食の安全セミナー「寄生虫アニサキスでキーホルダーを作ろう」開催結果(令和6年度)
ページID 1063428 更新日 2024年9月5日 印刷
令和6年8月20日に、食の安全セミナー「寄生虫アニサキスでキーホルダーを作ろう」を開催し、5組10名の方にご参加いただきました。
本セミナーでは、寄生虫アニサキスの生態やアニサキスが原因で起こる食中毒についての講習と、アニサキスの観察や作品づくりを行いました。
講習
アニサキスってなんだろう?~小さなアニサキスの長い旅~
サバやイカ等の中に住んでいて、人が食べるとひどい腹痛を起こすことがある寄生虫アニサキス。
今回の講習では、アニサキスがなぜ魚に寄生しているのかなど、アニサキスの生態について、クイズを交えながら説明しました。また、アニサキスによる食中毒を防ぐためにスーパーマーケットで行われている対策や、消費者が自分でできる対策について説明しました。
ポイント
- アニサキスの卵は海の中でふ化し、幼虫はオキアミやサバ等に寄生して生活する。
- アニサキスが寄生したサバなどをクジラやイルカが食べると、アニサキスはクジラ等の中でおとなになり卵を産む。
- アニサキス食中毒を防ぐには、生で食べるサバなどについては、よく見てアニサキスをとりのぞくことが重要。
- 家庭で調理する場合は、加熱処理(60℃で1分以上)が有効。
実習
アニサキスの観察
内臓つきのサバを解体し、実際にアニサキスが寄生している様子を観察しました。
サバの内臓を取り出すと、たくさんのアニサキスを見つけることができました。内臓表面にくるんと丸まっておさまっているアニサキス、一か所に多数群れているアニサキスと様々な様子のアニサキスが見られました。
今季は魚介類へのアニサキスの寄生数が例年より少ないという情報があり、また実際にセミナ―準備のため魚の内臓からアニサキスの採取を行っていたときもなかなかアニサキスを見つけることができず、セミナーに必要な数のアニサキスを集めるのに時間がかかりました。そのため、セミナー当日に参加者の方にお見せするサバにアニサキスが寄生しているかとても不安でした…が!!! 結果、セミナー当日に用意したサバには大量のアニサキスが寄生しており、セミナー担当職員一同、ほっと胸をなでおろしました。
アニサキスは、特定の波長の紫外線を照射すると青白く光ります。ブラックライトを用いてアニサキスを照射すると、アニサキスがサバの内臓表面で白く光って浮かび上がり、参加者の方々からは驚きの声があがりました。
台風の影響でセミナーでは冷凍のサバを使用することになったため、アニサキスも冷凍されてすでに死んでしまっていましたが、新鮮なサバから採取したアニサキスだと生きて動いているものが観察できる場合があります。アニサキスがゆっくりうねっている様子を参加者の方々にお見せすることができず、残念でした。
ポイント
- 新鮮な魚介類では、アニサキスは内臓に多く寄生している。
- 寄生している魚介類が死んで時間が経つと、アニサキスは内臓から筋肉に移動する。
アニサキス入りキーホルダーの作成
本物のアニサキスを使って、キーホルダーを作成しました。
キーホルダーの枠に、アニサキスやキラキラアイテムを並べていきます。レジンを流し込んで固めると、世界でひとつだけのオリジナルキーホルダーのできあがりです。
アニサキスをたくさん入れる方、キラキラアイテムの配置にこだわる方、なかには装飾用のキラキラアイテムをご自分でご用意してキーホルダーをデザインされる方もみえ、いろいろなキーホルダーが出来上がりました。参加者の皆さまが、親子でキーホルダー作りを楽しんでいる様子を拝見できて、とてもうれしかったです。
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