一宮市SDGs見学会を開催しました！（令和5年8月4日開催）

一宮市SDGsパートナーの東陽住建株式会社と株式会社Askalカバン工房のSDGsに関する取組を、小学生29名と保護者が見学し、身の回りでできそうなSDGsに関する取組を考えました。

【日程】令和5年8月4日　9時30分～16時30分

• 東陽住建株式会社　見学（バス移動）
• 昼食休憩
• 株式会社Askalカバン工房　見学（バス移動）
• 1日の振り返り

東陽住建株式会社での見学

座学とワークショップを30分ずつ行いました。
座学では、社長の中井さんから、日本の森の現状や、これから取り組んでほしいことについてお話を伺いました。

中井社長のお話

【日本の森がピンチ】

　中井さんから「日本は森林の割合が約68％で、世界有数の森林大国なのに、この多くが使われることなく朽ちかけている」とお話がありました。「世界各地から安い木材を輸入しているから、日本の木材が使われない」「日本で林業を行う人は、収入が減るだけでなく、大変で危険を伴うことからどんどん減っている」などの説明を、子どもたちは真剣な表情で聞いていました。

【エシカル消費に取り組もう】

　このままでは、日本の林業は持続できないため、「日本の木をたくさん使ってほしい」とお話がありました。木をたくさん使うことで、林業に持続可能なサイクルが生まれます。このような行動を、エシカル消費といいます。
　エシカル消費とは、人や社会、地域や環境に配慮したものを購入する消費スタイルのことで、「普段の生活の中でぜひ取り組んでほしい」と語りかけました。

※エシカル消費の例

• 障害者施設で作られた商品の購入
• フェアトレード認証商品の購入
• 寄付付き商品の購入
• グリーン購入（環境に配慮した商品（エコマーク商品等）の購入）
• リユース品、リサイクル製品の購入
• 環境保全（FSC等）認証製品の購入
• 地産地消
• 被災地の農産物等の購入

【ヒノキの苗木を育ててみよう】

　参加者の小学生に、この春に種から発芽したヒノキの苗木がプレゼントされました。子どもたちの手のひらほどの小さな苗木です。これを3年育てたら、東濃ひのきの産地に植林します。
　この苗木が、一般的な太さの四寸柱として使えるようになるまでおよそ50年、シェルター工法の柱で使うには110年から130年ほどかかります。

寄木ワークショップ

　ワークショップでは、サイコロ状に切られた建築端材およそ30個を組み合わせて、思い思いの形を作る寄木細工を行いました。見本を参考にしながらも、想像力と創造力を駆使しながら短時間でオリジナル作品を組み立てていきました。

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株式会社Askalカバン工房での見学

　映像による仕事の紹介、ランドセルを実用小物にリメイクする過程の見学、金具取付体験を行いました。

工場見学

　工場内では、型抜き、コバ塗り※、金具取付、縫製を見学し、型抜きと縫製は体験も行いました。

【ただのリメイクにとどまらないアップサイクル】

　ランドセルの状態やデザインにもよりますが、1つのランドセルから7点の革小物を作ります。単にリメイクするだけでなく、もとのランドセルの雰囲気を感じられるように、刺繍やリベットなどのデザインをできるだけ生かした型抜き、60色ほどの縫い糸から、肩ベルトの縫い糸に近いものを選んで縫製するなどの工夫をしているそうです。もちろんお客さんからお預かりしているランドセルなので、どの工程もやり直しのきかない一発勝負です。
　ランドセルは12個ずつ台車に乗せて管理しており、台車1台分のランドセルをリメイクするのにかかる時間は3時間ほど。現在は30名ほどがリメイクに従事しており、リメイクするランドセルは1年間におよそ20,000個にもなるそうです。

※：コバ塗り：革の裁断面にニスを塗り養生すること

オリジナルキーホルダーづくり

　革パーツにリベットボタンを取り付け、オリジナルのキーホルダーを作りました。好きな色のパーツを組み合わせ、けがに注意しつつ木槌でボタンを打ち込み、自分だけのキーホルダーを完成させました。

一日を振り返って

　東陽住建株式会社を見学して、「木が育つのにとても長い時間がかかることに驚いた」「エシカルな消費をしてみたい」「4Rは学校で習ったので、SDGsとの違いや共通点がわかった」などの感想が挙がりました。
　株式会社Askalカバン工房を見学して、「自分のランドセルをリメイクしたい」「ランドセル以外のものもリメイクしてみたい」などの感想が挙がりました。

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動画で見るSDGs見学会

見学会の様子を動画でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください！

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