平成20年度第3回 木曽川地域審議会議事録

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ページID 1004469  更新日 2022年1月14日 印刷 

日時
平成21年3月27日(金曜日)午後1時57分~午後3時21分
場所
木曽川庁舎(3階)第3会議室
出席者
委員:9名
行政側:市長
事務局:木曽川事務所長、総務管理課長、同主査
欠席
委員:1名(野々垣實委員)

(午後1時57分開会)
【木曽川事務所長】
ご案内の時間より若干早ようございますが、欠席予定の野々垣委員さんを除いて皆様お揃いになりましたので、ただいまからはじめさせていただきます。
開会に先立ちまして市民憲章の唱和をお願いしたいと存じます。先導につきましては墨副会長さん、よろしくお願いいたします。

【副会長】
それでは、一宮市市民憲章の前文を私が唱和しますので、その後を皆さん、よろしくお願いします。
(唱和)

【木曽川事務所長】
どうもありがとうございました。それでは以降の進行につきまして、会長さんよろしくお願いいたします。

開会

【会長】
委員の皆様方には大変お忙しい中、審議会にご出席いただきましてありがとうございます。それでは、ただいまから平成20年度第3回木曽川地域審議会を開会いたします。開会にあたりまして、市長さんよりごあいさつをいただきます。

市長あいさつ

【市長】
失礼します。ここ2、3日、花冷えと申しますか、大変冷え込みが強うございまして、今日も冷たい風が吹いております中、地域審議会にご出席賜りまして誠にありがとうございました。今、中京大中京が試合をやっており、車の中で聞いておりましたが、ここへ着いた瞬間に試合が終わりました。6対5で倉敷工業に勝ちまして、これでベスト8進出であります。何でこんなことを申し上げるのかといいますと、中京大中京高校のキャッチャー、柴田君といいますが、彼は宮西小学校、北部中学校の出身でして、私の50何年の後輩に当たります。先日もあいさつに来てくれまして、3年前にお母さんが癌で亡くなられ、そのお母さんの気持ちに報いるため今度は頑張るということでございまして、ひとつでも上へ行ってほしいと思って応援をしております。ベスト8の試合には是非皆様方も応援をしていただきますようお願いいたします。
さて、定額給付金でございますが、随分すったもんだしておりましたが、とにかく前へ進むことになりまして、今準備をいたしております。今後の段取りでございますが、来週早々、月曜日には全世帯に向けまして申請書の書類一式を郵送いたします。その申請書に記入していただいて、身分を証明する書類、例えば免許証、あるいは保険証等のコピー、それから、振込みを希望される金融機関の通帳のコピー等を添付していただいて、役所の方へ送り返していただく、それがまずスタートでございます。3月31日から受付を開始いたしまして、受付期間は6カ月でございますので、9月30日が締切りでございます。それまでにお申し込みをいただければ大丈夫です。最初は口座振込みの方にお願いしたいと思っておりまして、4月中旬には第1回目の振込みをしたいと考えております。どの程度最初の段階で返ってくるのか皆目見当がつきません。あまりたくさん殺到すればとても一度には処理できませんので、若干時間がかかる場合もあるかと思います。できれば皆様方にはできるだけゆっくり申請していただいて、役所の方があまり混乱しないようにしていただきたいと思います。6カ月あるわけですから、なるべくゆっくりしていただいた方がよろしいかと思います。ただ、使う方は手に入り次第なるべく早く使っていただいて、それも市内で使っていただきたいということをお送りする文書にも書いてございます。この制度はどうも気に食わんと、こんな馬鹿なことはないと思ってらっしゃる方も中にはあるかもしれません。そういう方は、もし返上されても国庫に戻るだけでございますのであまりありがたくありません。とりあえずもらっていただいて、私どもの寄付口座をきちんと設けますので、そういう方はそこへ入れていただければ、私どもでそれをとりまとめて適切な目的に使わせていただきますのでよろしくお願いします。
今日は、平成21年度当初予算の概要ということでお話をさせていただきます。市議会もすべて審議が終了いたしまして、あとは30日の最終日を待つだけという状況でございまして、全議案承認されたものと私も考えております。そのことも含めて今日はいろいろとお話をさせていただこうと思っておりますので、どうぞ忌憚のないご意見をいただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

議題

【会長】
どうもありがとうございました。それでは、議題に入らせていただきます。
(1)平成21年度当初予算案の概要について、本日は市長さんに引き続いてご説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

【市長】
資料のナンバー1をご覧いただきたいと思います。まず表紙でございますが、平成21年度当初予算の概要ということでとりまとめがしてございます。最初の1ページでございますが、1.当初予算編成の基本的な考え方というところのちょうど真ん中あたりでございますが、景気がこんなふうになっておりまして法人市民税が非常に大きな影響を受けるということがございます。一宮市の場合は、市民税全体で前年比3.9%の減、金額で言いますと18億7,000万円の減ということになります。資料がございますのでのちほど詳しく申し上げます。しかし、歳入全体では地方交付税でありますとか、さまざま増加するものもございまして、全体では3.1%の増ということになります。昨年の新年度当初予算は893億円でございましたが、平成21年度は921億円ということで、プラス28億円の新年度予算になるというわけでございます。
それでは1枚はねていただきまして、まず事業についてご説明したいと思います。2.特に重点を置いた事業ということでいくつか挙げさせていただきました。
(1)健やかでいきいきと暮らせるまちづくりという項目でございますが、上から7つ目の「中保健センター・休日急病診療所の移転建替え」という事業でございます。現在、中保健センター・休日急病診療所は保健所の横にございます。なかなかわかりにくい場所でございまして、ややこしい所にございます。そして、建物も少し狭隘になってきておりますし、駐車場もあまり広くございません。どこかいい所へということをずっと考えておりましたが、今回一宮の医師会が医師会館の建替えをされるという話が持ち上がりまして、これが非常に広い場所に建てられます。場所はユニーの近くで、以前ツヤキンがあった所であります、今は住宅になっておりますけれども、そこに医師会が1,000坪ほど土地を確保しておりまして、そこに医師会館を建てられ、医師会も薬剤師会も入られるということでございます。そこに一緒に入ってはどうかというお話を頂戴いたしまして、そういう医療関係の皆さんと一緒に入れば何かと便利がよかろうということで、費用はそれぞれの面積に応じて応分の負担をするという形で、その中へ中保健センターと休日急病診療所が入ることになりました。現在工事中でございまして、すでに基礎はでき上がっております。医師会館そのものは今秋に完成すると聞いておりますが、その後現在あります医師会館を取り壊して駐車場を整備されますので、駐車場もすべて整った段階で、来年の5月中くらいには中保健センターと休日急病診療所が移転をするという段取りを考えております。今回の場所はわかりやすい場所でございますし、皆様方がお出でいただくには便利だろうと思っております。
その二つ下でございますが、「子ども医療費の通院医療費助成を小学校卒業まで拡大」をいたします。現在は小学校に入るまで通院については無料でございます。入院については中学校卒業まで無料ということになっております。小学校中学校の子どもさんの医療費について小学校まで無料化にする自治体、あるいは中学校まで大盤振舞をする自治体などいろいろございます。私どもは1年間様子を見たわけでございますが、今の社会情勢からいって何らかの方策を採らなければならないだろうということで、私どもは医療助成を全額補助ではなくて3割負担分のうち1割はそれぞれにご負担をいただきたい。2割分を私どもで助成をさせていただくという方式を採ることにいたしました。なぜこうしたことをするのかといえば、まずひとつは大事な制度でございますので、持続性があるということが必要であります。今無理に全部をただにして、後々再び負担を求めるということはなかなか難しいことでございますので、将来的に持続可能な制度にするという意味でも1割程度の負担はお願いできないかということでございます。それと無料にしてもいいと言えばいいんですが、ただにしますと非常にだだくさになります。ただだからどんどん使えということになることが非常に多いわけでありまして、ただだからいつ行ってもいい、何回行ってもいいということになりがちでございます。すでに無料化したところはそういったことでいろいろ困ったことが起きているということでございまして、「救急車もただ、病院もただ」ということになりますと本当にだだくさになります。それが病院の方で先生方が疲れ果ててしまうということにも繋がっているわけでありますので、1割程度のご負担はお願いしたい。具体的な手順としては、診療機関・医療機関にかかられた場合は、従来どおり窓口負担の3割をお支払いいただいて、領収書をもらっていただきます。そして領収書を持って、後日市役所の方へ申請にきていただければ2割分をお返しするということでございます。若干費用と手間がかかるわけでございますが、そういった理由でこうした方式を採らせていただきたいと思っています。
それから、次の「市民病院本館建替え(南館2期)建設工事の推進」でございます。すでに最上階まで形が見えてまいりました。順調にいけば今秋にはほぼ完成をいたしまして、大部分の施設が使えるようになります。さらにいろいろ追加工事がございまして、今あるところと繋いだり、今あるところを改造したりして全部使えるようになるにはさらにまた1年くらいかかりますが、来春にはほぼ九分通り使えるようになるだろうという見当で準備を進めております。先日県立循環器呼吸器病センターと統合へというような大きな記事が中日新聞の一面で報道されました。お目に留まったかと思いますが、これは昨年からそのようなお話がございまして、いろいろと話し合いを進めてきたわけでございますが、県の方が発表してああいう記事が出たわけでございます。県もいよいよ本腰になったなあということで私どももいよいよ前へ進むだろうというふうに思っておりますが、実際にはこれからが大変でありまして、いろいろと詰めなければならないことがたくさんございます。県立病院には結核病棟とかそういった特殊な部分もございますが、あそこに私どもが行くとか、あのままこちらが引き受けるという話ではなく、あそこの機能を市民病院にもってくるということであります。その後あの場所がどうなるかは県がお考えになることでありますので私どもは承知しておりませんし、まだそこまではいってないと思います。移譲の話がきちんと決まってから県でお考えいただけると思いますし、私どもにもどうするかということについてはおたずねがあろうかと思っておりますが、まだ今のところはそういったことはありません。したがって、機能を統合するということでございますので、人の移動、器械の移動などいろいろなことがございまして、これから大変な作業があるだろうと思っております。併せて市民病院がかつては四つあったわけでありますが、昨年の7月に市民病院今伊勢分院、精神科の病院でありますが、これを民間に移譲をいたしました。ここは前にも報告しましたが、貸付であります。賃貸で貸しております。今順調にいっておりまして、入院も外来も以前より患者さんが増えてきて、大変うまくやっていただいております。旧の尾西市民病院も既に移譲することが決まっておりまして、4月1日、もうまもなくでありますが、4月1日には民間に完全に移ります。これは売却でありまして、土地・建物・器械等々を含めまして5億数千万円で売却をいたします。以前に比べて診療科目も増え、常勤の先生方も増えているということで、尾西地区の皆様方も一安心されまして、一時ちょっとご心配の声が聞こえましたが、今では皆さん、ご理解をいただいて穏やかにお待ちいただいているという状況でございます。
次に、(2)自然と共生する快適なまちづくりへ移りたいと思います。最初の項目の「新庁舎建設基本設計の継続」ということで、引き続き基本設計、実施設計を進めてまいりたいと考えております。今はこの木曽川庁舎には教育委員会が入っていますが、もともと合併当時には、本来ひとつの町であれば市役所というのはひとつで、あとは支所なり、分所なりでやるというのが当然のことでありますけれども、今の一宮市役所では全職員を収容するキャパがございませんので、やむをえず次善の策として分庁方式を採ろうということでこのやり方をやってきた経緯がございます。そんな中で耐震性にも問題があり、事務上も非常に不便な面がたくさんあるということで、この際建替えに伴って本庁に機能を集約しようということでございます。もちろんこの木曽川庁舎の窓口機能は当然のことながら残るわけでございまして、これからどうするのかもう少し詳しく検討しなければなりませんが、皆様方にご迷惑をかけないように極力拡充をして、機能は維持したいと思っております。その点はご安心いただきたいと思います。今ひとつ問題といいますか、基本設計を明らかにして意見募集をいたしましたところ、市民の中から北庁舎と西分庁舎ですね、これが文化的な価値があるので残せないかという声が一部の方から出てまいりました。私どももこの庁舎検討の中で東側にある公園が庁舎の建つ場所になりますから、あの公園を西側にもってまいります。本町通にすぐ面したところにもってまいります。本町通と公園がすぐ隣同士になるわけです。これは当然スペースが必要だということも含めて西分庁舎は撤去しようというようなことを考えていたわけですが、たまたま西分庁舎の南側を買収することができまして、いまは更地になって空いております。そんなことで本町通との行き来ができるようなスペースを確保することができるようになりましたので、それであれば西分庁舎を残しても大きな支障はないだろうということで西分庁舎は残すということに方針を変更いたしました。最初の計画でいきますと、新しくできる東側の市役所の中に市民スペースと申しますか、市民の皆さんが自由に使っていただけるようなスペースをあちこちに設けようというような考えをもっておりました。そこで皆さんがちょっとした会合をやられたり、場合によっては演奏会をやったりといろいろなことができると思いますが、そういうスペースを造ろうという考えでおりましたが、そういったもの、そういった機能を西分庁舎の方へ移せば市役所の方は市役所としての機能をしっかり充実すればいいことになりますのでかえってその方がいいのではないか。市民スペースとしてお使いいただいでも役所が事務を執っているところですから時間的にも当然制約があります。また、土曜、日曜も自由に入ることもできないわけですので、むしろそういうものは西分庁舎の方へもっていって、そちらで自由にやっていただいた方が役所としてのスペースが有効に使えますので、西分庁舎はそういった形で残そうということにしております。ただ、北庁舎の方、警察の前ですね、これを残せということになりますと計画が大幅に狂ってまいりまして、駐車場もどうやって造ろうかという形になってきますので、ちょっとこれは苦しいなあということでございます。北庁舎については何とかお許しをいただいて撤去せざるを得ないだろうというふうに考えております。何とかこれはご理解をいただきたいと思っております。今後の予定でございますが、できれば平成21年度に基本設計から実施設計に入って、平成22年度には実施設計を終了して、第1期工事に着工できればと考えておるわけでございます。その後、1期工事、2期工事と進みまして、平成26年にはすべて完了と、平成27年の合併特例期間が終わる前年にはすべて完了できるようなスケジュールを考えております。
そこから四つ下になりますが、「PFI方式による一宮斎場改築事業の推進」ということで書いてございます。斎場も随分古くなりましてそろそろ建替えをしなければいけません。今回このPFIという方式で斎場を建替える計画でございます。ちょっと耳馴染みのない言葉かと思いますが、直訳すれば民間資本を活用した建築方式というような言葉でございます。従来ですと建築だけで入札をして、一番安いところが落札ということでしたが、このPFIといいますのは、建築とその後数年に亘る維持管理など全部をひっくるめて入札といいますか、審査をするということでございまして、当然のことながら建築会社だけではできない仕事であります。設計会社、建築会社、あるいは設備会社、それからメンテナンス、いわゆる管理をするソフトの会社ですね、場合によっては金融も入ります。そういったところがグループを作って、ひとつのグループとしてプランを提案してもらう。建築のプランと維持管理のプラン、両方併せて提案してもらい、なおかつ、今回の場合は17年でございますが、建築後17年間維持管理する費用はいくらかかるか、あるいは建築費用はいくらかかるか、トータルはいくらかということで金額と建築のアイディア、サービスのアイディア、そういったものを総合的に勘案して一番点数の優れたところにお願いするという方式でございます。ですから安ければいいというわけではありません。今回も金額的にはやや高いところですが、点数がつきましてそこに決まりました。市議会でも少しおかしいのではないかというご意見もいくつか出たわけですが、多少高くてもいいサービス、いい設計をしているところにということで審査会の方でお決めになったことでございますのでそれは尊重したいと思っております。きれいな、いい斎場ができるだろうと思っております。これはなかなか是非お伝え下さいとは言いにくいですが、よろしくお願いします。平成21年度、22年度ででき上がりますので、23年度から使えるようになるはずでございます。なるべくゆっくり使っていただきたいと思います。
次に、この項の一番下の「木曽川消防署・西成消防出張所の耐震補強及び奥消防分団庁舎の移転建替え」です。木曽川消防署をはじめ、いくつかの消防施設の耐震補強等が書かれてございます。木曽川消防署をはじめといたしまして、消防署、あるいは消防出張所、分団等々全部が老朽化しておりまして、災害火災時の拠点であるべく施設に心配があってはいけないということで数年前から最も重点的な政策として建替え、或いは耐震補強を進めてまいりました。あとは、萩原消防出張所、尾西地区の消防団の詰所が残る程度でございまして、概ね山を越えてまいります。今回、木曽川消防署について耐震補強工事をさせていただくということでございます。先日新聞に載りましたが、女性の消防職員が初めて採用されました。これまでも応募はありましたが、試験に通りませんでした。今回初めて試験を突破して、ひとり採用されました。この方が木曽川消防署へ配属される予定です。今、木曽川消防署は耐震補強と併せて、当然鍵のかかるちゃんとした部屋を用意しなければなりませんし、トイレはもちろん風呂も造らなければならないということでなかなか大変であります。恐らく一人入られますとまたあとに続く方が出てくるだろうと思います。こういう時代でありますから、女性の消防職員大歓迎でありますし、これからも入ってほしいと思います。たまたま今回の女性の方は短大卒でありますが、その短大では卒業すると救急救命士の資格が取れるので、救急救命士の資格を持って入職ですので、これはわれわれにとっても非常にありがたい。今は一人前になった消防士を半年とか、1年派遣し、勉強させて資格を取らせていますが、それをしなくていいということになります。大変ありがたいと思っております。
それから、(3)たくましい産業が躍動するまちづくりという部分でございます。一番下の「企業誘致及び産業用地開発の推進」ですが、ここ数年一生懸命進めております。3カ所ほど今同時並行的に進めておりますが、一番可能性が高いなあと思われるのが木曽川ICの南の地区でございまして、ソニーの東南の一角、高田ですね、10数ヘクタールありますが、あそこが大体地権者の皆様方の同意も得られそうで、早く進みそうだということで、ここを重点的にやっていこうと思っています。こんな時期に入るところがあるのかというご心配も一部ではいただきましたが、やはり希望するところはあるんですね。こういう不景気のときに入るところはそれなりに体力の強いところですから、そういうところがもし来てくれればこれは将来的に非常に心強いと思っています。どうしても場所的に単価が高いところですから、単価で比較されると弱いんですけど、何とか来ていただけるように努力したいと思っています。併せてソニーの件でありますが、3月をもって今あそこでやっている生産活動は中止をするということでございます。ソニーの一宮工場では大型プロジェクターをまずひとつ生産しております。これはテレビ画面を大型スクリーンに投影するという機械であります。主にアメリカに向けて輸出されている機械です。もうひとつはテレビ会社などが使う特殊なテレビカメラです。非常に高額な、何千万円もするようなテレビカメラを作っています。そういう特殊なものを作っておりまして、そういったものの製作を中止するということです。そのほかにあそこには、テレビとかデジカメの企画制作をする頭脳集団が何百人かおりまして、そういった人達も稲沢へお移りになります。生産を3月末で中止して、その後6月までにそういった部門が順次稲沢へ移動します。6月にはあそこの機能はとりあえず一旦なくなるということでございます。その後どうするかということについては、まだ考えているということでございますが、物流の基地にするのか、倉庫にするのか、また或いは他のことを考えるのか、これから提案をしたいというお話がございました。正規の職員はそのまま稲沢へ移動するわけですけれども、派遣の方でありますとか、いわゆる非正規の方が700名ほどお見えになるとうかがっていますが、この方達については私どもも強くお願いしておりまして、特に一宮の市民の方達はできるだけ継続して使ってくださいということをお願いしておりまして、できるだけ配慮しようと言っていただいております。これも4月になれば何らかの返答が出るだろうと思っておりますが、若干の心配をしております。税収的にはそれほど大きな影響はございません。トヨタのようなものすごい大きな影響はないわけでありますが、そういう精神的なといいますか、そういったことが大きいなあと思っております。
次の(4)にまいりまして、個性をはぐくむ教育・文化のまちづくりですが、最初の4項目は小中学校の校舎の改築でありますとか、屋内運動場の改築、或いは耐震補強について書いてございます。新年度、たくさんの学校の工事を予定しておりますが、21年度と22年度で小中学校の屋内運動場、校舎の耐震補強はすべて完了いたします。併せて保育園の耐震補強も完了いたします。消防の方もはじめに申し上げましたようにほぼ完了いたしますので、これで地震対策に最も肝心なところはほぼ終了するということでございまして、随分時間とお金がかかったわけですが、これが完了いたしますので、次の大きな事業の方に力を向けていけるということになります。
上から5番目に「小中学校音楽室扇風機設置工事」というのがございますが、これは新年度、全小中学校の音楽室に扇風機をつけるということでございます。教室につきましては、19年度、20年度の2年間ですべて工事が終わっておりまして、子どもたちからは感謝の声も聞こえてきております。先日も尾西の地域審議会に行きましたが、ちょっと怒られまして、「天井が高い教室があって、そこはあまり風が来ん」と言われまして、うーんと思ったんですけど、なかなか難しいもんですね。いいとおっしゃっていただけるところもあれば、そういうところもございまして、なかなか難しいものです。また学校の方でよくチェックしていただけると思いますので、どうしてもこれではだめだということであれば、また考えたいと思います。
そこから三つ下になりますが、「総合体育館建設事業の推進」ということで書かせていただきました。昨年12月に地鎮祭が終わりまして、もう工事が始まっております。既に囲いがしてございまして、杭打ちをしております。順調にこれから進んでいくだろうと考えております。22年度には完成をいたします。これも反対の声がいくつかあったわけでありますが、私の方は必要な施設であると考えておりまして、38万人の都市で総合体育館がないところはないわけでございますし、特に若い人が一宮に魅力を感じて、ここへ住もうと思っていただけるためにはこういった施設は欠かせないものだと思いますので、きちんと完成させていきたいと思っております。
その下に「スケート場の再開」と書いてありますが、これも今、工事中でございまして、家のすぐ前ですから毎日工事を見ながら通っていますが、大体屋根も葺いて、そろそろ仕上げにかかる段階です。今年の10月にはオープンをいたします。
次の(5)活発な交流が生まれる魅力あるまちづくりという項目でございまして、最初に「木曽川尾西緑地整備事業及び毛受緑道整備事業の推進」と書いてございます。これは尾西地区の工事のことでございまして、一宮市は18キロあまりに亘って木曽川に接するわけですが、その一番下流部の尾西地区、新幹線の鉄橋から上流部へ向けて一宮市の境まで6.3キロありますが、その部分の工事を進めております。500メートルほど残っておりますが、新年度にこの工事が済みますと6.3キロのうち3.6キロが完成します。そのすぐ川下にも何キロかありますが、ここはイタセンパラという絶滅危惧種の魚が住んでいるということもありますし、さらに下(しも)の方には新濃尾大橋という橋を架ける計画もございまして、その辺の見合いもあってこれはちょっと先にしようということで整備を進めております。逆に上流部ですね、一宮市の木曽川に面する一番上流部の浅井町でありますが、大野極楽寺公園の一部になりますが、この部分に新年度、新堤の内側に尾西と同じように3メートルの自転車道と6メートルの歩道、合わせて8~9メートルの自転車道・歩道を造るという計画が浅井町から始まります。浅井町から北方町とだんだん下ってきまして、将来的には浅井からずっと尾西までの計画です。上(かみ)の方はほとんどできておりますので、道路を越える部分とかそういうところを繋いで、将来は犬山から海部地区までずっと繋いで一周できるようにするのが最終的な目標でございます。それは何年かかるかわかりませんが、とりあえず一宮地区については10年もかかりません。数年のうちには整備しようと考えています。
(5)の三つ目でございますが、「尾張一宮駅前ビルの実施設計」ですが、これも今、基本計画・基本設計を進めているところでございまして、新年度実施設計に入ります。主に図書館が入るということはご案内させていただいていますが、目に見えるような形で絵が描けてくればまたご紹介させていただきたいと思います。
次に(6)市民と行政の協働が織りなすまちづくりですが、最初の「(仮称)自治基本条例の策定」については、考え方ということで市民の皆様方に1年間に亘って議論をしていただいて、市民としての考え方をまとめていただきました。それを基にして、新年度検討委員会を設けます。これには議会からも3人ほど入っていただいて、その他市民代表の皆さんにも加わっていただいて研究をしてもらいます。今度は条例としてまとめていこうということでございます。いい条例ができるだろうと期待をしております。
次の「第6次総合計画の推進」についてですが、これは平成20年度にスタートいたしまして、推進委員会、これも市民委員会でありますが、これもでき上がりまして、総合計画がきちんと計画通り進行しているか、あるいは総合計画について足りない部分があれば市民の側からも提案をしていただくというようなさまざまな仕掛けをこらしてこれから進めていきたいと考えております。
その下の「市民が選ぶ市民活動支援制度の実施」ですが、1月から2月にかけて投票をしていただきました。70団体が支援を求めて立候補されまして、その団体に投票をお願いしました。結果として31,000人の方が投票をしていただきました。投票率にして10%でございまして、初回としては大変な好成績だったと思っています。ただ、ちょっと勘違いをされた団体もありまして、必要なだけ署名を集めていただければよかったのですが、人気投票と勘違いされて、たくさん集めればいいんだろうということで60万円くらいあれば十分なのにその何倍もの署名を集めてしまって、袋にいっぱい署名を持ってきたということもありまして、ちょっとこれはやりすぎだなあということです。しかし、初めてのことでございますので若干そういう誤解もございました。これは第1回目の教訓ということで第2回目に向けてそういうこともいろいろとお話をしながら適切な運営がされるようにこれから修正をしながらやっていきたいと思っております。市民活動をやっておられる皆さんにはこれができたことに大変歓迎をしていただいておりまして、これからまた、市民活動が盛んになっていけばいいなあと思っております。大いに期待をしております。
それでは1枚撥ねていただきまして、3.一般会計当初予算の推移ということで、歳入歳出に分けてお話をさせていただきます。まず、歳入でございますが、次のページを見ていただきますと21年度が載っております。まず21年度と20年度を比べていただきたいと思いますが、棒グラフの一番上を見ていただきますと、先ほど申し上げましたように20年度は約893億円でございます。21年度は921億円ということで一般会計の全体の規模としてはプラス28億円というのが新年度の予算規模でございます。歳入の方でございますが、一番下の市税をご覧いただきますと、昨年と比較して18億7,000万円ほど少なくなっております。479億円から460億円ということでございますので19億円弱減ということでございます。一番大きいのは、右側のふきだしにございます上から二つ目の法人市民税でございまして、新年度22億円弱ということであります。昨年度は37億円でございました。15億円ほど減る見込みということであります。これはあくまで見込みでございます。率にして40%の減であります。ただこうしたことは、ものは考えようでありまして、たとえば豊田市は法人市民税が441億円あります。これが425億円減ってしまうということでありまして、とんでもないことです。田原市は法人市民税70億円が4億円になってしまいます。一宮市は37億円が22億円ですからショックはそれほど大きくないと思います。山高ければ谷深しでありまして、いい時ばかりはないということであります。一宮市はずっと貧乏に慣れておりますのでこれくらいはたいしたことないということであります。当然個人市民税も固定資産税もたばこ税もそれに見合って減っていくわけでありまして、全体として19億円弱市税としては減少するということであります。
その上に地方消費税・地方譲与税というのがありますが、これも両方合わせて3億円あまり減少する見込みでございます。その上の地方交付税、あるいはその上の国庫支出金、こういったものは逆に増加でございまして、地方交付税・国庫支出金を合わせまして21億円弱増加の見込みでございます。国庫支出金がなぜ増えるかということでございますが、これは先ほどお話しました総合体育館、これが最初20億円くらいの補助だろうと随分控えめに言っていましたが、だんだん国の補助金がはっきりしてまいりまして、31億円もらえることはほぼ確定でございます。多分35億円くらいまでもらえるのではないかというところまで見通しが広がってきておりまして、そんな関係で補助金が増えます。それから、またのちほど申し上げますが、生活保護の方も随分増えてきておりまして、そういった生活保護のためのお金も増えるということでこの部分が増えてまいります。
それから、その二つ上に市債というのがございます。これは借金のことですが、これは残念ながら23億円弱、去年に比べると増えてまいります。市債の中にはいろいろな借入れがあるわけでございますけれども、特に大きく増えるのは臨時財政対策債という借入れ枠がございまして、これが大きく増える見通しでございます。この臨時財政対策債といいますのは普通の借入れとは違います。普通の借入れは、たとえば市役所を建てるから借入れをする。これは市役所の建設にしか使えません。普通はそういうことで借入れをしますが、この臨時財政対策債というのは何に使ってもいいという、言ってみれば赤字市債です。地方交付税もどんどん減らされてきていますし、今回税収が大幅に減るので地方も苦しいだろうからこういう赤字市債を発行してもいいよと国が認めるわけであります。もちろん無尽蔵というわけではなく、その市の状況によって当然枠がありまして、その範囲内で借りなさいということで国から指令がくるわけです。これは将来的には100%地方交付税に算入されます。それから、これからは地方も財政力指数みたいなものを発表して健全さをアピールしなければなりません。そういった場合にこういった臨時財政対策債みたいなものは借入れの方にはカウントしないという、そういう大変優遇された借入金でありまして、一言で言えば、借りなければ損なような感じでございまして、こういったものを借入れることによって一時凌ごうということでございまして、この部分が今回、昨年度よりも15億円ほど多く借入れをいたしますので、そんなようなことが影響して市債が増えてまいります。特例債は若干増えますが、これは大きな工事が始まりますので、そういう関係で増えてまいります。特例債については後ほどあらためてお話をさせていただきたいと思っております。
もう1枚撥ねていただきまして、今度は出る方でございます。これは7ページに20年度と21年度の2本グラフになっております。21年度の方をご覧いただきたいと思います。一番下の人件費でありますが、昨年に比べますと183億3,000万円ということで、3億円余プラスになっております。人数は去年に比べますと5人ほど職員数は減りますが、人件費としてはプラスになっております。これは共済費が増えるという要因で増えるわけでございます。ただ22年度には、地域手当というのがございまして本給の10%が加算されております。これは全国どこでもやられていますが、この制度がおかしいということで、これまでは調整手当という名前でしたが、2~3年前に地域手当という名前に変わりまして、この手当をそれぞれの地域で決められたパーセントに合わせなさいと。そして、その期限が22年度でありますので、来年度調整をいたします。その時には10%が3%になりますので、職員の給与は7%カットということになります。したがって、全体では人件費として6億円弱減少になります。これはその次の年度の予定ということであります。
その上の扶助費でございますが、これは去年も申し上げたと思いますが、毎年々々増え続けておりまして生活保護でありますとか、児童手当でありますとか、どうしても増えていく部分でございます。今年も昨年に比べますと、5億円余増えます。公債費の方も今年は5億円余増えております。この中で一番多いのは尾西市民病院です。先ほども申し上げましたが、尾西市民病院を民間に移譲いたしますのでもうなくなります。そういう関係で尾西市民病院の抱えております借入れ、3億円あまりですが、これを一括返済いたします。普通は3億円なら10年くらいかけてチビチビ返すわけですが、一括返済ですので、その分も加わって増えるということです。これについては後ほど詳しくお話します。物件費につきましても増えております。これはいろいろなものがございますが、妊婦健診がこれまで5回無料でやっておりましたが、新年度から14回に増やします。実は3月から増えておりますが、14回に増やすというようなことがございまして、これが4億円弱あります。こういった新しい施策も加わりますので物件費が増えてまいります。逆に補助費は6億円ほど減ってきます。この一番大きな要因は、二つの病院を民間に移譲することによって、これまで今伊勢分院や尾西市民病院に入れていた持出し分、これが7億円あまりなくなりますので、そういったことが影響してこの部分が減るということでございます。投資的経費につきましては、12億円余去年より増えるわけでございますが、先ほどから申し上げております中保健センターでありますとか、あるいはスケート場でありますとか、総合体育館でありますとか、いくつかの投資的な事業を行いますので、そういう関係で増えてくるというわけであります。
もう1枚撥ねていただきまして9ページになりますが、次は基金です。まずトータルで去年は基金が97億9,000万円でございました。今年は82億6,000万円で、15億円あまり基金を使うということでございます。一番下から2番目の体育館等というところが、これが総合体育館の基金でございまして、今年は6億円ほど使うということであります。その上の都市計画の基金は、これは木曽川町から引き継いだ基金でありまして、今年は2億円ほど使います。これは木曽川町の下水道の整備に使うということであります。それから、その二つ上の財政調整基金、これは言ってみれば市の貯金みたいなものですが、ことしはちょっと税収が減ったりなんかしましたし、事業も多いので7億5,000万円ほど引き出してくるということになります。
次に右側のページですね、10ページになります。右側のページをご覧いただきますと、皆様がいつも大変気を使っていただきます借入額は大丈夫か、借金は大丈夫かということでございますが、ここ5年ほどの借金の残高、市債の年度末残高を折れ線グラフで示してございます。17年度には815億円ございましたが、年々少しずつでございますが減らしてきておりまして、21年度末には772億9,000万円ほどになる見込みということであります。もう1枚撥ねていただきまして、今年以降平成27年度の合併特例期間が終了する時点でどうなるかということもグラフでお示しいたしました。今年は少し経済的な変動が大きくございましたので、今年の税収でありますとか、地方交付税でありますとか、さまざまなことを勘案してあらためてシミュレーションをやり直しました。実線と点線という2本の折れ線グラフがございますが、点線のグラフが去年お示しした去年の時点でのシミュレーションでございます。上の方の実線のグラフ、これがあらためて今年シミュレーションをし直したグラフでございます。見ていただきますとわかりますように、昨年は22年度が借入れの一番ピークで、そして、23年度が残高のピーク、その後だんだん減っていくという説明をしたと思います。借入れのピークが22年度ということは変わっておりませんが、残高のピークが少しずれまして、2年ほど後ろへきました。23年度がピークのはずだったんですけれども、25年がピークで、なおかつピークの高さもだいぶ高くなっております。その後減っていくということでございまして、新しいシミュレーションでも、27年度を見ていただきますと802.6億円ということで、去年のシミュレーションよりはかなり多くなっていますが、それでもスタートの17年度の815億円に比べれば減ることは減るということでございまして、決して無理な計画ではないということを申し上げたいと思います。この増えた要因も決して合併特例債を使って合併特例事業をどんどんやるという感じで増えていくというわけではなく、先ほど申し上げました臨時財政対策債、こういうものの発行が大きな要因になるということでございます。そういうことはありますけれども、それでも計画的にきちんと返しながら運営をしていけば、間違いなく将来的には減らせると、基本的な運営ができると思っております。
別紙として資料のナンバー2というのが入っていると思います。こちらをご覧ください。これが合併特例債の年度別予算額ということでお示しをしてございます。左の方に事業名が書いてございまして、20近くの事業が書いてあります。これ以外にも細かいのがいくつかありますが、主にこういうような事業を平成27年までにやりますということが新市建設計画に書いてございまして、お約束をしております。その中で今回は見直しを、実はさせていただきました。特に木曽川地区に関しましては、中ほどに親水的スポレク施設というのがございます。これは旧木曽川町のときにプールを作ろうという計画をもっておられて、合併の協議の中でもう合併するのであれば奥町の温水プールもあるし、学校のプールも解放できるわけだし、プールは造らなくてもいいのではないかと、しかし、どうしても何か残してほしいと町長さんはじめご要望がございまして、それでは親水的スポーツレクレーション施設という形で、公園のような施設だけれどもそこでは小さな子供さんたちが水遊びをできるような、プールとまではいかない水遊びができるような施設を考えましょうということで計画に入れまして、10億円という事業費を予定しておりました。これをとりあえず27年度までの合併特例債事業からは外そうということでございまして、不要不急ではないかということで、今回、了承をいたしました。
それからその二つ下でございますが、最終処分場。これは現行の処分場、光明時のタワーの下にある処分場でありますが、合併に伴って使用期間が随分短縮をいたしまして、早晩東側に2期工事として処分場を造らなければいけないということで計画が入っておりました。ここへきまして県が知多の方に持っております埋立地ですね、ここへ焼却灰などをもっていって半分くらい埋め立てさせてもらっているわけですが、これが武豊沖に新しいのができる見通しがはっきり立ちまして、あと2年ほどでそこが使えるようになります。そうしますとほとんどそこへ持っていって埋めることができるようになりますので、自前の最終処分場を使う量がうんと激減いたします。そんな関係で随分先まで大丈夫ということになりましたので、これもこの計画から外そうということで、この二つの計画を今回見直しさせていただきました。その結果、合併特例事業でございますが、去年の説明では520億円規模の事業をやるとご説明申し上げました。これが、この資料の事業費(予定)という欄がございますが、この事業費(予定)という欄の一番下を見ていただきますと490億円余の金額が書いてございます。このように520億円予定しておりましたものが、30億円減りまして490億円ということになりました。そして、その次の特例債、「うち特例債」という欄がございますが、その一番下を見ていただきますと328億円余となっておりますけれども、これも去年は355億円という数字をお話ししたと思います。これも328億円、27億円マイナスということで計画を変更いたしました。したがって、特例債が8%ほど縮小ということになりまして、そんな関係で見直しをしたということでございます。特に木曽川地区につきましては親水的スポレク施設を造るという約束をしておりましたが、そんなことで今回見直しをさせていただきましたので併せてご了承、承認をいただければと思います。よろしくお願いをいたします。そんなことで合併特例債事業を見直ししながらこれからもさまざまな事業を展開していきたいと思っておりまして、今いろいろとご紹介しましたように大きな事業がこれからいくつか待ち構えております。今年の新年度の財政状況であれば十分これまでの計画通り進めることが可能だと考えておりますけれども、今後更なる経済変動がきたり、大きな変化があれば当然順位をつけて見直しがあると考えておりますが、当面、予定通り進めさせていただくということで終わらせていただきます。
この後、交通事故の発生状況でありますとか、犯罪の発生状況等のデータを付けさせていただきました。のちほどお目通しをいただきたいと思います。
元の資料に戻っていただきまして、16ページをご覧ください。街頭犯罪等発生状況ということで表が付けてございます。実は何回も申し上げておりますので耳に胼胝かも知れませんが、一宮市は県内の市の中で犯罪発生状況が一番多いという不名誉な地位を数年に亘って占め続けておりまして、何とか2番になりたいと思っております。一生懸命減らしていただいておりますが、減ってはおりますがなかなか順位は下がってまいりません。ここで見ていただきますと、平成16年が基準になっておりまして、この表の下の方の合計という欄を見ていただきますと、平成16年の街頭犯罪等は6,112件でありました。これを100といたしまして、平成17、18、19と順調に、何百件というペースで減らしてきていただいたわけでありますが、平成20年で下げ止まりまして、少しプラスに転じました。大変ショックでありまして、私の政策公約では4年間で半分にするという大きなことを言っておりますので、22年に3,056件にしないと公約違反になってしまいます。したがって、21、22年の2年間で何とか800件減らさなければならないという土俵際に追い詰められておりまして、今年はこれまで皆様方にお願いして地域のパトロールとかいろいろやっていただいておりますが、もっと直接的に市民の皆さまおひとりずつに訴えようということでこの防犯一口広報というものを徹底してやっております。ポイントは、要するに市民の一人ひとりが犯罪の被害者にならないように気をつけなれればしかたがないということです。一番のポイントは鍵かけでありまして、一番多い自転車盗でありますとか、あるいは全国でもトップクラスといわれております住宅侵入盗でありますとか、これは被害者の半分が鍵をかけていないそうです。鍵をかけていなければ盗られて当たり前ですが、ところがこの地域、海部郡でもそうですが、昔から鍵をかけないで暮らしていた地域なんですね。私も子供の頃、鍵をかけなかったのでよくわかりますが、そういう美風がいまだに残っておりまして、鍵をかけないお宅が随分あるようでございます。したがって、出かけるときとか、夜休むときは必ず鍵をかけてくださいと、自転車の必ず鍵をかけてくださいと、できれば自転車は二つ鍵をかけてくださいと。車上ねらいも大変多いわけですが、これも鍵をかけない方、あるいは貴重品の入ったハンドバッグとか、あるいは何も入ってなくてもかばんが置いてあると泥棒は何が入っているかわからないので窓ガラスを割ります。ですから、車から離れられときは上着やかばんを中に置かない、もちろん鍵はかける。そういう三つの鍵かけを徹底してくださいということをあらゆる機会を通じてお願いしておりまして、皆様方もそれぞれの立場でございますのでいろいろなところでお話になる機会があろうかと思いますので、そういうときにはこれを参考にしていただいて、これをこのまま読んでいただければ結構でございますので、ぜひご協力をいただいて一人でも多くの市民の皆さんに「鍵をかけないといけないよ」ということを徹底的に、何回でも言っていただきたいと思いますのでどうぞよろしくご協力をお願いいたします。
それから、「あんしん・防災ねっと」とか「災害メール」も皆さまの携帯電話に登録をしていただきますと、何かとお役に立つかと思いますので、これもよろしくお願いしたいと思います。以上で私の説明を終わらせていただきます。

【会長】
ありがとうございました。ただいま説明がありましたが、内容につきまして何かご質問があればお願いをいたします。

【委員】
ここの合併特例債の文化会館の件はどうなりましたか。

【市長】
文化会館はもちろん残っております。ただ用地が難航しておりまして、とにかく前回も申し上げたと思いますが、今年度中にはどちらにしても結論を出さないと、そういつまでも棚晒しにするわけにはいきません。極力地権者の皆さんにお願いをして、何とかお返事をいただいて、前向きに進めたいと思っております。しかし、また地価が下がりましたからねえ。時間をかければかけるほど下がっていくみたいで、条件的に価格的な調整としては非常に厳しくなりつつあります。平成15年のときの値段が一部頭に入っている方もありまして、そのときに比べれば地価は20~30%下がってきています。ますます意固地になられたりするとわれわれとしてもどうしようもない話ですし、われわれとしては、今の時点で鑑定してきちんとやりますので、その辺をどう打開するかです。なかなか厳しいと思っておりますが、しかし、一生懸命努力していきます。

【副会長】
中に一人でもそういう人がいたらだめですか。

【市長】
場所にもよります。端の方なら何とでもできると思いますが、真ん中ではどうしようもありません。

【副会長】
いままでは売ってもいいよと言っていた人はどうなりますか。

【市長】
それもまたご迷惑をかける話しになります。

【副会長】
とにかく、極力お願いします。

【委員】
前回の説明では、ど真ん中だという話でした。隅の方なら何とかなると思いますけど。

【委員】
この親水的スポレク施設というのは何坪くらいありますか。

【市長】
キリオの西側ですが、広さはちょっとわかりません。事務局の方でわかりますか。

【総務管理課長】
6,000平米くらいです。

【委員】
2,000坪弱ですね。

【市長】
ほとんど駐車場になっています。

【会長】
キリオが借りているのですか。

【市長】
キリオが貸してほしいということで、うちは用地代をもらって有効活用させてもらっています。

【委員】
今後、何か予定はありますか。

【市長】
ちょっと場所がよすぎますね、ある意味で。今はキリオに借りていただいていますが、自由に使える土地に変更して、今後使い道を考えていきたい。

【委員】
文化会館は3,000平米くらいだから、どうしてもだめな場合はそういうことに利用してはどうかなあと、個人的には思いますが、これは市長さんに考えていただくことですので。

【会長】
(5)の「木曽川尾西緑地整備事業」とはどこのことをいうのか。

【市長】
尾西地区の緑地という意味です。木曽川町の部分はほとんどが緑地になっていますが、尾西の方は草ぼうぼうで、ヌートリアとかアライグマとかが住んでいるようなところでした。濃尾大橋の上流辺りです。

【副会長】
将来的には、里小牧なんか松林がずっとありますが、あの辺はどうですか。

【市長】
あの辺りも遊歩道が連続しますので、繋がる形で整備されていくと思います。いい自然景観があるところはなるべくそれは残して、美観も残しながらいい利用ができるようにということです。

【委員】
ひとつ雑談ですけど、先ほどの犯罪ですが、昨日駐車場に車をとめておいたら、車が朝になったら盗まれてしまってないんです。警察を呼びまして調べていただいたら、調書を書いているときに見つかりましたと言われました。佐千原の方で見つかりましたが、ナンバーはすべて新しいナンバーにしてあって、中は後ろの三角窓が割られ、鍵がないから自分たちで接続されていましたが、ガソリンがなくなったので捨ててありました。車中は消火器で全部隠滅するようにしてあり、消火器の粉だらけで、開けると粉がフワーッと飛んできて使い物にならない状態でした。この中に1件プラスになって申し訳ないんですが、皆さんも気をつけてください。私は駐車場にただ駐車していただけですが。

【市長】
露天の駐車場ですか。

【委員】
露天の駐車場です。朝になったら車がないからどうしたんだろうという感じで、びっくりしました。

【市長】
ナンバープレートは外されていたのですか。

【委員】
ナンバープレートは、違うところの新しいプレートが貼ってあって、私のプレートがよその車につけてあった。

【市長】
手の込んだことをやるもんですね。

【委員】
中にはタオル1枚しか入ってなくて。その代わりガムとか、ティッシュとかすべて持っていかれました。後ろのトランクには傘とかメモ用紙、それから道具箱やワックスなどが入っていただけですが、それもすべてきれいに持っていかれました。消火器は、番号が書いてあって、木曽川町から盗んだ消火器だそうです。

【市長】
慣れた手口ですねえ。

【委員】
中がどうなるのか、ちょっと使い物にならないのではないかなあと思っています。皆さんも気をつけてください。

【市長】
ロックしてあってもだめなんですねえ。

【委員】
ちゃんとロックしてありました。

【委員】
それから市民病院ですが、県の機能を移転するということですが、駐車場は十分確保できているのか。県の方には十分ありますけど。

【市長】
構内に十分ありますね。しかし、わが市民病院は非常に敷地が狭いので、中に駐車場は少ないんです。周辺に台数としては確保されていますが、中ではないんです。そういう意味ではちょっとご不自由をおかけしています。

【委員】
周辺を含めて、それで十分ありますか。

【市長】
台数をカウントすればありますが、歩いて2~3分かかります。皆さんも中にとめたいと思ってみえますので、そういう意味ではきっとお叱りを受けると思っています。しかし、そうかと言ってよそへ行ってしまうと別の意味でお叱りを受けますので、どちらにしてもお叱りを受けます。本当は広いところがやるのが一番いいんですが。

【会長】
市役所の建替えの話ですが、西庁舎は銀行の跡ですか。

【市長】
そうです。大正13年の建築でして、もともと名古屋銀行という銀行でしたが、それが東海銀行になってずっと使われていました。昔の大正時代から昭和の初め頃の銀行建築のモデルみたいなモダン的なものらしいです。外から見ても何とか形式とか、何とか様式になっていて、中も吹抜けになっています。2階に部屋があって、頭取さんとか部長さんとかがそこにいます。話によるといつでも上から見ているぞという意味らしいです。今はここに天井が張られて使われています。

【会長】
元をたどれば市役所には関係なかった建物だったということですね。

【委員】
一宮警察署は手狭で駐車場もすごく小さいので、一宮警察署をどこかへ移転してそこに市役所を建てるとか、駐車場にすることはできないのか。一宮警察署は女性トイレもなく、汚い。

【会長】
一宮警察署も耐震補強をしました。

【委員】
しましたが、手狭だからあそこを移転すればもっと市役所もきちんとできるのに。競輪場の方には駐車場の跡地がたくさんあるはずだから、あちらへ移動させればいいのに。

【会長】
以前、警察署の東に消防署があったでしょう。あのときに一緒に移動させればよかったのに。

【市長】
そんな簡単にはいきません。警察の土地の一部には市の土地も入っているという話もあります。おっしゃるように耐震補強もやったばかりですから、少なくても10年くらいはだめでしょうね。今の知事さんの時代では無理じゃないでしょうか。市長も代わって、知事も代わってですから、将来の話ですね。

【会長】
他によろしいでしょうか。

【委員】
子どもの通院医療費の助成のことですが、申請する期間というか、たとえば毎回毎回申請するのか。まとめて申請するのだと思いますが、時効とかはありますか、何カ月間以内に申請という。

【市長】
何年です。何年以内ですので、十分時間はあります。

【委員】
たとえば同じ年度内だったら、1年一括でとか。

【市長】
1年どころか、もっともっとです。3年とか5年とか、そういうスパンです。1割負担はどうですか。

【委員】
いいと思います。確かに母親からしてみれば無料に越したことはないですけれども、今未就学児の方は無料ですが、本当にちょっとしたことで行かれる方がすごく多いんですね。極端な話、すごく過敏なお母さんがみえて、ちょっと咳をしようものならすぐに病院に行くと。しかし、お医者さんは薬を出しません。出すこともできませんという感じなので、「出してくれないのよ」って怒っている方も見えますけど、それは確かに必要がないから出されないのであって、そういう方が病院へ行くのにも費用がかかるので、1割を負担しなければいけないということはそういうことを抑制するという点からもいいことだと思います。

【市長】
ありがとうございます。実はそうなんです。既に踏み切って中学校まで無料にした市の市長さんと話をしますと、救急車も無料でしょう、病院も無料でしょう。そうすると、子どもたちがけんかして怪我をしたりすると、すぐ救急車を呼んで、すぐ病院へ連れてってくれ、どうせタダだからと一言出るみたいです。そういうことになると完全にモラルが崩壊してしまいます。ですから無料ということはよほど考えないといけないと思います。

【委員】
子どもは病気も怪我もしますので、2割でも負担していただけると非常にありがたい。

【市長】
それだけでも随分違うと思います。うんと重い病気になれば、また高額療養費の方でカバーできますから。

【会長】
いろいろご質問をいただきましたが、ほかによろしいでしょうか。それでは(2)その他の議題に移りたいと思います。事務局よりお願いします。

【木曽川事務所長】
それでは事務局から2点ほどお願いしたいと存じます。1点目でございますが、地域審議会委員の任期満了に伴う再任についてということでございます。委員さんの任期につきましては、「地域審議会の設置等に関する協議」の規定によりまして2年と定められておりまして、平成19年4月1日に委嘱させていただきまして、この3月末日を以って任期満了になります。2年間どうもありがとうございました。また、4月以降につきましてもほとんどの方から引き続きお引き受けいただけるというご返事をいただいておりますので、委嘱状につきましては、新年度になりましてから準備ができ次第ご自宅にお持ちしたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
それから2点目でございます。犯罪が多発しておりますので、先ほど市長さんからもお話がありましたが、本日お手元の方にお配りしましたI.C.P.O(一宮市民パトロール隊)通信というものがございますが、これに基づきまして少し説明をさせていただきます。一宮署管内の刑法犯発生状況は表にありますように、1~2月の発生件数は1,131件ございました。そのうち重点罪種に属する犯罪につきましては615件でございました。前年同時期に比べますと、刑法犯発生件数は僅かに増加しております。また、重点罪種に属する犯罪は僅かに減少しているところでございます。
次に、その下にございます刑法犯総数、重点罪種の県内46警察署の管内別順位でございますが、どちらも1位が豊田署、2位が一宮署管内ということで、県内46のうちの比較的トップクラスの発生をしております。それから中段の表でございますが、重点罪種発生状況、この罪種別で赤く印刷されている部分ですが、ひったくりだとか自動車盗、この部分が前年同月に比べ増加した犯罪になっています。それからその下になりますが、主な罪種の発生地域、これは小学校区別とういことで自転車盗が182件、1位が神山小学校、2位に黒田小学校下と、当地区の黒田小学校下が2位になっています。ひとつ飛びまして侵入盗ですが、これは第1位が黒田小学校下ということで木曽川町地区の黒田小学校下が犯罪発生件数の多い地域となっております。市といたしましても防犯一口広報などで呼びかけ、犯罪の減少に努めさせていただいているところでございます。
次に、最初に市長さんから定額給付金の話がございましたが、定額給付金を装った振り込め詐欺などが予想されますので、そういった面でのご注意もお願いしたいと思います。それからその裏面でございますが、これが防犯一口広報です。市の町会長会議等開催のたびにこういったことで呼びかけております。「一宮市内の昨年の犯罪発生件数は、7,058件で3年連続県下ワースト1です。」ということから、鍵をかける。鍵をかけることが犯罪防止に繋がるということで、出席された区長さんとか町会長さんにもこの原稿を渡しまして、地域での総会などの機会にぜひ地域の方々にも犯罪の減少について呼びかけていただくようお願いしているところでございます。皆さんにもこういった用紙を渡しますので、周知の機会がございましたらご活用くださいますよう併せてお願い申し上げます。以上でございます。

【会長】
ありがとうございました。「その他」につきましては以上でございますが、弥生3月は別れと出会いの月とも言われておりますが、今回宇佐見委員さんが4年間私たちと一緒にやっていただきましたが、今期限りで辞められるということになりました。今後も引き続いてやっていただく予定でおりましたが、非常に残念なことだと思っております。それでは宇佐見委員さんの方から一言ごあいさつをお願いしたいと思います。

【宇佐見委員】
ごあいさつということでもないんですが、一身上の都合で辞めることになりました。4年間、本当に長い間お付き合いいただきましてありがとうございました。公の場には出なくなるとは思いますが、皆様のご活躍を祈念いたしております。ありがとうございました。
(拍手)

閉会

【会長】
ありがとうございました。今後も何かにつけお世話になりますが、よろしくお願いいたします。
これをもちまして平成20年度第3回木曽川地域審議会を終了いたします。長時間にわたりどうもありがとうございました。
(午後3時21分終了)

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