子ども事故予防情報

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ページID 1001279  更新日 令和4年1月15日 印刷 

 子育て支援センターの調査によれば、日常の子育てのなかで、多くの方が「子どもにけがをさせてしまった。」「ヒヤリとした。」という経験をしています。
 日本では、乳幼児の死因のうち不慮の事故によるものが大きな比率を占めています。また、安全な場所であるはずの家庭のなかで発生する事故も少なくありません。「ヒヤリとした。」ということは、偶然に最悪の事態を免れただけなのかもしれません。
 保護者は、子どもをしっかりと見守ることが大切です。しかし、多くの子どもの事故は保護者のすぐそばで、一瞬のうちにおきています。子どもを事故から守り、のびのびと育てるには、子どもが安全に過ごせる環境を整えることが必要です。
 この「子ども事故予防情報」は、主に乳幼児の家庭内における事故を防ぐことを目的に、不慮の事故につながる子どもの特性、事故がおこりやすい場所、安全な環境を整える工夫やヒントなどを紹介するものです。

いちみんと子どもを守るー事故防止5か条ー

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第1条 「つも」「ちょっと」「まさか」「まだ」は、事故のもと
 
・いつも大丈夫だから、ちょっと目を離した隙に、まさかそんなことをするなんて、
 まだそんなことできないはず・・・。
              事故はこんな油断からおこります。

第2条 いさな手が触る! 熱いものは置かないで
 
・やけどの危険はオールシーズン。暖房器具がやけどの原因に多くありますが、炊飯器、
 コーヒーメーカー、カップラーメン、アイロンなど家庭の中には熱源がいっぱい。
 子どもの手の届くところに熱源を置かないこと。

第3条 んなが過ごす家の中(リビング、階段、ベランダ、キッチン・・・)転倒、落下 気をつけて
 
・ソファー、ベッド、机・・・憩いの場のリビングは、転倒や落下の危険がいっぱいです。
 いつも安全チェックをすること。
 ・転落防止のために、ベランダや窓際には踏み台を置かない。

第4条 ぜんは、子どもの目線で確認を
 
・子どもは、目についたものは何でも口に入れたがります。
 タバコ、洗剤、薬、口に入るサイズのおもちゃなどは子どもの手の届くところには置かないこと。
 ・子どもは好奇心旺盛。台所の包丁やアイロンは使用後、すぐに片づけること。

第5条 うせんぼ ひとりで入れない 浴室に
 ・残し湯をせず、浴室には乳幼児が入れないようにすること。
 ・ママがシャンプー中、ちょっと目を離した瞬間にバシャ~ン!
 シャンプー中も、目を離さないこと。

子どもの不慮の事故

 子どもの不慮の事故による死亡が後を絶ちません。まだ寝返りができない赤ちゃんでも、事故やけがの危険はあります。そして、ハイハイ、たっち、あんよ・・・と成長するに伴い、危険な場面も増えています。愛知県や全国の「年齢別の不慮の事故による死亡原因」から、ねんねの時間が多い0歳では窒息による死亡が多く、行動範囲が広がるにつれ、交通事故や溺水・溺死が増えていることがわかります。

よく起こる事故の種類・事故を防ぐ工夫

玄関

 玄関ではドアで手や指をはさんだり、家の床からたたきへ落下したりするなどの事故が多く発生します。特にマンションの玄関のドアは重く、風圧など思いがけない力が加わり、ドアが急に閉まることもあります。お出かけ前や帰宅後はあわただしく、大人の注意もおろそかになりがちです。事故というのはそんな時をねらっておこるものなのです。

階段

 赤ちゃんが「ハイハイ」をし始めると、行動範囲はぐっと広くなります。さらに「つかまり立ち」ができるようになり、歩き出す時期から階段での転落事故が多発します。子どもが階段を利用する時は、必ず大人が下方で見守るようにしましょう。

台所

 居間に続いて家庭内の事故が多いのは台所です。火・水・包丁・コンロなど、子どもの興味をそそるものがいっぱい置いてあります。また、洗剤や薬品類、調味料など誤飲しそうなものも数知れません。特に、レンジから出したばかりの食器やコンロからおろしたやかん・鍋など、やけどにつながる事故が多くおきています。

洗濯場

 水が大好きな子どもは、洗濯機の中で音をたてて回る水にも大変好奇心をそそられ、つい中をのぞこうとします。口と鼻をおおうだけの水がわずか10cmあれば溺れる事故は起こります。洗濯カゴなど踏み台になる物を洗濯機の周りに置かないようにしましょう。

リビング

 家族で多くの時間を過ごすリビングで転倒、衝突、誤飲、熱傷などあらゆる事故が発生しています。ソファーやベッド、電気製品やさまざまなコード、タバコやライターなど、大人にとって快適な空間が、子どもにとっては予想外の事故がおこる危険な空間になっています。

風呂

 風呂場は浴槽での溺水が子どもの死亡事故に直結するという意味で、家の中でも一番危険な場所といえます。1~4歳児の不慮の事故による死亡の約2割が溺水によるものです。また、0~1歳児の溺水の多くは自宅の浴槽でおこっています。
 ほんの少しの間でも、風呂場に子どもを1人にしておくことは絶対にやめましょう。

寝室

 生まれたばかりの赤ちゃんは、生後3カ月くらいまではほとんどベビーベッドで過ごします。この時期、事故死亡の原因の多くは窒息による事故です。ベッドの柵を上げ下げする側の床の上には万一赤ちゃんが転落しても大きなけがをしないようにクッションマットやざぶとんを敷いておくと安心です。

ベランダ

 ベランダでおこる事故といえば「転落」です。ベランダでは子どもを1人にしないように気をつけましょう。また、子どもがベランダに出られないように、窓をロックしておくことも忘れないでください。

トイレ

 子どもは水が大好きです。トイレから流れる水に好奇心をそそられて、つい中をのぞこうとします。そして口と鼻をおおうだけの水がわずか10cmあれば溺れる事故が起こります。また、トイレで使う洗剤は強い酸や塩素が使われており、誤飲すると食道や胃の粘膜が強い炎症をおこします。絶対に子どもの手が届かないところに保管することが大切です。

誤飲

 わが国では誤飲事故が外国に比べて非常に多く発生しています。それは玄関で靴を脱ぎ、屋内では畳や床に座って暮らす生活スタイルが原因とされています。
 赤ちゃんは生後5~6カ月になると、正常な発達行動として手にしたものを何でも口に持っていくようになります。しかし、赤ちゃんには手にしたものが食べられるかどうかの判断はできません。もし、赤ちゃんの手にしたものが食べられないものなら、誤飲事故がおこってしまいます。

何か飲み込んだ! 即チェック!

1 何を飲み込んだか?
2 どのくらい飲んだか?

大至急 こんな時は病院へ

(1) 危険なものを飲み込んだ!
 
吐かせると危険なものもあります。とがったもの、お風呂用洗剤などの強酸性や強アルカリ性製品、
 除光液など石油製品は吐かずに大至急病院へ。

(2) 反応が鈍い・具合が悪い

(3) 意識がない・けいれんした

(4) 呼吸が苦しそう・呼吸ができない

チェックしよう!「入る?」「入らない?」

トイレットペーパー芯や、大人の親指と人差し指で作った円は、いずれも39mm程度です。
その中に入るものは、飲み込んだり窒息したりする危険があります。ご家族みんなで、誤飲しそうなものをチェックしましょう!

誤飲チェッカー

 誤飲チェッカー⇒身の回りのものを、誤飲してしまうかどうか、その大きさを確認するものです。

脱水症

 体から出る水分量が増えたり、体に入る水分が減ったために、体内の水分が不足した状態が脱水症です。
 子どもは体重に占める水分量が、成人に比べ、非常に多く、また、発汗以外に呼吸や皮膚から失われる水分量も多いため、脱水症になりやすいのです。
 子どもは喉が渇いていても自らの意思で水分を補うことが難しく、予測能力も低いので、保護者が気づくのが遅れると脱水症になってしまいます。

 水分はこまめに補充しましょう!

自動車内の熱中症

車内置き去り事故1時間で車内温度が約15°上昇!

 6月の晴れた日に、外気温は30℃以下でした。しかし、車内に1時間放置された兄妹が重症の熱射病になってしまいました。当時1歳11カ月のお兄ちゃんはけいれんや意識障害から状態が悪化、6カ月後に亡くなりました。6カ月の妹は重度の神経後遺症が残ってしまったという事故でした。
 車内温度は真夏でなくても想像以上に高温になり、熱射病の危険が高まります。気温が17℃でも死亡した例が報告されています。

注意

 大人と比べて、赤ちゃんは体温調節機能が未熟なために、汗を出す機能や腎機能も大人程働きません。脱水症状をおこしやすく外界、環境の温度の変化に対応しきれません。炎天下の車内に置き去りにされた場合熱射病をおこし、直腸温が42度を超えると臓器不全をおこして死亡する恐れがあります。赤ちゃんと大人では、暑さの感じ方や体への影響が違うことを忘れないでください。
そしてわずかの時間でも決して赤ちゃんを車内に置き去りにしないようにしましょう。

熱中症の対処方法

 すぐに木陰や冷房の効いた場所に移し、ぬれたタオルなどで体をおおって、うちわであおぎ体温を下げます。
吐き気がなければ水やイオン飲料など少しずつ飲ませてあげます。けいれんや意識障害があったら、すぐに救急車を呼びます。

チャイルドシート

いちみんのおまわりさん

 乗車中の死亡事故が歩行中の事故に比べ増加しています。
 子連れで出かける遊び場や広い駐車場を持つショッピングセンターが増え、日常自動車に乗る機会が多くなり、それに比例して事故も増加したと考えられます。

チャイルドシートを嫌がる子には・・・

 自由を奪われる気がするチャイルドシートは、小さな赤ちゃんや子どものほとんどが苦手です。それだけに、優しい気配りと、子どもの命を守るためには「嫌がって泣くのも、しかたがない」と受け止め、子ども自身がチャイルドシートの必要性を理解するまで、毅然とした態度をとることが必要です。

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電話:0586-85-7026 ファクス:0586-85-7027
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