予防救急について ~最悪の事態を未然に防ぐ!!~
ページID 1032218 更新日 2022年1月14日 印刷
予防救急って何?
はじめに、「最悪の事態」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか??
「最悪の事態」は人によっていろいろなケースが想像できると思いますが、救急の分野でいう最悪とは心臓が動かなくなり呼吸もしていない状態(心肺停止状態)のことです。
そして「予防救急」とは、日々の生活習慣や生活環境を改善することで少しでも病気やケガのリスクを減らし、「最悪の事態」になる前に未然に防ぐことを言います。
死亡原因には何がある?
第1位 悪性新生物(癌)
第2位 心疾患(心筋梗塞等)
第3位 老衰
第4位 脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)
第5位 肺炎
第6位 不慮の事故
(平成30年 死因順位 厚生労働省)
生活習慣病
食生活、運動習慣、飲酒、喫煙などの生活習慣によって引き起こされる病気のことを総称して「生活習慣病」と言います。1996年に「成人病」から名称が変更されました。
不摂生な生活を繰り返すことで、肥満や高血糖、高血圧、高脂血など「生活習慣病予備軍」となります。特に、悪性新生物(癌)や心疾患(心筋梗塞等)、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)の発症には、日常の生活習慣が大きく関与していると考えられています。
生活習慣病の予防のためには?
食事
- 朝昼晩3食を決まった時間に適度な量を食べる
- 栄養バランスの取れた食事(野菜を多めに)
- 減塩
運動
- 歩く習慣、適度なスポーツ
- 体操やストレッチを日常的に行う
喫煙
- 禁煙を心がけましょう
飲酒
- 休肝日を設けるなど飲みすぎないように
やってみよう!肥満度チェック
- 痩せ 20以下
- 正常値 21~22
- 肥満 24以上
不慮の事故
不慮の事故による死亡原因
転倒・転落・墜落 23.4%
不慮の窒息 21.5%
不慮の溺死・溺水 19.4%
交通事故 11.1%
(平成30年 厚生労働省)
事故の予防のためには?
転倒・転落の予防
- 部屋を明るくし、整理整頓を心がける。
- 段差を無くすまたは避ける。
- 階段や廊下に滑り止めや手すり、転落防止の柵を設置する。
溺水の予防
- お風呂に入るときは、声を掛けあう。
- 冬場は脱衣所を暖かくし、浴室との温度差を少なくする。
- こどもは水深が浅くても溺れるため、目を離さないようにする。
窒息の予防
- 食べ物は細かくし、よく噛み、ゆっくり食べるようにする。
- 乳幼児の手が届くところに、口に入る大きさのものを置かないようにする。(トイレットペーパーの芯を通るような大きさのものは特に注意が必要!)
交通事故の予防
- 車の交通量が多い道路では無茶な横断はしない。
- 道路を渡るときは横断歩道や歩道橋を利用する。
- 自転車に乗るときは、必ずヘルメットをかぶる。
- 外出時はこどもから目を離さない。
特に多い高齢者の転倒事故!!
令和2年中(令和2年1月1日~令和2年12月31日)、一宮市消防本部管内の交通事故を除く日常生活における事故による、高齢者の救急搬送者数は1,760人となっています。そのうち、転倒による負傷が77.0%と大多数を占めています。

高齢者の転倒による事故を防ぐには?
以下の、「事故予防チェック」をしてください。
- つまずきやすい段差がないか確認しましょう。
- 部屋の整理整頓をこころがけましょう。
- 階段、廊下、玄関、浴室などの滑り止め対策や手すりの設置をしましょう。
- 通路にはなるべく物を置かないようにしましょう。
- 部屋は十分な明るさを確保しましょう。
救命講習を受講しましょう!
もちろん「最悪の事態」にならないことが一番大切ですが、もしもそのような場面に遭遇したときは迅速な対応が必要となります。
一宮市消防本部では、応急手当を体験して身につけていただける「救命講習」を無料で開催しています。家族や大切な人を守るためにもぜひ受講してください!
詳しくは以下のページを参照し、お気軽にご相談ください。
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消防本部消防救急課
〒491-0862 愛知県一宮市緑1丁目1番10号
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