれども、市の方向性ですとか政策の柱につきましては何十人の方だけではなくて多くの方、今回はアンケートになりますけれども非常に多くの方の要望、ニーズを採ってそれに従っていこうという策定の仕方をしております。
今中島様の方からご意見をいただきました。確かに市民会議に集まっていただいた方にはいろいろな考えやご意見もありましたし非常によく知ってみえる方もありました。その中で確かに方向性についてアンケートではこういう結果だったけれども少し変えた方がいいのではないかとかこういうふうに加えた方が良いのではないかというご意見をいただきましてそれはありがたいことでした。ただ、手法としまして方向性とか政策の柱につきましては、委員40人の方たちのご意見をいただくのはありがたいと思っておりますけれども、そこで決めていくのではなくて、全体的な、より多くの方のアンケートの方向に沿っていきたいということです。この方向性を決めていくことと全部を受け入れられなかったということにつきましては反省もしております。ただ、先ほど当然見直しが必要なってくるということを申し上げましたけれども、方向性とか政策の柱ということになりますと当然議論はありますが、それを変えていくにあたっては多くの方の意見を聞いて決めていくという手法が必要だと考えています。ただしその中の手段につきましては、お一人の方の意見であっても非常に良いやり方、方法があります。そういうことにつきましては当然取り入れていくというように考えておりますので、これにつきましては市民会議の方たちとも意見交換やご議論をさせていただくと思いますが、その辺につきましてはご理解を賜らなければならないという場合もあると考えておりますのでよろしくお願いします。

【中島委員】
これは市民会議の方での話ですのでこれ以上は出しません。その会議の席でまた申し上げたいと思います。

【吉田会長】
まだ発言が出ていない方がありましたらどうぞ。

【妙楽委員】
生活課題一覧のナンバー6にそれぞれの部会の課題が簡潔にまとめられていますが、第3部会で取り上げてみえる教育・文化の振興の中あたりで「不登校の子どもがいない」という課題があります。この「不登校の子どもがいない」というのを、この中でどういう方面のことを話し合っていかれて数年後に何か形をその方針に持っていくという意図があると思うのですが、このことについては簡単な文章ですのでいろいろ解釈があると思います。「いない」というのはゼロを目標にしたいということなのか。現実に日本で15万人位の子どもが不登校ですし、県下でも7,000人から8,000人が不登校です。ゼロにするというのは交通事故を無くそうと同じような目標というか気持ちのうえでそうしたいという目標ですが、現実に苦しんでいる子どもとその家族をケアするために市として例えばそうなったときに相談機関を設けて早めの処置をするようなものを設置する方向で検討をされるのか、学校側の先生にそういう働きかけをするのか、親への教育を充実させようとするのか。今私ら親としてものすごい関心事でして、そういう意味でいうとこの表現だけ、この一文だけがものすごく横着な言葉だと思うのです。
ですから、立場もいろいろありますので全体からみればいない市町村は素晴らしいと思いますが現実はいない訳ではないです。いるのです。でも実際に文部科学省が発表している数は長欠30日以上に限られていますので、30日間未満で不登校の子もいる訳です。そういった方面への配慮といいますか、そのようなことも是非こういうところで、本当に本腰を入れて市としてのやれることがあると思います。今はカウンセリングよりコーチングに重点を置いたほうが良いとか、教育問題でもいろいろの専門家の話が出ているのですが、そういうような取組みなのか、ただ単に皆で減らしましょうという話だけなのかが見えてこないので質問しました。

【企画政策課長】
貴重なご意見ありがとうございます。おっしゃられましたように単純に学校に行けば良いという問題ではございません。本当であれば子どもさんが普通に喜んで学校に行っているという状態を作るのが目的だと考えています。その中で現実問題として不登校の子どもがみえるということでいろいろなご意見や議論があったと記憶しております。
表現としてはこういう形で出ておりますが、カウンセリングからコーチングといったいろいろな教育現場の対応、市の方でも学校や教育委員会も含めていろいろな努力をしておりますけれども、子どもさんにとって一番良い方法、良い形はどうなのかということを前提に少しでも良い方向に改善していきたい。その中には数字的なものが出てくるかもしれませんが、それは単純に学校に行かせるという対応ではなくて、少しでも子どもさんが学校へ通えるような形での対応を考えて事務事業を行っていくための施策や指標と考えています。これについては専門ではありませんので、具体的にどういう対応がよいのかということは申し上げられませんけれども、単純に数字を上げるという考え方ではございませんのでご理解をお願いします。

【中島委員】
若干私からも補足を。
これは今質問されたように非常に分かり難いものです。これは行政のテーマでありまして実際に質問の方には入っておりません。こういう質問が突然出されたらドキッとしてどう答えたらよいかということになるという議論はもちろんグループ内でいたしました。質問の中には入っていませんがそういうことを意識しているということでして、生活課題と指標の一覧表では43番と44番の間で質問番号としては抜けています。これは議論しなかったということではなくて質問からは外しているということですので、家の方に与える影響ということに関してはたぶん避けられるという感じがいたします。これは問題にしなかった訳ではありませんということを係わった者として補足させていただきます。

【吉田会長】
 他にありましたらどうぞ。

【岡田副会長】
第3部会の中の「文化の振興」ということですが、ここで出てくるのは行政課題の方の「地域の伝統や文化財が大切に保存、伝承されている」ということだけでして、本来の芸術・文化の振興ということについて全然触れられていない訳ですね。伝統的な文化を守るというのは分かるけれども、一般市民全体の文化レベルを高める方策が基本方針の中に入っていないような気がします。その辺はどうなのかお聞きしたいと思います。国が出した芸術・文化の振興法という法律の中でも地方文化の振興についてうたっていますので、特に地方の芸術・文化に対しての振興をどうするのかということがこの中に入らないとおかしいような気がするのですが。

【企画政策課副主監】
まず、新市建設計画の中には施策の基本方針のところに「教育・文化の振興」という項目を掲げて取り上げております。そして今回の総合計画の中における生活課題として挙がっておりますのはもう少し大きく捉えていまして、誰もが生涯学習に取り組んでいる状態にしていくということで生活課題の一つに挙がっております。それは第3部会の生活課題の下から4つ目の「生活と心にゆとりがあり、誰もがいくつになっても生涯学習に取り組んでいる」という中で、先ほど言われた芸術・文化というポイントを絞ってではないのですが、もう少し広い意味で捉えているというふうに理解していますのでよろしくお願いいたします。
そして、行政課題の「地域の伝統や文化財が大切に保存、伝承されている」については、その中でも地域の伝統とか文化財を後々に残していく必要があるということから特出しをして行政課題に挙げさせていただいております。

【中島委員】
それについても補足をさせていただきます。そのことが基本的に若干私たちの不満ということに繋がって、それが岡田さんの質問と係わりがあると思うものですから。
市民アンケート調査報告書を見ていただきますと、その中の14ページのところにキーワード「ふれあい」、「地域の人と人がふれあい、文化を大切にする一宮市」という区分けがあります。そうしますとここに出てきたものを今回の作業の中では重要視して、実際私たちが参加させられたときに、文化の問題は特に私も教育に関係しておりましたので気にしているところなのですが、後からの追加についてはなかなか認めていただけなかった。それが岡田さんが言われることと係わってきて一宮市はどうなっているのという思いを持たれることに繋がっているのだと思います。でもこの作業はもう少し続けられるということになりますので、次のときはそういうことについての配慮をきちんとお願いしたいと思います。
それで、市民アンケートの生のものが出てきておりまして、62ページの教育・文化の中に出てきます。そこでマルを打ってくださいというアンケートをした訳ですが、行政側がこのアンケートを踏まえてこういうことを聞こうという項目は教育・文化の中にあるのですけれども、初めに決められた中での作業であったということで漏れが出てきているというふうに感じております。

【企画政策課長】
今の漏れということについて、今回の総合計画策定にあたりましては先ほどもご説明しましたように総花的ではなくてある程度住民の方のニーズを絞ってということになります。当然、芸術・文化は重要なことでございまして、括りとしては生涯学習という広い括りの中に入れました。実際に行う事務事業の関係ではまだ詰める部分がありますので、どういう形で出るかということは具体的には申し上げられませんが、芸術・文化の振興に関する事務事業がきちんと生涯学習の括りの中で挙がってまいりますので、最終的なものを一覧していただければそういうものが入っているということがお分かりいただけるのではないかと考えております。
先ほどの中島委員さんのご意見につきましては、ある意味では分業で進めている形をとっていますので、どうしても市民アンケートで多数の方に選択していただいたものにつきましては進めていく中で優先といいますか尊重しなければならないということがございます。今後またご批判をいただくと思いますが、市民会議の委員の方のご意見は尊重しますけれどもすぐ取り上げていくという訳にはいかなかった部分がありますのでよろしくお願いします。

【吉田会長】
他に質問される方がありましたらおっしゃってください。

【臼井委員】
このアンケートを継続して実施していくということですが、往々にして市の行政のトップが替わりますと政策が変わってくる訳です。これは本来継続していくものですが、おそらく質問の内容が変わってくると思います。それを担保するにはどういうような形でされるのでしょうか。

【谷市長】
そこは議論が分かれるところです。従来の総合計画は10年スパンが普通でして、一旦10年の計画を決めると、例えば私の前の市長さんが総合計画を作られて3年目位に私が市長になったとすると7年分は前の市長さんの総合計画をやっていかなくてはならないことになります。それがいいのかどうか、それを変えるためにトップが変わるという逆論も言える訳です。
今回は一応10年間のスパンのものをまとめますが、その中は二つに分けまして5年、5年にして、さらに実際の進行管理は3年、3年、4年というスパンで実行計画を取り入れていくというやり方をしています。その間に市長選挙などが入ってきますので、市長選ではマニフェストなどが示されて具体的な政策等を書かれて選挙をする訳ですから、選挙で替われば新しい市長のマニフェストが総合計画に早く反映される。そのときには全部変わるというところまではいかないと思いますが変わる可能性がある。むしろ変えられる、そのためにトップが変わるということでして、継続性は大事ですが、基本的な部分はもちろんでありますが、政策的なことについて固定化してしまうと余り良くないということも言えない訳ではないです。
私どもは、トップが変われば総合計画自体もそれに合わせてむしろ変えていくと。ですから、絶対に10年間固定ということはしない方が良いという考え方をしています。

【臼井委員】
計画というのは市長の任期に合わせることが良いと思います。

【谷市長】
そうですが、すぐには作れませんでして最低でも2年位はかかりますし、今回は3年かけて作ります。ですから、最初のうちは前の方のものをある程度は受け継ぎながら自分のマニフェストをそれに生かしていくという形でやっていく、現実にはそういうことです。

【吉田会長】
他によろしいでしょうか。

【祖父江委員】
これはもう発送されるということでお聞きしましたが、この3,000人というアンケートを発送される根拠をお伺いします。前回は6,000人でした。やはりより正確性ということになっていくと、この3,000人にした根拠と、回収率についても前回は45.何%でしたが、今回この部分で正確性とか整合性みたいなところを追及するのであれば回収数を増やしていただくことになると思いますが、その辺のPRみたいなことはお考えがあるのでしょうか。

【企画政策課副主監】
前回のアンケートは6,000人ということで、これはグループインタビューに出てきたものを土台にしまして市民の方が思っておられる項目を抽出していくというようなことでした。これについては6,000人採ればおそらくデータが採れるのではないかということで行いました。
今回からは、毎年アンケートを実施していくことになってまいりますので、母数については3,000人とさせていただきました。これについては、たまたま市政アンケートという制度をもっておりまして、これが3,000人を対象に実施していますので、それに乗っかった形でこれから毎年その制度を使いながら実施していくということで3,000人という枠を決めさせていただきました。
なお、おっしゃられるように回収率については、今回できれば50%を越えたいと思っております。何せ項目数が多いものですから危惧はしているところですが、広報あるいはホームページなどでPRに努めさせていただいて回収率を上げていくようにしたいと考えておりますのでよろしくお願いします。

【吉田会長】
私からも質問ではないのですが一言。
生活課題の指標一覧表に健康とか医療が一番に先に載っています。新聞紙上とかあらゆるところでたばこの害が非常にクローズアップされています。先日も5時からのニュースで、ドクター月尾という月尾嘉男さんの時間があるのです。その中で、たばこの税収が国税や地方税で1年に3兆円位あるそうですがたばこに関係した被害が5兆8,000億円、約6兆円位あって倍の支出をしているというようなことでした。今は死亡率でもがんを上回って脳梗塞、心筋梗塞があるのですが、これもたばこが大きな原因になっているということが各新聞等にも載っております。
そこで、質問の中で食事の量と質を適正にとっている人の割合とか老人の福祉とか、健康にはどういうことを考えているとかがあります。今高齢者にたばこを止めよということは非常に難しいし無理があるのですが、これからの若者、これからの子どもには如何にたばこというものに害があるかということを市として取り組んでいったらどうかということです。健康第一ですし、百害あって一利なしというのがたばこの害でから、こういうことも将来に向かって取り組んでいったらどうかと思う訳です。
市の方でも、健康であれば医療費も少なくなりあらゆる面で得なことになりますし、市とか国や県の支出も抑えられると思いますので、そういう点もこれから機会があれば考えていただいてあらゆる市民にPRするとか市として取り組んでもらえたらと思います。

【谷市長】
非常に重要なご指摘だと思います。実際、喫煙を始める年齢が低ければ低いほど健康被害が大きい訳です。本当に中学生や、小学生でもたばこを吸っているようなことで、これはあらゆる非行の入口でここから拡大していく訳でして、すぐに薬だ覚醒剤だとなっていく訳ですから、非常に重要なポイントだと思います。
教育委員会でもきわめて強い認識をしておりまして、中学校あたりではたばこの害の真っ黒な肺の写真を見せたり実例を示したりいろいろしておりますし、もちろんシンナーとか覚醒剤、あらゆる薬物も含めて手を出すと大変なことになるよと、簡単にやってはいけないことだよということをどの学校でも警察とタイアップしてやっております。私どもの地域ふれあい課もそういったことについてもっともっと取り組んでいこうと思います。今おっしゃっていただきましたから反映していきたいと思います。

【吉田会長】
はっきり取り入れていただきたいと思います。
今日は市長さんが午前11時から別の公務で退席されるということでして、まもなく午前11時になります。議題(1)は出尽くしたと思いますが、議題(2)のその他で事務局の方から何かありますか。

【総務管理課長】
よろしいでしょうか。その他ということでございますが議事は予定いたしておりません。
なお、次回につきましては年が明けましてから1回の開催を予定しております。内容につきましては新市建設計画の執行状況につきまして、17年度決算を踏まえたものでご説明させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

【渡邉委員】
ちょっとよろしいでしょうか。このアンケートについては専門的に検討されて作ってみえると思いますが、この審議会というのはアンケートの内容を審議したりするところではないと思います。
例えば財政問題だったら元監査委員さんもここにみえますが民間からもう少し登用して健全な財政を見ていってはどうかとか、教育委員会においても民間からの教育委員という人をもう少し登用していただいて健全な教育現場というものを見ていくとか、そういう会議であるべきはずが何か方向が違ってきているよう思います。この審議会も一番初めに言われた審議会とは違ってきているように思いますがその辺をよろしくお願いします。年2回しかないのですから。

【吉田会長】
審議会は年4回位開催するという計画だったと思いますが。

【尾西事務所長】
今会長さんのお話のように4回という予算は計上してあります。ただ必要があればその都度開いていくというのが本来と思っておりますので、委員さん方から市当局に考えを聞きたいということがあれば事務局あるいは会長さんにおっしゃっていただきたいと思います。

【渡邉委員】
いや審議会の内容のことは、こういうアンケートというのはコンサルタントが入っていろいろやれるし、まとめ方も大勢の人ではなくて専門家を使えば予算も安くやれる訳ですからそれはそれでいいのです。
やはり合併してどうしたら良い一宮市になっていくのかということの会議と言うか、そういう方向の議論にもっていっていただきたいということです。

【吉田会長】
この審議会というのは合併協議会の中で議論したことを市がしっかり実施しているかということの審議会でして、旧尾西市と旧木曽川町だけにあって旧一宮市には審議会がありません。そういうことでして、我々の気が付いたところを市に要望して市当局に質すということが審議会の目的であります。
今回のように議題についても審議し、市民の皆さんの声を市当局に伝えていくということも審議会の目的だと思いますので、本当は自由に討論できる時間をもった方が良いと思います。先ほど渡邉さんが言われたように、議題がなくても年4回なら4回開催して自由な意見を聞くという審議会であれば良いと思います。旧尾西市民がどのようなことを思っているかを聞いていただいて些少なりとも市の行政に反映するようにしたいと思いますのでよろしくお願いします。

【谷市長】
今渡邉委員さんから大変重要なご指摘をいただきました。財政の問題等々についてもご報告申し上げることは当然のことではないかと思います。
次回はそういうことも予定しているようでありますが、今回総合計画について時間をとらせていただきましたのは、冒頭ナンバー2の資料でもご説明申し上げましたけれども、総合計画を審議していただくことも地域審議会の重要なお仕事の一つでありまして、地域審議会で審議をいただいてご了解をいただいたうえで最終的に議会に認めていただくという手順をとる訳です。その手続きの一環として今日は新しいやり方のご理解と、評価しながら進行管理をしていこうと思っていますのでどのようにやるかという手順とか現状についてのご説明をさせていただきました。
実際に皆さま方にとってもっと必要なのは、いわゆるこれに基づいてどういう施策を考えどういう事業をやっていくのかという部分でありますがその作業はこれからでございます。内部的には事務を進めておりますが、まだ皆さま方にお示しできる段階にはなっておりません。そうしたものがある程度具体化してきましたら、今度は事務事業としてのものが出てまいります。先ほどの不登校の子どもがいないということについても、それではどういう事業をするのかというのはこれから出てくることになる訳でありまして、その前にこういうことをやってその積み上げのうえでそういうものを作るということをご理解いただいた方がより地域審議会でご議論がしていただけるのではないかという思いがあって今日は説明をさせていただきましたのでよろしくお願いします。様々な関係につきましてご議論いただきますようよろしくお願いいたします

【吉田会長】
市長さんは公務多忙でなかなか時間が取れないと思いますので、市長さんが出席できなくても良いですから年4回位は市民の意見を市に聞いていただく時間を作っていただくと非常にありがたいと思いますのでよろしくお願いします。
市の方でそのほかに何かありますでしょうか。

【総務管理課長】
一件よろしいでしょうか。委員さんの任期につきましてはご承知のように17年度、18年度の2か年となっておりますが、先ほど来ご審議いただいておりますとおり、総合計画につきまして基本構想の諮問が出ますのは19年度になってからということでございます。今まで経過等を委員さん方にご説明してまいりましたので、改選につきましては現在の委員さんに是非とも19年度の審議に加わっていただきたいと思っておりまして、事務局では委員さんにご留任をお願いできたら思っています。
このことにつきましては次回の審議会のときにお話させていただきますが、事前にお心づもりをお持ちいただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

【吉田会長】
それでは、以上で本日の審議会を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

(午前10時56分閉会)

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