子ども(乳幼児)の事故防止
ページID 1035982 更新日 令和4年1月14日 印刷
小さなお子さんとの日常生活で、「危うく子どもが、ケガをするところだった」「子どもの行動にヒヤリとした」ということはありませんか?自分で危険を判断できない子どもは、さまざまな事故やケガと隣り合わせです。子どもが安心して安全に過ごせる環境を整えていくことが必要です。
1.事故防止クイズ
安全な場所であるはずの家庭でも、思いがけない事故は発生します。
では、子どもの目線にたって安全を考える前に・・・・・・・・・・クイズです。
Q1.歩き始めた子どもがお風呂場に向かっています。のこり湯が何センチあるとおぼれてしまう危険があると思いますか?
(1)10cm
(2)20cm
(3)30cm
Q2.大人の視野は左右150度程度と言われています。では子どもの視野はどれくらいでしょう?
(1) 150度
(2) 120度
(3) 90度
答え Q1 10cm Q2 90度
いかがでしたか。水深10cmで危険なんですね。これは洗面器に水が入っている場合でも危険ということです。また、子どもの視野は90度程度なのでいかに危険が目に入ってこないかも想像できるのではないでしょうか。 では大人ができる事故予防について考えてみましょう。
2、子どもを「誤飲」から守ろう!
子どもの誤飲事故は生後7~8カ月頃から急増し、4歳頃までよくみられます。特に10カ月くらいになると、手にしたものを何でも口に運ぶようになります。子どもが順調に成長している証ですが、誤飲の危険性は高くなるため、大人が十分に注意してあげましょう。
家庭用品等による子どもの誤飲事故の状況
誤飲事故の原因として最も多いのは、たばこです。薬やプラスチック製品、おもちゃ、ボタン電池、硬貨、洗剤や化粧品なども注意が必要です。
【平成27年度 厚生労働省 家庭用品などに係る健康被害病院モニター報告より】
誤飲事故の予防
- 子どもの手の届く範囲に子どもの口に入るものを置かない。
- 小さなおもちゃや部品などは子どもの口に入れさせない。
- おもちゃは使用後すぐに片づける。
- 薬品類は子どもの目に触れない場所や手の届かない場所に保管する。
応急処置
- いつ何を飲んだか確認しましょう。薬剤などの液体は減った量を誤飲した分と考え、正確な量を把握しましょう。
- 咳きこみ、吐き気やおう吐があるか確認しましょう。
- 灯油、ガソリン、シンナー、除光液などは、揮発性ガスを吸い込んで化学性肺炎を起こす可能性があるため、絶対に吐かせず、すぐに病院を受診しましょう。
中毒110番(財)日本中毒情報センター
もし子どもが誤飲してしまったら、毒物(薬品、有毒植物など)の種類によって応急手当の方法が違います。下記にて、無料で情報提供しています。(通話料金はかかります。)
気持ちを落ち着けて行動しましょう。
大阪中毒110番 ⇒ 電話 072-727-2499 (365日24時間対応)
つくば中毒110番 ⇒ 電話 029-852-9999 (365日9時~21時対応)
たばこ専用回線 ⇒ 電話 072-726-9922 (365日24時間テープ対応)
3.子どもを「溺水」から守ろう!
水の事故といえば海や川、プールをまず思い浮かべると思いますが、乳幼児の場合は家の中の事故が多くなっています。火事や地震に備えて浴槽に水を貯めている家庭もありますが、お子さんが小さいうちは、10cm程度の水でも溺れることがありますので、対策が必要です。
対策1 浴室に鍵をつける 。
浴槽はたとえ水が入っていなくても深さがあるので、お子さんが中を覗き込んだ拍子に頭から落ちてしまう危険があるので、浴室には鍵をつけましょう。
対策2 浴槽に必ずふたを閉める。
残り湯を洗濯に使う場合など、しばらくの間水を浴槽に入れたままにしなければいけない場合は必ずふたをしましょう。
対策3 一人で浴室に放置しない。
お子さんと一緒に入浴しても、お母さんが洗髪中などで目を離してしまった時に浴槽で滑って溺れてしまうこともあるので要注意です。お子さんだけを浴室に放置するのは厳禁です。
対策4 浴室を子どもの遊び場にしない。
子どもは水で遊ぶのが大好きです。浴室に勝手に入ったり、子どもだけで遊ばせないことが重要です。
4.子どもを「やけど」から守ろう!
乳幼児の身の回りには、暑い寒いの季節の関係なく「やけど」の危険がいっぱいです!
お茶、味噌汁、カップ麺などでのやけど
テーブルクロスやテーブルマットは子どもが引っ張り、容器を倒す原因になるため使わないようにしましょう。
電気ケトル、ポット、炊飯器でのやけど
コードを引っ張り熱湯を浴びる可能性があります。電気ケトルやポットはお湯が出ないようロックしましょう。炊飯器は蒸気でやけどするため手の届かないところに置きましょう。
ウォーターサーバーでのやけど
ウォーターサーバーのボタンに触れ、お湯が出てしまい、やけどしてしまう事故が増えています。子どもをウォーターサーバーに近づけないようにしましょう。また、チャイルドロックを使用しましょう。
調理器具やアイロンでのやけど
フライパンや鍋は調理中だけでなく、調理後も高温のことがあるため触れないように注意しましょう。 アイロンはテーブルの端に置かないように、コードは手の届かないようにしましょう。
ドライヤーやヘアアイロンでのやけど
ドライヤーの熱風は同じ個所にあてすぎないように注意しましょう。ヘアアイロンは使用後も熱があるため、手の届かないように注意しましょう。
基本は子どもの手の届かないところに置く!それでも、やけどをしてしまった時は↓
すぐに水道水やシャワーなどの流水で15~30分程度、やけどした部分を直接又は服を脱がさずに服の上から冷やしましょう。
- やけどの範囲が片足、片腕以上の広範囲にわたる場合 →救急車を呼ぶか、至急病院を受診
- やけどの範囲が手のひら以上の大きさの場合や水膨れの場合 →潰さないようにし、病院を受診
※なお、市販の冷却シートは、やけどの手当てには使えません。
【消費者庁 事故防止ハンドブックより】
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