大規模盛土造成地について
ページID 1005796 更新日 2022年1月15日 印刷
阪神・淡路大震災や東日本大震災等において、「谷や沢を埋めた造成宅地」又は「傾斜地盤上に腹付けした大規模な造成宅地」が、盛土と地山との境界面や盛土内部を滑り面とする盛土の地滑り的変動(滑動崩落)が生じ、盛土造成宅地における崖崩れ又は土砂の流出による被害が発生しました。
東日本大震災で滑動崩落の被害を受けた宅地の多くは1970年代以前に造成されており、宅地造成等規制法等の改正により技術基準を強化した2006年以降に造成された宅地においては被害が発生していないことを踏まえ、既存の造成宅地について大規模盛土造成地の有無とそれらの安全性の確認(変動予測調査)、危険性が高い箇所の滑動崩落防止工事などの予防対策を早急に進める必要があります。
大規模盛土造成地とは?
国では、『人工的に埋め立てた』以下のいずれかに該当する場合を『大規模盛土造成地』と定めています。
1.谷埋め型大規模盛土造成地
- 谷や沢を埋めた盛土の面積が3,000平方メートル以上、または、
2.腹付け型大規模盛土造成地
- 盛土をする前の地盤面の水平面に対する角度が20°以上でかつ盛土の高さが5メートル以上
一宮市は、木曽川の河口から約25キロメートルへだたった濃尾平野の中央やや東寄りにあり、市の北と西を「木曽川」に囲まれています。市域は、ほぼ海抜5~15メートルの間にあり、『すこぶる平坦な地形』で、木曽川の搬出する砂礫が堆積した河成沖積平野をなしております。また、市の北東側は、犬山扇状地の縁端にあたり、他の部分は、自然堤防と堤間低地の発達を特徴とする氾濫原平野であり、地盤表層は、日光川系の旧河谷を埋める形(旧谷底部)で形成されています。
一宮市内には、そもそも山(丘陵地)や谷が存在しておらず、国が定義している「谷埋め型」や「腹付け型」の大規模盛土造成地は存在していません。
しかしながら、近い将来高い確率で『南海トラフ巨大地震』の発生が懸念されています。一宮市の約3分の2の地域は、大規模地震が発生した折には、地盤の『液状化』の発生の確率が高いと想定されています。市民の皆様の「防災意識」を再度高めていただき、お住まいの住宅の耐震化対策や家具・大型家電等の転倒防止対策を進め、予測されている巨大地震に対して万全の備えを事前に行うことで、少しでも被害を抑えたいと考えています。
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