開催レポート2021

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ページID 1043808  更新日 2022年9月1日 印刷 

 歩きたくなる、くつろぎたくなる、行ってみたくなる“まちなか”を民と官がタッグを組んでともに創り上げていく「ウォーカブルなまちづくり」
 「まちなか」で、居心地のいい空間をつくって、イベントを楽しんだり、食べたり、飲んだり、遊んだり…と、いろんな活動ができ、持続可能な豊かな日常をすごせる“まちなか”を目指しています。

 令和3年10月22日の金曜日、一宮駅前や銀座通り、本町通りの車道や歩道、葵公園、夢織り広場などの公共空間をついに開放しました。その先駆けとなったのが、公共空間のポテンシャルを知り、チャレンジすることを目的とした社会実験「ストリートチャレンジ2021」です。

 まちなかに関心のある市民、地元団体、企業など一般公募で集まったプレイヤーとともに、イベント・マルシェ・体験ワークショップをはじめ、今までのまちなかでは考えられないような、あんなコトやこんなコトが次々と…!
 すべて紹介していきますので、最後までチェックしてください!!

(令和3年10月22日~11月12日に社会実験を実施。
 銀座通りの通行止めは、令和3年10月22日~10月24日の3日間)

10月22日(金曜日)の夜、社会実験「ストリートチャレンジ2021」スタート!

キックオフMTG1

 いよいよ始まりました、まちなかウォーカブル!
 今よりももっと居心地がよく、魅力と豊かさにあふれ、いつも新しい発見やわくわく感のある「まちなか」へ… さぁ、スタートです!!

キックオフMTG2

 社会実験「ストリートチャレンジ2021」のキックオフミーティング。
 10月22日の金曜日、まだ薄暗い宵のうち、なんと一宮駅前の銀座通りの車道の真ん中にて行いました。
 プレイヤーが自分たちの活動を紹介しあい、みんなで共有することで一体感もうまれました。

キックオフMTG3

 車道にはフードカー、歩道にはストリートファニチャーが並び、道路空間がいつもと違うのんびり過ごせる空間へ一転!
 たまたま通りがかった人や、仕事帰りの人、社会実験を楽しみにしていた人。
 ピザやクレープを楽しみながら、キックオフミーティングを聞く人たちの姿も見られました。
 ところでストリートファニチャーって何?

ストリートファニチャー1

ストリートファニチャー2

ストリートファニチャー3

 ストリートファニチャーは、歩き訪れる人がやすんだり、食事を楽しんだりと通りの居心地を良くし、人の数や滞在時間を増やすための様々なタイプのベンチのことで大きなものから小さなものまで10カ所つくりました。
 これらのすべてを 株式会社エコ建設考房さんの協力のもと、ひとつひとつ丁寧に、使ってもらえる方を思い浮かべながらつくりました。

ストリートファニチャー4

銀座通りが木のぬくもりが感じる癒しの空間へ。

ストリートファニチャー5

 大きなファニチャーでは、さまざまな人がそれぞれの使い方で。
 ゆったりと座れる幅広のベンチでは、みなさん一休み…
 テーブル付きのベンチでは、読書や食事など様々なシーンで使っていただく姿が見られました。
 子どもには遊具としてみられていたかも… そんな使い方でもいいんです。

ストリートファニチャー6

 これらのストリートファニチャーは、みなさんの多くのご要望により設置を続けており、社会実験後の今でも銀座通りは癒しの空間へと生まれ変わり続けています。
 まちなかウォーカブルになくてはならない存在。
 掃除もしっかり、きれいな状態を保ち続け、大切にしています。

 歩き疲れたらひと休み、
 のんびりと本を読みながら待ち合わせ、
 友達や家族とおやつを食べながらリラックスタイム、など
 日常での一コマとして、いつまでも使っていただけるようにと思っています。

なんと…まちなかに〇〇〇が登場!? パート1

ストリートションヘル1

ストリートションヘル2

ストリートションヘル3

 みなさん。これが何かお分かりでしょうか。
 こちらは一宮市の地場産業である「せんい」を長きに支え、今も現役で動き続けるションヘル織機です。
 10月23日の土曜日の朝。一宮駅前の銀座通り。晴れ渡る秋の青空のもと、尾州のカレントによる「ストリートションヘル」がはじまりました。

ストリートションヘル12

 がっちゃん、がっちゃん、がっちゃん、…
 機械仕掛けの心地よいリズムで、独特ななつかしい音がまちなかに響き渡ります。

 現役で織っていたおじいちゃんおばあちゃん、
 初めて見る・聴くこどもたち、
 この音を聴いて育ったひと、
 ストリートションヘルの奏でる音に誰もが足を止め、あっという間に人だかりが。
 この音を聞くと、生まれ育った街を思い出す、という人も多いでしょう。
 かつては一宮のまちのいたるところで聞けた、せんいのまちの象徴の音です。

ストリートションヘル7

銀座通りと本町通りでのストリートションヘルを終え、人通りの少なくなった夜の駅。ションヘル織機は駅ビルの中という新たな場所でのチャレンジのため、ハラハラドキドキ…ションヘル織機の大移動を行いました。

ストリートションヘル9

前代未聞、駅前ビルの中でのションヘル織機。異質であるはずである空間に響き渡るその音色に誘われたかのよう、多くの人が集まり、目、耳、肌、何より心に響くことによる人々の共感は、懐かしさと新鮮さにあふれた空間に変わりました。

ストリートションヘル8

 ションヘル織機は100年以上の歴史ある織機です。
 迫力ある大きな織機から、はっと息をのむほど美しく繊細な生地を織りなします。
 年々職人が減り、若い世代には知らない人も増えています。
 一宮市を中心とする尾州の毛織物。イギリス、イタリアと並んで「世界3大毛織物」と呼ばれていることをご存じですか?
 丁寧にゆっくりと織り上げられた生地はふっくらとやわらかく、世界的にも認められている高いクオリティを誇ります。
 (実は、海外のハイブランドにも用いられているんですよ…!)

 このような伝統技術をもっと身近に感じてほしい、知ってほしい…と
 このイベントを仕掛けたのは、意外にも若い世代でした。
 尾州のカレントのみなさんとともに、ストリートピアノならぬストリートションヘルを開催しました。
 触れる機会が少なくなったションヘルを、いろんな人に代わる代わる触れ、知ってもらいたい。
 音に紡がれた記憶を思い出し、もう一度せんいのまちをよみがえらせたい。という想いのもと、
 尾州機織物の魅力を再発信しています。

 今回の試みで尾州に興味をもった人たちや一宮に住む人たちが、より「せんい」という文化や誇りを感じられるよう、今後も活動を続けていきたいと話していただきました。

カレント1

なんと…まちなかに〇〇〇が登場!? パート2

尾州素材のファッションショー1

尾州素材のファッションショー2

23日の夜には、「尾州素材のファッションショー_100WALK」として銀座通りでファッションショーが行われました。
10名のプロモデルが尾州生地を纏い、解放された夜間の路上をウォーキング。
いつもの銀座通りがアーバンランウェイに早変わり。

路上・ションヘル・尾州。
あるものを活かす、活かすものがここにはある。

キオン・ステューディオさんの撮影・制作による一宮市でしかできないナイトファッションショーをもう一度お楽しみいただけます。ぜひ、ご覧になってください!

え!?まちなかで〇〇〇が!? パート3 イベント・アクテビティ編

10月23日から24日に銀座通り、本町通り、葵公園や夢織り広場などで実施したプレイヤーのアイデアあふれる取り組みをご紹介いたします。

ストリートチャレンジ銀座通り1

ストリートチャレンジ銀座通り2

こちらは七夕まつり以外で初めて交通規制を行い、車ではなく歩行者が中心とする空間となった銀座通りです。
キッチンカーや、ファッション雑貨などのお店がズラリと並びました。
尾州生地を使用したデニムアイテムやアウトドアウエア、ロリータファッションなど、尾州産地の衣服販売のお店も。

ストリートチャレンジ銀座通り3

そしてなんと、銀座通りのど真ん中にかわいらしい羊たちが遊びに来てくれました!🐑
普段のまちなかでは出会えない羊たちとのふれあいに、こどもたちも嬉しそう。
なぜ、羊って? 一宮市は毛織物の産地です。毛織物の原料となっているのは、そう「羊毛」なのです。羊は一宮市にとっては欠かせない、かけがえのない仲間たちです。
ひつじのいる日常」、一宮市にとっては、あたり前の日常になる日も近いかもですね。

ストリートチャレンジ本町通り

とても賑やかだった銀座通り。盛り上がっていたのは銀座通りだけではありませんよ。
「TOMIDAYAMA BEACH/CAMP FES」では、一宮市が誇る母なる清流「木曽川」でいろんな遊びを通じ、木曽川の保護活動を行っているMIZUBE38/TOKINTOKIN/CASAのコラボにより、エリア全体を木曽川と同じように遊んでいただきました。

こちらは本町通りのスラックラインの様子です。
アーケード柱間を結んだ幅が約5cm程の細いベルトから、高さ約10mを飛ぶアクロバティックなパフォーマンスにみなさん釘付けでした!

ストリートチャレンジ本町通り2

スラックラインは、みなさんにも体験していただきました。
小さなこどもたちでも楽しそうに体験していたことが印象に残っています。

ストリートチャレンジ本町通り3

こちらはインドゥボードとスケートボードです。
いつもは公園やスケボーパークなどで行われますが、アーケードのある本町通りと市役所前の夢織り広場へ舞台を移して楽しみました。
スケボーの先生は…実は全日本のオリンピックのコーチの方だったんです!(ありがとうございました)
スケボーランプも作っていただいたこともあり、体験会は2日間ともに満席でした。

ストリートチャレンジ本町通り4

そして、オリナス南にはなんと巨大プールが登場! まちなかでSUPヨガ!?
バランス感覚と体幹が求められる初心者にはスリル満点のスポーツが、川からまちなかへやってきました。
講師の方々のおかけで、初めての方でも安全に安心してチャレンジしていただけました。
ただ、何人かは落ちてしまったとも…

ストリートチャレンジ本町通り5

楽しい時間はまだまだ続きます。

やっぱり音楽ということで、スチールパンバンドからアコースティックステージ
思いおもいの時をすごします。
葵公園では、防災キャンプやテントサウナ、ナイトライブに焚火カフェ…など
今までにはなかった楽しいプログラムが盛りだくさんな2日間でした。

まちなかでこんなことやあんなことが…! パート4 木育・SDGs・マルシェ編

木暮らしSDGs&森のとびら

10月22日~24日に実施した社会実験ストリートチャレンジ2021。
最終日の銀座通りでは、エコ建築考房によるSDGsや木育を中心とした「木暮らしSDGs&森のとびら」が盛大に行われました。

親子揃って行うことが基本としたこのチャレンジでは、小学生の男の子も女の子も真剣な眼差しで木のジャングルジムを組み立てたり、小さい子は積み木で遊んだり、また、東白川村から持ってきた葉のついた間伐材のヒノキの枝払いや丸太切り、カンナ削りを体験したり。
銀座通りが一転、木に触れ・遊び・学ぶ場となりました。
当日は、朝から夜まで実施しており、多くの親子連れから若いカップルでにぎわったことが印象的でした。

木暮らしSDGs&森のとびら2

夢織り広場のマルシェ

こちらは、MIZUBE38/TOKINTOKIN/CASAによる夢織り広場のマルシェです。
統一感があり木のぬくもりを感じる素敵なお店ばかり。
広い空間でのんびりと見て回れました。

まちなかで本を読もう

りぶらぼによる「まちなかで本を読もう」では、本町通りに木のおうちの図書館が登場!
自由に出入りできる読書空間で、ゆったりとした時間を過ごす親子の姿が見られました。

本町通りにひつじが登場

実は、本町通りにもひつじは出現していました🐑
2日間つづけての出動、お疲れさまでした。おかげで子どもたちは大喜びでしたね。

本町通りでFMいちのみや

FMいちのみやによる生中継では、さまざまなイベントのことやまちなかに関わっていただいている方々の想いをしっかりとラジオで伝えていただきました。

一宮まちなかの将来像

前向きなご意見をたくさんいただいた初めての社会実験「ストリートチャレンジ2021」。
これで終わりではありません。「始まり」です!

今回の社会実験では、まちなかの新たな可能性や魅力を発見・再確認しました。
この可能性と魅力を、一時的なイベントではなく、日常の新たな風景とするためには、少しづつでも続けていくことや、少しづつでも行っていくことが大事です。

実は、そのための取り組みはすでに始まっています。
未来デザインワークショップでは、社会実験で感じた意見、思った意見のほか、まちなかに対する考えや想いを話し合い、 一宮で実現したい未来のすがたを創っています。
また、これらを創り・実現していくため、社会実験実施者や地元商店街や都市再生推進法人と行政で“一宮まちなか未来会議”を立上げました。
民、官、一宮。まちなかに関心のある人。まちなかで何かしたい人。まちなかだけではなく、まちなかを通じで一宮市を何とかしたい人。
想いが同じ人、みんなで先ずは「ウォーカブルなまちなか」を創りませんか!

 

〇未来デザインワークショップについて

〇一宮まちなか未来会議について

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都市計画課 まちなか事業グループ
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