打ち水の効果

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ページID 1041132  更新日 2023年9月14日 印刷 

打ち水の歴史

 古代から中世にかけて「古今和歌集」、「千載集」、「草根集」に川や滝の涼しさ、夕立の後の爽やかさを詠んだ歌がみられますが、この中に「打ち水」はまだ登場していません。
 打ち水が初めて日本の歴史に登場したのは、戦国時代から安土桃山時代の頃です。打ち水は、「茶の湯」と大きな関わりがあるとされています。茶の湯は、この頃に成立し、礼儀作法としての打ち水が行われます。江戸時代には、「打ち水」が俳句に詠まれたり、浮世絵に描かれたりしており、涼の手段として一般的であったと考えられます。
 打ち水の目的には、暑さを和らげることに加えて、道の土埃をしずめる、お客様を招く時に玄関先や道に水を撒くことで心地よく迎える、お清めの意味などがあったと考えられます。

打ち水のイラスト

打ち水によって涼しくなる理由

 打ち水を行うと涼しく感じるのは、水が蒸発する際、周りの熱を奪う力である「気化熱」を利用して温度を下げるからです。「気化熱」によってアスファルトやコンクリートの地面の熱が大気中に逃げていきます。また、水が地表にある状態にすると地面の温度が上がりにくくなり、濡れた地面を通る風も冷やされて涼しくなります。

気化熱イラスト

打ち水によって地球温暖化対策を

 打ち水に効果的な時間は朝方か夕方です。日が昇って気温が上がってくるまでの間と、夕方日が沈んで暗くなる前に打ち水をするのが最も効果的だと言われています。打ち水の効果を高めるポイントは、日陰に水を撒くことです。暑いのは日向なので、日向に撒きがちですが、実は日陰に撒くのが効果的です。真夏の日向は暑すぎてすぐに蒸発してしまい、十分な効果が得られません。一時は涼しく感じても、発生した水蒸気でその場の湿度を上げてしまうことで不快に感じることがあります。しかし、日陰に水を撒くことで、ゆっくりと蒸発する効果と、日向との温度差によりそよ風を起こす効果が期待できます。打ち水の効果を活かすことによってエアコンの利用を減らし、夏場の節電につなげましょう。

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