水道事業の主な業務指標について
ページID 1016897 更新日 2024年11月18日 印刷
主な業務指標
- 各項目における主な業務指標(2021年度から2023年度)を以下に示します。
- 規格の改正に伴い、各業務指標は新たに定められた定義により算出しています。
- 「同規模事業体平均値」とは給水人口が同規模の事業体による平均値(2022年度指標値)です。
「安全で良質な水」 水道水の安全性をより一層高め、良質な水道水を供給
水質の管理
水道法施行規則第15条第1項で色度、濁度、残留塩素の毎日検査が定められており、当市では、給水栓6地点で自動計測装置により24時間連続測定を行っています。測定結果は全て基準値内であり、引き続き安全で安心なおいしい水の供給に努めていきます。
番号 |
業務指標 |
望ましい 方向 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
同規模事業体 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
A101 |
平均残留塩素濃度 (1リットル当たりのミリグラム) |
- |
0.35 |
0.35 |
0.35 |
0.46 |
(解説)給水栓での残留塩素濃度の平均値を表す指標。0.1mg/L以上を保たなければならない。 | ||||||
A202 |
給水栓水質検査(毎日)箇所密度 (100平方キロメートル当たりの箇所) |
高いほう がよい |
5.3 |
5.3 |
5.3 |
16.7 |
(解説)給水面積100km2当たりの給水栓水質の毎日検査箇所数を表す指標。毎日検査は、色、濁り及び消毒の残留効果を検査するもので、水道法で実施が定められている。 |
「安定した水の供給」 いつでもどこでも安定的に水道水を供給
1.施設の管理
当市の水源は、木曽川の伏流水、地下水、愛知県からの受水に依存しています。伏流水、地下水から成る自己保有水源の割合は同規模事業体平均値と比べて高く、渇水時においても比較的安定した水量が確保できています。
一方、有収率は同規模事業体平均値と比べ低く、漏水率は高くなっています。また、法定耐用年数を超過した管路の割合も高い水準にあるため、今後も引き続き適正な維持管理と施設の改築更新により、効率的な給水を目指します。
番号 | 業務指標 |
望ましい 方向 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
同規模事業体 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
B101 |
自己保有水源率 (パーセント) |
- |
68.9 |
67.2 |
65.9 |
33.7 |
(解説)水道事業体が単独の意志で自由に取水できる水源量の割合を表す指標。 | ||||||
B110 |
漏水率 (パーセント) |
低いほうがよい |
4.3 (注) |
4.8 (注) |
5.5 (注) |
3.8 |
(解説)年間配水量のうち、漏水した水量の割合を表す指標。(注)は不確実な値を示します。 | ||||||
B112 |
有収率 (パーセント) |
高いほうがよい |
92.1 |
91.6 |
90.9 |
93.6 |
(解説)年間給水量に対する年間有収水量の割合を表す指標。 | ||||||
B502 |
法定耐用年数超過設備率 (パーセント) |
低いほうがよい |
44.7 |
35.2 |
35.5 |
44.0 |
(解説)法定耐用年数(10~20年)を超えた電気・機械設備の割合を表す指標。 | ||||||
B503 |
法定耐用年数超過管路率 (パーセント) |
低いほうがよい |
32.4 |
33.6 |
34.7 |
26.1 |
(解説)法定耐用年数(40年)を超えた管路延長の割合を表す指標。 |
2.地震対策
南海トラフ地震規模の大きな地震に対して被害を最小限とするため、水道施設の耐震化を進めています。同規模事業体平均値と比べると配水池の耐震化は進んでいますが、管路施設の耐震化は遅れています。今後は、基幹管路を優先しつつ、管路の更新と調整を図りながら効率的に耐震化を行っていきます。
番号 | 業務指標 |
望ましい 方向 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
同規模事業体 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
B604 |
配水池の耐震化率 (パーセント) |
高いほうがよい |
91.4 |
92.1 |
92.3 |
81.3 |
(解説)配水池が震災時に安定した水の確保ができるかどうかを表す指標。全配水池有効容量に対する耐震対策が施された重要度が高いランクAの配水池の割合を表す指標のため100%にはなりません。 |
||||||
B605 |
管路の耐震管率 (パーセント) |
高いほうがよい |
*10.9 |
*11.6 |
*12.1 |
28.0 |
(解説)耐震性の材質と継手を有する管路延長の割合を表す指標。*は耐震管に水道配水用ポリエチレン管を含むことを示します。 | ||||||
B606 |
基幹管路の耐震管率 (パーセント) |
高いほうがよい |
32.9 |
31.3 |
32.2 |
35.0 |
(解説)耐震性の材質と継手を有する基幹管路延長の割合を表す指標。2022年度より耐震管の定義を見直したため指標が低下しています。 |
3.環境対策
配水量1立方メートル当たりに消費したエネルギーは、前年度と同程度に推移しています。また、配水量1立方メートル当たりの二酸化炭素の排出量は、同規模事業体平均値より多い状況となっています。今後も引き続き電力・燃料の節減や省エネ施設の導入を検討し、環境負荷の削減に向けて努力していきます。
番号 | 業務指標 |
望ましい 方向 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
同規模事業体 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
B302 |
配水量1立方メートル当たり 消費エネルギー (1立方メートル当たりのメガジュール) |
低いほうがよい |
1.14 |
1.13 |
1.11 |
1.84 |
(解説)配水量1立方メートル当たりの電力・燃料などのエネルギー消費量を表す指標。 | ||||||
B303 |
配水量1立方メートル当たり 二酸化炭素(CO2)排出量 (1立方メートル当たりのグラムCO2) |
低いほうがよい |
127 |
139 |
132 |
82 |
(解説)配水量1立方メートル当たりの二酸化炭素排出量を表す指標。 |
「健全な事業経営」 健全かつ安定的な事業経営を継続
1.健全な経営
2023年度の経常収支比率はかろうじて100%を保っておりますが、同規模事業体平均値と比べて低い状況にあります。また料金回収率は、コロナ過における物価高騰等の社会情勢を踏まえ、前年に引き続き水道の基本料金を免除する事業(2カ月分)を実施したことにより、100%を下回る結果となりました。今後も経費の見直しを行い、収益性の向上と財政の健全化に努めます。
番号 | 業務指標 |
望ましい 方向 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
同規模事業体 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
C102 |
経常収支比率 (パーセント) |
高いほうがよい |
107.0 |
101.0 |
100.0 |
112.4 |
(解説)経常費用に対する経常収益の割合を表す指標。100%以上が望ましい。 | ||||||
C113 |
料金回収率 (パーセント) |
高いほうがよい |
105.5 |
88.7 |
92.8 |
104.3 |
(解説)水道事業費の経営状況の健全性を表す指標。100%を下回っていれば、給水にかかる費用が料金収入で賄われていないことを意味する。 | ||||||
C114 |
供給単価 (1立方メートル当たりの円) |
- |
117.1 |
105.8 |
111.4 |
151.7 |
(解説)有収水量1立方メートル当たりについて、どれだけの収益を得ているかを表す指標。 | ||||||
C115 |
給水原価 (1立方メートル当たりの円) |
低いほうがよい |
111.0 |
119.4 |
120.0 |
145.4 |
(解説)有収水量1立方メートル当たりについて、どれだけの費用がかかっているかを表す指標。 |
2.人材育成
平均経験年数は20年程度で推移しており、同規模事業体平均値より高い数値を示しています。今後も引き続き適正な人員の確保と配置及び技術や専門的知識の継承に努めていきます。
番号 | 業務指標 |
望ましい 方向 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
同規模事業体 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
C205 |
水道業務平均経験年数度 (一人当たりの経験年数) |
- |
21.2 |
21.9 |
21.3 |
9.9 |
(解説)人的資源としての専門技術の蓄積度合を表す指標。業務は経験によってその遂行能力に差が出るため、経験を積んだ職員が多くいることが望ましい。 |
3.お客さまとのコミュニケーション
上下水道部では、広報誌を年3回発行しています。この広報誌は、水道事業に関する情報を提供し、水道事業に対する理解や透明性の確保に努めています。また、水道サービスに対する苦情も同規模自治体より多くいただいておりますので、広報誌などを通して水道事業の理解を深めていただくことにより苦情件数の減少に取り組んでいきます。
番号 | 業務指標 |
望ましい 方向 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
同規模事業体 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
C401 |
広報誌による情報の提供度 (1件当たりの部数) |
高いほうがよい |
3.0 |
3.0 |
3.0 |
3.4 |
(解説)給水件数に対する広報誌の配布部数の割合を表す指標。 | ||||||
C504 |
水道サービスに対する苦情対応割合 (1,000件当たりの苦情件数) |
低いほうがよい |
1.98 |
1.90 |
1.90 |
0.38 |
(解説)給水件数1,000件当たりの水道サービス苦情件数を表す指標。 |
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