野良猫にエサをあげている方へ
ページID 1050758 更新日 2022年6月29日 印刷
お腹を空かせた野良猫にエサをあげること自体は優しい気持ちによるもので、決して悪いことではありません。
しかしそのエサやり、きちんとルールを守って行われていますか?
「あの人がエサなんか与えるから・・・」ルールを守らない無責任なエサやりは、ご近所トラブルにも発展しかねません。
またエサをもらっている猫は栄養状態が良くなり、子猫をたくさん産むようになります。
その結果、狭い地域に猫が密集し、病気をもらったり、交通事故にあう危険性が高くなります。
単にエサをあげるだけではご近所トラブルの原因となり、猫が嫌われ者となってしまいます。その結果、かえってかわいそうな猫を増やすことになっているかもしれません。
猫を地域で愛し見守ってもらうために、周囲の方が猫嫌いにならないように振る舞うことも大切な活動の一つです。
野良猫にエサをあげるなら
□置きエサは絶対にしない
猫が集まる時間が不特定だからと、エサを器に入れて放置してはいけません。置きエサは近隣地域から移動してきた猫まで居つかせる原因となります。
またカラスを呼び寄せたり、ゴキブリやハエを発生させるなど不衛生な状態にもなりがちです。
エサを与える場所と時間を決め、適量を器に入れ、食べ終わるまで見守ります。食べ終わったら速やかに片づけて、きれいに掃除をしましょう。
□避妊・去勢手術を行う
野良猫がかわいそうでエサを与えているのなら、かわいそうな野良猫がこれ以上増えないようにする。これは、エサを与えている方の責務です。
飼い猫の寿命は約15年と長いですが、野良猫の寿命はおおよそ3~5年程度と言われています。繁殖せずにいれば数年でその場から野良猫はいなくなります。
一宮市では、飼い主のいない猫の避妊・去勢手術費を補助していますので、ぜひご利用ください。
□猫用トイレを設置する
猫がご近所に迷惑をかけないよう、トイレを設置しましょう。植木のプランターに土を入れて砂を敷くなど、市販されている専用の猫トイレでなくとも排泄場所は作れます。
市に寄せられる猫の相談のなかでも、最も多いのが糞尿による被害です。エサを与えるならば必ず猫用のトイレを作り、常に猫たちが快適に排泄できるような環境づくりを行ってください。
□ご近所への配慮を忘れない
猫が苦手な人や、アレルギーを持つ人にとっては、猫が庭先を横切っただけでも不快に感じるものです。猫に好意的な人でも、車を傷つけられた、庭に毎日糞尿をしていくなどの被害にあえば次第に猫と猫にエサを与えている人に嫌悪感を抱くようになってしまいます。猫による迷惑ではなく、エサやりによる迷惑が猫嫌いの人を増やしてしまうのです。猫の行動範囲をよく観察し、ご近所の迷惑になっていないか、常に気を配りましょう。
また、他人の土地や施設などでエサを与える場合は、必ず管理者の許可を受けましょう。
小さな命を助けたいという気持ちは素晴らしいものですが、そこには責任と労力も伴います。エサをあげるだけの無責任なエサやりは、かえって猫を取り巻く環境を悪くしてしまいます。エサを与えつつ繁殖を防ぐことで、猫による被害と不幸な命を減らしていくことが大切です。
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