平成22年度第1回 木曽川地域審議会議事録

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ページID 1004474  更新日 2022年1月14日 印刷 

日時
平成22年7月9日(金曜日)午前10時~午前11時15分
場所
木曽川庁舎3階第3会議室
議題
  1. 尾張一宮駅前ビル建設事業について
  2. その他
出席者
委員:10名
行政側:市長、建設部次長、まちづくり課副主監
教育文化部長、豊島図書館長、教育総務課長、図書館事務局長
事務局:木曽川事務所長、総務管理課長、同副主監、同主査

(午前10時開会)

【木曽川事務所長】
おはようございます。定刻前ではありますが、皆様お集まりでございますので、ただいまから平成22年度第1回木曽川地域審議会を開催させていただきます。
本日は大変お忙しい中、また足元の悪い中、ご出席いただきましてありがとうございます。
私は、木曽川事務所長の柴垣といいます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、市では、地球温暖化防止のため6月1日から9月30日までの間「さわやかサマースタイルキャンペーン」を実施しております。業務等に際しましては、ノーネクタイで出席させていただいておりますので、ご了承くださいますようお願いいたします。
それでは開会にあたりまして、最初に市民憲章の唱和を行いたいと思いますので、ご起立願います。先導は、墨副会長さん、よろしくお願いします。

【副会長】
一宮市民憲章の唱和をお願いします。市民憲章の前文を読み上げ、その後本文を読み上げます。皆さんは本文についてのみ私の後に続いてご唱和をお願いいたします。

(唱和)

【木曽川事務所長】
ありがとうございました。ご着席ください。
それでは、以降の進行につきましては、葛谷会長さんよろしくお願いします。

開会

【会長】
みなさん、おはようございます。委員の皆さまには大変お忙しい中ご出席をいただきましてありがとうございます。また、市長さんには特別にお忙しい中ご出席をいただきましてありがとうございます。木曽川地域審議会におきましては、平成18年第2回地域審議会の折に、今まで年2回開催をいたしておりましたが、市長さんの諮問機関ではなく、もう少し状況等を把握したいということで、平成19年度よりもう少し多く会議を開くということにいたしました。今回も地域審議会をその意味におきまして開催させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、ただいまから平成22年度第1回木曽川地域審議会を開会いたします。
開会にあたりまして、市長さんよりごあいさつをいただきます。よろしくお願いします。

市長あいさつ

【市長】
おはようございます。本日もお忙しい中ご出席を賜りまして大変ありがとうございました。一昨日から七夕まつりのPRでキャラバン隊により、ミスの方々を中心に関係の皆様にごあいさつに伺うということを始めました。私もその関係でちょっと洒落たシャツを着ておりますが、お許しをいただきたいと思います。胸にありますのは市制90周年に向けて作りました新しいキャラクターでありまして、名前を「いちみん」といいます。1921年9月1日、一宮市が発足したときにはじめて目撃されたと言われております。どうか可愛がっていただきたいと思います。
6月末に6月議会が閉会いたしました。今議会には自治基本条例でありますとか、事業所税条例など重要な案件がございました。それから、今日、これからご説明させていただきますが、尾張一宮駅前ビルの工事費の提案をいたしました。議会でも大変活発な議論をいただきまして、結果的にはお認めいただいたということでございます。
合併後数年経ちまして、皆さま方にはそれぞれの地域で活発に活動していただいておりますが、その活動をお支えするという、そういった意味での需要も生まれてくるものと考えております。こういった審議会等々いろいろな機会に皆様方のご意見を伺うことがございますので、そういったものを参考にさせていただいて、これからも力を合せてやっていきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
それから総合体育館でございますが、工事も随分進んでおりまして、今は床を張る作業に入ってきております。完成に向けてということになってきており、全国的なバレーボール大会などのお問い合わせがあったり、また既に予約が入ったりしております。これまで一宮市ではそういった大きな大会が全くできなかったわけですが、これからはそういった大会もどんどん来ていただけるようになると思います。特に子どもたちにとっては、目の前でそういったレベルの高い競技を見ることができるということは、大変いい勉強になるのではないかと思っております。こういった施設を最大限活用することが本当の目的だと考えております。
今日はこれからいろいろとご意見をうかがいたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

議題

【会長】
ありがとうございました。それでは、議題に入りたいと思います。
議題(1)尾張一宮駅前ビル建設事業について、建設部より説明をお願いいたします。

【まちづくり課副主監】
それでは、尾張一宮駅前ビルの概要につきまして、ご説明させていただきます。なお、この中にあります図書館の関係につきましては、図書館長と事務局長も来ておりますが、説明につきましては一括で私の方から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
それでは、まずお配りしてありますA3版資料の最初のページ「尾張一宮駅前ビル建設工事 尾張一宮駅前広場整備計画図(市案)」をご覧願います。
この図の右下の表にありますように、尾張一宮駅前ビル建設工事請負費につきましては、本体工事費が57億2,800万円、駅前広場・仮設通路等関連工事費が2億8,600万円、これは駅前広場の改修や工事中の仮設通路の設置、JR高架橋への資材の落下を防ぐ防護パネルの設置などを行う工事でございます。それから、図書館関連工事費が5億8,100万円、これは自動化書庫、固定開架書架、案内カウンターなどを設置する工事でございます。合計65億9,500万円となり、平成22年度から24年度の3カ年の継続費で建設を行ってまいります。
駅前ビル本体工事費につきましては、基本計画策定時は約49億円と想定しておりましたが、プロポーザルで提案のありましたシビックテラスの新設や多目的ホールの拡張などにより床面積が増加し、それによって8億円余の費用が増加いたしました。ただし、この増加分に対しまして、社会資本整備総合交付金、いわゆる旧のまちづくり交付金のことですが、増加した8億2,800万円に対しまして、概算で約4億4,000万円程度の国の補助が入ると算定しております。残りの3億9,000万円が市の負担となってしまいますが、その部分につきましても合併特例債の活用ができるものと考えております。
次に、駅前広場整備計画についてご説明申し上げます。
駅前広場の図は、駅前ビル完成後の広場計画を示してございます。この図面では右が北になっております。従来から、北にあります自家用車乗降場が、市民の送り迎えで朝夕に大変混雑するため、その対応を求められていたところでございます。そのため、今回、駅前ビル本体工事に合わせて、駅前広場の整備を図っていきたいと考えております。
主な改良点といたしまして、図面の左側タクシープールと書いてあるところですが、現在はタクシー専用の広場となっておりますこの広場にも、市民が利用できる自家用車乗降場を設置する予定です。ピンク色で示した箇所に身障者用を含め、5台の降車場を設置いたしまして、北の自動車乗降場に集中しております自動車交通の分散を図りたいと考えております。また、北の自動車乗降場につきましても、ピンクと青色の矢印で示してありますように、東の南北幹線道路にショートカットできる出口を設け、乗降場のスクランブル信号が赤であっても、北へ向かう一般車を流すことにより、乗降場の混雑を緩和し、円滑な交通流を確保したいと考えております。こうした整備の結果、この図の左下の表にありますように、一般車の降車台数が現在の7台から南と北合わせまして13台と倍近くに増え、さらに北側出口の設置などによる効果もあって、乗降場の混雑緩和に寄与できるものと考えております。また、駅前広場の整備に合わせまして、現在の南北の自動車駐車場の20分無料につきましても、今後も継続し、そのPRにより迎えの車の利用促進を図ってまいりたいと考えております。
次に1ページはねていただけますでしょうか。
これは尾張一宮駅前ビルのイメージパースでございます。左上が、駅前ビルのファサード、いわゆる正面外観図で、外壁をルーバーといいますが、細長い形状のコンクリートパネルを窓ガラス等のある外壁よりちょっと離して外側に張りまして、二重化し縦糸と横糸が規則的に織りなす織物の美しさをイメージした外観としております。その左下ですが、緑豊かなくつろぎの場としての屋上庭園のイメージであり、空が見えていますように屋外空間となっております。その右が、鉄道ホーム側から見た外観であり、鉄道側においては、ルーバーと外壁の間に窓の清掃等ができる空間を有しており、鉄道の安全を確保する構造としております。
次に右上にいきまして、シビックテラスのイメージパースですが、高さ10メートルを越える、ゆったりとしたくつろぎ空間となっております。その下は、駅前ビルの1階部分のイメージパースですが、駅前広場沿いの歩道部の上部を、幅2.5メートルの庇で覆って、送迎時に自動車乗降場から雨に濡れずに駅などに移動できるなど歩行者の利便性、安全性の向上を図りたいと考えております。
それではもう1ページはねていただけますでしょうか。
尾張一宮駅前ビル平面計画図の説明をさせていただきます。この図は尾張一宮駅前ビルの各階ごとの平面計画図となっております。1ページ目の図面と同様に右が北という図面になっております。右下の方から上へ順番に1階から4階、左側も同様に5階から屋上という配置になっております。
それでは右下の1階より順を追って説明させていただきます。1階は、駅前ビル各施設への入り口となりますので、コンコースをメイン動線とし、コンコースの南北に各階へアプローチするエレベーターを配置しております。図面でいいますと薄い緑で塗ってあるコンコースの図の左側にエレベーターホールと書かれたオレンジのところにエレベーターが2基ございます。コンコースの図右側の中央アプローチと書いてあるところにエレベーターが1基、合計3基設置してあります。
また、コンコースの中のちょっと右寄りに設けられたエスカレーターは、各種施設への円滑なアプローチとして、また中心市街地への回遊性を向上させるための配置としております。
それから、ちょっと見にくいかも知れませんが、コンコースの上下と建物の南北など出入り口となるところに緑の三角マークを打ってありますが、東西だけではなくて、南北及びアスティ一宮との歩行者動線を確保する形態としております。
1階の施設配置といたしましては、コンコースに面して観光案内所を設置し、後は商業施設を主体とした構成になっており、交番や約150台の駐輪場を配置しております。紫色で塗ってある観光案内所ですが、観光の案内だけではなく、一宮市の物産の展示・販売などを行う予定で、商業施設とともに賑わいを創出していきたいと考えております。
次に2階です。図面左端の黄色で塗ってあるところに大会議室を配置しております。スクール型式で140席程度を確保しており、間仕切りにより分割することもできる形となっております。
次に3階ですが、図面左端の灰色と黄色で塗ってあるところは、シビックテラスに隣接し、市民活動支援センターを配置しております。このセンターの黄色で塗ってありますフリースペースは、情報提供などのNPO活動の交流拠点であり、イベント時にはシビックテラスと一体となって、展示等ができる形となっております。それから、シビックテラスの右側になりますが、灰色と黄色で塗ってある黄色のところは、ダンスや音楽の練習ができるスタジオで、灰色のところは、日常やイベント時にちょっとした喫茶や軽食が楽しめるカフェをシビックテラスに面して配置しております。
さて、薄い緑で塗ってある日常的な賑わいを創出する交流スペースであるシビックテラスは、エレベーターや1階のコンコースからエスカレーターでアプローチできる形態となっており、この緑の部分が約1,100平方メートルあります。そのうち、吹き抜けの部分が約700平方メートルあります。高さとしましては10メートル余、正確には10.65メートルの高さのある大きな広場空間として整備をしていく予定になっております。この空間は、通常では気楽に立ち寄れるたまり空間として、あるいは、くつろぎスペースとして活用していきたいと考えております。
さらに、多くの人を集め、賑わいを創出する各種イベント会場として、例えば自動車ショーなどの展示スペースとして活用してもらうなど、雨天でも活用できる利便性を活かして様々なイベント・催事に利用していただき、賑わい・活気のある、楽しい場所にしていきたいと考えております。
それからシビックテラスの左上にオープンギャラリーと書いてありますが、市民の方が絵画や写真などの展示が行えるスペースとしての活用、またオープンギャラリーの階段、エスカレーターを挟んだ反対側のフリー活動スペースにつきましても、例えば街中でよく見かける若者の演奏やダンスの練習などで活用できないかと、その運用に関して検討をしているところでございます。
次に4階ですが、図面左側の灰色部分でございます。将来的な需要に対応できる多目的スペースと考えており、しばらくは、その折々に必要なスペースとして、活用を図ってまいりたいと考えております。
そして、この図面の左側に移っていただきまして、駅前ビルのメインとなる施設の(仮称)中央図書館を5階から7階にかけて配置をしております。まず、5階ですが児童向けエリアを配置し、図書館の児童部門と子育て支援センターを同じ階に配置することにより双方の施設の機能の連携や機能性の向上を図っていきたいと考えております。
図書館の児童部門には、児童図書の充実を図り、幼い頃から本に親しむ環境を創造するための児童調べ学習室、この図面でいいますと5階の図の右下あたりにあります。それから、5階の図書館の図の左下あたりにあります、読み聞かせなどをするお話室などを配置する予定でございます。
それから、5階の図面左側のピンクで塗ってあるところが子育て支援センターになります。ピンクのちょっと離れて塗ってあるところに10名程度の一時預りの施設を設置する予定です。そして、大きいセンター側に親子で遊ぶ大型の遊具等を配置したプレイルーム、そのプレイルームのちょっと上にセーフキッズと言いまして、子どもの目線で見た家庭での危険箇所を疑似体験する部屋等を配置しております。
次に6階ですが、図書館の一般部門とともに、図面左端の灰色で塗ってあるところですが、図書館が提供する各種ビジネス資料・情報を活用することができるようにビジネス支援センターを配置するとともに、そのすぐ隣にオレンジ色で塗った50席規模の中会議室と2つの小会議室をこの階に配置しております。濃い目の肌色で塗ってある図書館の一般部門には一般書のほかに、新聞・雑誌などの閲覧やAVコーナー、対面朗読室、録音室、学習室、講座室などを配置しております。
次に7階ですが、図面右側は哲学や芸術、郷土資料などを中心として、研究や調査など専門的な図書館利用に関するレファレンス機能を持った図書館の一般部門、それから図面左側は多目的ホールや、緑豊かなくつろぎの場としてのパティオ(屋上庭園)を配置しております。
黄色で塗ってある多目的ホールはメインのスペースが約430平方メートルあり、300名規模で立食ができます。その東のスペース、図面でいいますと倉庫と書いてあるところのすぐ右側のスペースですが、ここを利用することによる機能の拡張、またホワイエとの間にある可動間仕切を開放することで、ホワイエとの一体的な利用にも対応しております。このホールは駅直近という利便性を生かし、講演会・立食パーティ等多目的な利用を想定しておりまして、(仮称)木曽川文化会館で計画されております音響効果を十二分に配慮した音楽ホールとはその目的も設備も異なっているものです。
その隣の薄い緑色で塗ってあるパティオ、屋上庭園は屋外空間で自然を身近に感じるくつろぎ空間とし、図書館側からも屋上庭園の緑を眺め、楽しめる配置となっております。
それから補足といたしまして、R階と書いてある屋上ですが、屋上には30万冊収納できる図書館の自動化書庫を配置しており、この自動化書庫の中にコンピュータ制御のクレーンがありまして、それが本を数冊単位で小ぶりのコンテナに載せ、その後は垂直搬送機により、図書館各階のカウンターの後ろ側に本を運んでくることができるようになっております。
またこの図には載っておりませんが、環境に配慮し、太陽光発電設備を多目的ホールの上部に設置していきたいと考えております。
最後に立体駐車場ですが、図面の2階から4階の水色の部分で、駐車台数152台の計画をしており、身障者用駐車スペースといたしまして、4台を配置しております。
それから、駅前ビルの大きさですが、1階のところに少し記載がございます。東西方向が約33メートルに対しまして、南北方向が約117メートルとかなり南北方向に長いビルとなっております。また、高さは、最も高いところで36.9メートルございます。
以上で尾張一宮駅前ビルの概要の説明を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

【会長】
どうもありがとうございました。地域審議会におきましては、平成19年度第5回地域審議会におきまして、梁嶋副市長より説明をいただきました。その説明からは、今の説明を受けてかなり変わってきたなあと思っております。一番変わったのは、大学が入るという説明を受けましたが、新聞を見まして大学は入らないということになったようです。「駅ビル」というのは、駅の機能が入ってはじめて「駅ビル」というようですが、駅の機能が全く入っていない駅ビルだということをお聞きしましたが、すべて公共とか、民間とか、そういう施設ばかりが入っているビルだなあと感じております。
いま、説明がございましたが、質問がありましたらご発言願います。
大学は完全に入らないのですか。

【市長】
いま会長さんから発言がありました「駅ビル」と「駅前ビル」ですが、駅ビルというと駅の中というイメージがあります。岐阜の駅前とか、名古屋の駅前などは再開発が進んでおりますが、あれは駅があって、広場があって、道路があって、その道路の向こう側で再開発が行われました。それが駅前です。私どもの場合は、その駅前の土地が道路の向こう側ではなく、駅の直近のところにあるという位置関係で、駅前には違いない。所在地が道路を挟んだ反対側かどうかの違いで、そういう意味で同じ位置付けです。
「駅前」といったのは、駅前再開発というように捉えていただきたい。JRの土地について再開発の話合いの中で、JRの意向としてはあまり民を重視したような計画にしていくと失敗した場合のことも考える必要があり、現実にいくつかの町で再開発に失敗した例があります。JRとしても土地を貸す以上はできるだけ手堅くやっていきたいという意向が強く、公が主体で再開発してほしいということがひとつありました。ただし、民を決して排除するものではないが、経営の健全性や目的などを十分研究して適切なものを考えてほしいという要望がありました。したがって、公の部分は公、民間の部分は民間と、それぞれ別々の建物として、建築しようということになりました。
当初はひとつの建物で、上に積むというアイディアがありましたが、問題が生じても別々にしておけば対処できるということで解決しました。大学については、地元の大学から入りたいという意思表示があり、大変ありがたく、大いに期待しておりましたが、経済変動や将来の学生の見込みなどからリスクが大きいということで辞退されました。できた後で、辞めると言われても困ってしまいますので、不幸中の幸いだと思っております。結果論ではありますが、別々の建物にしておいてよかったなあと思っております。もし、これがひとつの建物という計画ですと最初から作り直しということになってしまいます。残りの土地については、JRとしては、おそらく駐車場として利用されるだろうと思います。そういうことで同時に建設するということはできなくなりました。

【会長】
ありがとうございました。ほかにありませんか。

【委員】
図書館部分の学習室には、何席設けられる予定ですか。

【図書館長】
6階の学習室は152席です。

【委員】
最初のページの図面ですが、駅の東側ということですか。

【建設部次長】
位置関係について説明しますと、北が右手側になります。ですから駅前ビルということで黄色に塗ってありますが、その上が鉄道高架になります。今回、駅の東側に駅ビルを建てるということです。

【会長】
西側に名鉄百貨店がありますが、あそこの4階へは名鉄のホームから行けますが、JRの方から同じように行けますか。

【建設部次長】
そのようにはなっておりません。鉄道の上に通路を造りますと、かなり費用もかかりますので、費用から考えるとその必要性はないだろうと思っております。1階のコンコースを使って出入りする形になります。

【委員】
駐車料金は、どのようになりますか。

【建設部次長】
図書館の平均的な利用時間は数十分ですので、1時間にするのか、もう少し無料にするのか検討中です。こういう駐車場の位置ですから、回りとのバランス等もあり、完全に無料にはできません。一定時間を無料にしていきたいと考えています。

【委員】
1階は20分まで無料です。それとの兼ね合いはどうですか。

【建設部次長】まず20分はすべて無料にします。何に使われても20分は無料です。プラスどの程度施設利用者の方を無料にするかを検討中です。

【市長】
20分無料にしますと、例えば30分駐車した場合、10分間の料金をいただくのか、30分間の料金をいただくのかという問題があります。

【建設部次長】
今のシステムでいきますと、20分は無料です。10分超過しますと一般的には30分の料金だと思いますが、あそこのシステムは1時間の料金がかかります。そのあたりも含め、30分刻みがいいのかどうかも含めて検討しております。20分を無料にした場合、その後プラス1時間を無料にするのか、全体として1時間を無料にするのか、そういった点を含めて検討中ということでございます。

【委員】
図書館を利用しなくても上手に図書館に行って、印鑑をもらってくる人もいっぱい出てくるのではないですか。

【建設部次長】
大多数の人はそのようなことはしないと思いますが、あまり利用時間を長くすると、本来図書館の利用でない人が、図書館に顔を出してほかの用事で駐車場を使うということも考えられますので、非常に判断が難しいですが、そういった点も含めて検討中ということです。

【市長】富山県高岡市は、道路の反対側にホテル等が入った総合ビルがありまして、そこに図書館が入っています。そこの駐車場を利用する場合、図書館利用者は一定時間無料ですのでコインをもらって、それで精算するような仕組みになっています。聞いてみましたが、おっしゃるような使い方はないそうで、意外とみなさんきちんと利用してみえるようです。

【建設部次長】
他市の駅前にある図書館の利用形態を調査しましたところ、1時間またはなしというところが多く、1市のみですが、3時間というところもありました。

【委員】
図面の形で拝見したのは初めてですが、計画の今ある段階はどこですか。これはかなり確定案ですか。

【建設部次長】
実施設計は終わっておりますので、確定案だと思っていただきたいと思います。これからは入札の手続きを進めてまいります。この形で発注されることになります。

【委員】
これは駅前ビルということで、非常に交通の便のいい場所ですが、図書館の市内外の利用者数はどれくらいですか。

【図書館事務局長】
図書館の利用者数ということでございますが、平成20年度の貸出冊数は約220万冊、約52万人。うち稲沢市、江南市、岩倉市などの市外利用者数は約36,000冊、約1万人のご利用となっております。

【会長】
ほかにありませんか。

【委員】
駅前にも地下駐車場がありますが、駐車場のスペースはこれで十分ですか。

【建設部次長】
現在でも平面駐車場でかなり台数があります。駅ビルが建ちますと全体の台数がさらに増えます。それからご存知のように駅前の地下の銀座通りと駅東の地下駐車場で254台あり、それ以外に駅周辺にはかなり駐車場があります。また、地下駐車場は以前に比べまして利用率が悪くなっており、余裕がありますので、十分対応できるものと考えております。

【委員】
利用者は無料のところを狙ってきますので、民営の有料駐車場に入れてまで来る人は少ないでしょうね。

【建設部次長】
基本的には駅ビル内に152台ございまして、その前の平面のところに40台ほどございます。ですから、200台ほどございますので、通常であれば大丈夫だと思います。

【委員】
駅前の地下駐車場は市営ですか。

【建設部次長】
市営駐車場です。

【委員】
ロータリーの方もですか。

【建設部次長】
市営です。

【委員】
いつもここは駐車できませんという表示があり、閉鎖になっているのがかなりあります。ロータリー側はほとんど止められない状態です。

【建設部次長】
修繕等のときは、その部分は止められないようにしています。

【委員】
修復の予定はないですか。

【建設部次長】
修復は担当課の方で、その都度予算化してやっていると思います。

【委員】
この図面を拝見しますと、一番目立つのは自動車の収容力が一段と増しており、民間の駐車場の経営を圧迫しないかと心配ですが、それに対して自転車も図書館の関係で増えるのではないかと思いますが、その対策はいかがですか。

【建設部次長】
自動車につきましては、台数が大幅に増えるわけではありませんので、民間を圧迫しないと思いますが、駅ビルにより新たに民間駐車場ができるような形で市が活性化すれば一番ありがたいと思います。自転車に関しましては駅ビル内に150台の駐輪場を作りますが、それだけでは足りないと思いますが、周辺の一宮市の駐輪場に8,000台程度もっておりますので、こういうところも今後どういう駐輪場の形態であるべきかということも検討することになっております。そういった意味で駐輪場のキャパ・容量は十分あると思っております。

【委員】
中央図書館ができることによって、今の豊島図書館、木曽川図書館は、規模を縮小するのですか。

【図書館長】
尾西図書館、木曽川図書館は現状通り開館しています。豊島図書館の機能だけが駅前ビルの中央図書館へすべて移ります。

【委員】
豊島図書館の跡地はどうなりますか。

【図書館長】
跡地の利用については検討中です。

【市長】
豊島図書館は昭和41年の建築ですので、年数もかなり経っております。エレベーターもないし、非常に使い勝手が悪いということでどこかへ移転しなければならないとずっと考えていましたが、たまたま駅前再開発という計画があり、それが結びついて移転新築しようということになりました。したがって、豊島図書館としてはその機能はなくなります。しかしながら別の活用はしたいと思います。

【委員】
あれだけ立地条件の悪い豊島図書館でもそれだけの利用があるということになりますと、駅前に来るともっともっと利用が増えるということですよね。

【建設部次長】
同じような立地条件のものに岐阜の図書館があります。岐阜市の中央図書館は市役所の近くにありますが、岐阜も高架化しておりまして、あそこの高架は高いので、高架の下に3階使えるフロアーがあります。そこに片方にはアクティブGが入っていますが、もう一方に図書館であるとか体育館であるとか、そういった公共施設が入ったものがあります。そこに1,000平米くらいしかない小さい図書館があり、年間60万人以上の利用がありますので、うちは当然100万人は間違いなく突破するだろうと思っております。

【会長】
ほかによろしいでしょうか。
それでは、議題(2)その他に入ります。事務局として何かありますか。

【総務管理課長】
それでは、私の方から防犯と交通安全について一口広報をさせていただきます。別刷の一口広報をご覧いただきたいと思います。一口広報ということで、一宮市内では、5月までに2,434件(前年同期比-682件)の犯罪が発生しました。これは市区町村別では県下ワースト2位でした。特に自転車盗、車上ねらい、侵入盗が多発しました。中でも、侵入盗は、県下ワースト1位でした。件数は減っておりますが、まだまだたくさんいろいろな事件が発生しているということでございます。自転車盗、車上ねらい、侵入盗ということでそれぞれ書いてございます。
その下でございますが、これらの被害の多くは鍵を掛けずに被害に遭っています。防犯のキーは鍵掛けです。自転車、車から離れる時、外出する時、夜間おやすみの時には必ず鍵を掛けましょう。これだけでかなりの犯罪を防ぐことができます。防犯は、鍵掛け、声掛け、心掛け。日頃から「自分の身は自分で守る」を基本に、被害に遭わないように努めていただきたいと思います。市では、毎月6日を防犯の日と定め、安全なまちづくりに関する各種の対策を実施しておりますので、ご協力をお願いします。
その下の交通安全一口広報でございますが、一宮市内では、死亡事故が本年は2月までに1名でしたが、3月に入り連続して発生し、4名の方が亡くなり、これまでに5名(前年同期比+1名)の方が亡くなっています。県では、横断中の事故防止を図る「ハンドアップ運動」を展開しており、以下にハンドアップ運動の中身が書いてございます。これから県の方も含めてハンドアップ運動を進めていきます。下から5行目でございますが、交通事故は、誰もがいつ当事者(加害者・被害者)になるかわかりません。日頃から交通ルールを守り、思いやりの気持ちで交通事故防止に努めましょう。
数字でございます。平成22年5月末の交通事故の発生状況ですが、人身事故が1,217件、人数で1,482名(前年同期比+167件、+134名)ということで死亡事故も含め増えております。また、物損事故につきましては4,525件(前年同期比+303件)ですので、十分に気をつけていただきたいと思います。以上の通りですが、たくさんの人が寄られる機会がありましたら皆様方からそれぞれPRしていただきますようお願いいたします。
もう一点ですが、次回の地域審議会の開催につきましては、新市建設計画の進捗状況を議題として、11月11日(木曜日)午前10時から、この会場で予定しておりますのでよろしくお願いします。

【会長】
ありがとうございました。
ただ今の内容および全体を通じまして何かご質問があればお願いいたします。

【委員】
(仮称)木曽川文化会館の進捗状況、それから駅前ビルにもございますが、これとは違ったあじの文化会館だと思いますので、その点について市長さんにお尋ねしたいと思います。

【市長】
この前の土地に建設するということで進めてまいりましたが、以前にもご説明したと思いますが、ここの前の土地の買収については不可能であることがわかりまして、断念せざるを得ないということになりました。したがって、別の土地を探さなければならないわけですが、2~3の候補地をご提案いただきましたが、たとえば、東の方、アピタの辺りですが、そういう話がありましたが、建物としては木曽川庁舎を中心としたこの地域でそういったものを整備していきたいと思っております。なるべく分散するのではなく、この地域で整備していくのが望ましいであろうと考えておりますので、この辺りで探しているわけですが、現実にはなかなかむずかしいですね。幸いこの南側にかなり土地がありますから、そこら辺りを視野に入れて検討していこうと思います。
もうひとつの要素が、この庁舎自体の問題がありまして、いま一宮市役所の本庁舎の建替え計画を進めています。こちらもいま実施設計に入っておりまして、新しい庁舎ができあがりますと、この木曽川庁舎の教育委員会も情報推進課も一宮庁舎の方へ移っていきますので、そこが空きます。そこを利用してもらうことも考えています。尾西庁舎も同じように建設部や上下水道部が移っていきますので、あそこもかなり空きます。木曽川の場合は、窓口業務は残さなければなりませんので、皆様方がご利用いただいている窓口部分は残ります、まず窓口サービスのレベルは今より上がることはあっても、下がることはないと思っております。その他のところは公民館として利用できる部分は多いと思いますので、そんな形でお使いいただけるだろうと思います。
それから、木曽川文化会館の中に設けるのかどうか検討中ですが、具体的に申し上げれば、従来の木曽川文化会館のプランの中にはいくつかの練習室がありました。練習室はこれだけスペースがある建物ですので、ここをうまく改造すれば、防音対策をきちんとやれば、この中に練習室は十分できるだろうと思います。したがって、新しく造る音楽ホールは、高機能なものになります。駅前ビルはそういったものではなくて、講演会や発表会程度に使っていただくものですので、少しレベルが違います。そういった高機能なものをどうやって整備していくかも今後の検討課題です。
それから、庁舎の建て替え計画がまだ明確になっていませんので、それが明確にならないと計画を立てることができませんが、数ヶ月のうちには明確に出てくると思います。少なくても建築に2年強かかると思いますので、平成25年度中か、26年度にかかったあたりに完成できると思いますが、まだはっきりしていません。大体そのあたりのタイムスケジュールです。もう少し正確なことはいずれ申し上げたいと思います。庁舎と連動してこちらも進めたいと思っています。合併特例債はどうなるのかといったご心配もいただきましたが、合併特例債は非常に有利な制度ですので、できる限り活用していきたいので、それに間に合うように計画を進めたい。平成27年度までには必ず終わるということです。

【委員】
用地買収できなかったときには、庁舎の跡地利用で何とかしたいということですので、「できる」という希望をもってよろしいですか。

【市長】
そうです。

【委員】
庁舎は解体するのですか。

【市長】
部分的な解体は別として、解体は考えていません。

【委員】
このまま残すということですか。

【市長】
そうです。

【委員】
庁舎を残すということなら、用地買収ということになりますので問題はないと思います。ここをどのように使われるのですか。庁舎を残すということは、前に用地を確保されれば別ですが、それについて市長さんはどういう考えですか。
要するに庁舎は残されると、ここの前に計画していた土地はだめになったと、ほかの土地の用地買収をいま考えてみえるということですが、もしそれができなくてもこの敷地内で造られるということですか。

【市長】
そういうことです。ここが空かないと工事ができません。

【委員】
この建物を利用するということですね。

【市長】
そうです。一体的な利用です。新しく造るものとここを改造したものを一体的に整備していきます。

【委員】
300人、400人入る音楽ホールをきちんと造るということは、ここでは無理だから新しく造る。本当はそれを一宮庁舎に優先して造ってほしいというのが木曽川に住んでいた市民だと思います。いまの話を聞いていますと本当にできるのかどうか、市長さんの言葉もあやふやなようにしか受け取れませんでしたが。

【市長】
かなりはっきり申し上げましたと思います。申し上げましたね。

【委員】
(何人かうなづく)

【市長】
そうした施設は、何らかの形で繋いだほうがいいと思っております。

【委員】
そうなると近くに造る必要があります。

【市長】
そのあたりはまだ細かく練っていません。ある程度煮詰まりましたらお示しし、ご意見をいただきたい。

【会長】
ここの駐車場を利用してもらえればいい。

【委員】
駐車場も不足すると思います。

【委員】
平成27年が合併特例債の期限ですので、その前に市長さんに考えてもらえば木曽川町も心配しなくていいと思います。それがどうなるかということを非常に心配してみえると思います。

【委員】
7月号の広報に、一宮市は財政健全化を目指すと書いてありました。

【市長】
健全性は高いです。

【建設部次長】
健全化については、夕張市のこともあり国の方で一定の指標を作って、その指標に対して健全かどうかということをやっています。一宮市の場合、4つの指標のすべてを完全にクリアしています。そのほかに経常収支比率といいまして、一般的な財源に対する経常的な経費の割合ですが、これは低いほうがいい。これについても平成20年度においては、県内では35市中いいほうから12番目、全国では783市中35番目です。上から5%くらいに入っております。ですから非常に健全な財政運営をしています。広報にありますように平成24年にそういった市債残高がピークを迎え、それ以後は減っていくだろうという財政計画を立てておりますので、そういった意味では非常に健全な財政運営をしております。

【委員】
広報で健全財政だとはっきり謳ってみえますので結構だと思います。
先ほど、冒頭にいわれました大学が取りやめになったということは、リーマンショックがありますが、少子化時代であり、定員割れの大学もどんどん出てきており、当然そのようになってくると思います。辞退されたのは当然だと思います。むしろ、造って、入ってから撤退されたら、一宮市にとってなおさら地盤沈下です。なにしろ一宮市の玄関ですから。そういうのが撤退するのはよくないと思います。タイミングとしては非常によかったと思います。

閉会

【会長】
ありがとうございました。それでは、平成22年度第1回木曽川地域審議会を閉会します。長時間どうもありがとうございました。

(午前11時15分閉会)

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