南海トラフ地震について

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ページID 1035567  更新日 令和4年1月15日 印刷 

南海トラフ地震とは

 静岡県の駿河湾から宮崎県の日向灘沖まで続く、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する、深さ4,000mの海底にあるくぼみのことを「南海トラフ」といい、この南海トラフで概ね100~150年感覚で繰り返し発生してきた大規模地震を「南海トラフ地震」と呼びます。

(参考)
 
「東海地震」は、南海トラフ地震で想定されているもののうち、駿河湾から静岡県の内陸部を想定震源域とするマグニチュード8クラスの地震のことを言います。この地域では、1854年の安政東海地震の発生から現在まで160年以上にわたり大規模地震が発生しておらず、さらに、駿河湾地域では御前崎の沈降や湾をはさんだ距離の縮みなど地殻のひずみの蓄積が認められていることから、「東海地震はいつ発生してもおかしくない」と考えられてきました。

 前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。

南海トラフ図1

南海トラフ地震に想定される震度や被害予測

 愛知県では、過去に発生した南海トラフ地震のうち、発生したことが明らかとなっている規模が大きい5つの地震を重ね合わせ、「過去地震最大モデル」として予測調査を行いました。また、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波について、「理論上最大想定モデル」として補足的に想定した結果を公表しました。

 この予測調査から、一宮市では大部分の地域で「震度6弱」と予測され、液状化の可能性は市内中心部から南西部にかけての地域が「極めて高い」と想定されています。一方で、津波については一宮市における被害想定はありません。

NankaiTrough4
震度分布 「理論上最大想定モデル」による想定
愛知県公式サイト 平成23~25年度愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査結果より
NankaiTrough3
液状化危険度分布「過去地震最大モデル」による想定
愛知県公式サイト 平成23~25年度愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査結果より
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一宮市内の液状化危険度分布

南海トラフ地震に関連する情報

 南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まっているとされた場合、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が発表されます。この情報が発表される際は、情報の受け手が防災対応をイメージし適切に実施できるよう、「巨大地震注意」などの防災対応等を示すキーワードが情報名に付記されます。

 また、これらの臨時情報が発表された後、状況の推移や調査結果について「南海トラフ地震関連解説情報」が気象庁より発表されます。

「南海トラフ地震に関連する情報」の種類及び発表条件

情報名

情報発表条件

南海トラフ地震

臨時情報

  • 南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合
  • 観測された異常な現象の調査結果を発表する場合

南海トラフ地震

関連解説情報

  • 観測された異常な現象の調査結果を発表した後の状況の推移等を発表する場合
  • 「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の定例会合における調査結果を発表する場合(ただし南海トラフ地震臨時情報を発表する場合を除く)

※すでに必要な防災対応がとられている際は、調査を開始した旨や調査結果を南海トラフ地震関連解説情報で発表する場合があります

「南海トラフ地震臨時情報」に付記するキーワードと各キーワードを付記する条件

キーワード

各キーワードを付記する条件

調査中

下記のいずれかにより臨時に「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催する場合
  • 監視領域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生
  • 1カ所以上のひずみ計での有意な変化と共に、他の複数の観測点でもそれに関係すると思われる変化が観測され、想定震源域内のプレート境界で通常と異なるゆっくりすべりが発生している可能性がある場合など、ひずみ計で南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる変化を観測
  • その他、想定震源域内のプレート境界の固着状態の変化を示す可能性のある現象が観測される等、南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる現象を観測

巨大地震警戒

想定震源域内のプレート境界において、モーメントマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価した場合

巨大地震注意

  • 監視領域内において、モーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生したと評価した場合(巨大地震警戒に該当する場合は除く)
  • 想定震源域内のプレート境界面において、通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価した場合

調査終了

(巨大地震警戒)、(巨大地震注意)のいずれにも当てはまらない現象と評価した場合
  • 南海トラフ沿いで異常な現象が観測されず、本情報の発表がないまま、突発的に南海トラフ地震が発生することもあります。
  • 地震発生の可能性が相対的に高まったと評価された場合でも南海トラフ地震が発生しないこともあります。
  • 南海トラフ地震の切迫性は高い状態にあり、いつ地震が発生してもおかしくないことに留意が必要です。
  • 本情報が平成29年11月1日から運用開始されたことに伴い、東海地震のみに着目した情報(東海地震に関連する情報)の発表は行われていません。

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このページに関するお問い合わせ

危機管理課
〒491-8501 愛知県一宮市本町2丁目5番6号 一宮市役所本庁舎4階
電話:0586-28-8959 ファクス:0586-73-9212
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