7月号 子どもの笑顔があふれるまちに

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ページID 1005558  更新日 2022年1月14日 印刷 

 今年は5月でも「初夏」という言葉のとおり、気温が30度を超える暑い日もありました。やはり気温が高くなると、子どもたちが公園や外で遊ぶ機会が増えるようです。子どもの笑顔を見ていると、こちらまで元気をもらえるような感じがします。
 子育てを取り巻く環境は、ここ数十年で大きく様変わりしました。私は昭和42年生まれですが、祖母と一緒に3世代が同居していました。平成22年国勢調査では、3世代の同居家庭は18.2パーセントと少数派です。また昭和の時代は、大人がいなくても、子どもたちだけで遊ぶことも日常でした。車社会になる前の一宮市では、多くの人たちが徒歩や自転車で移動しており、ゆったりとした地域の大人たちの目がたくさんあることで、地域のセキュリティも確保されていたようです。
 もちろん行政としては、時代の変化に対応した施策を講じなければなりません。3世代が同居しない核家族の方たちも、安心して子どもを預けて仕事ができるようにサポートする必要があります。市では今年度から、放課後児童クラブを利用できる対象を1学年引き上げ、小学4年生までに拡大しました。今年度は低学年児童の利用希望も増えたこともあり、いわゆる「待機児童」という形で、多くの皆さまの希望に沿えない状況になっていますが、この状況を解消するため、しっかりと取り組んでまいります。
 これからの季節、夏休みの時期は朝から晩まで、子どもたちの自由時間が増えることになります。普段の児童クラブは、放課後、すなわち学校が終了してから夕方までの比較的短い時間を過ごす場所です。しかし夏休み期間は、朝から夕方まで子どもたちが過ごす、より重要な場所となります。そこで夏休み期間限定で、児童クラブを市内2カ所に臨時開設することにしました。不足する児童クラブ問題の抜本的な解決とはなりませんが「少しでも保護者の皆さまの心配や負担を軽くすることができれば」という考えです。今回対象となる待機児童の保護者の皆さまに、ご案内しておりますので、利用いただきたいと思います。
 5月には、市内で保護者と複数の子どもたちの命が失われる痛ましい出来事がありました。子どもの命を守ることは、行政としても最重要課題と受け止めています。
 7月からは、児童虐待について相談・通報できる、児童相談所全国共通ダイヤル「189番(いちはやく)」が始まります。24時間、携帯電話からでも利用でき、原則、担当地域の児童相談センターへつながる仕組みになっています。
 児童虐待防止の意識啓発を行う「オレンジリボン」という運動に取り組んでいる民間団体の方たちも多数いらっしゃいます。これからも地域の皆さまの協力をいただきながら「子どもの笑顔があふれるまちづくり」に取り組んでまいります。

「2015(平成27)年7月号 広報一宮」掲載
(注)記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

写真:015ミス七夕・ミス織物コンテスト(5月16日)
2015ミス七夕・ミス織物コンテスト(5月16日)
写真:全国選抜チンドン祭 (5月24日)
全国選抜チンドン祭 (5月24日)

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