令和元年8月2日報道発表 「石刀祭の愛知県指定文化財の新指定」のお知らせ

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ページID 1030454  更新日 2022年1月14日 印刷 

報道発表日 2019年8月2日

愛知県指定文化財の指定について

 下記のとおり石刀祭が新しく愛知県指定文化財に指定されます。今回の指定により、市内の指定文化財数は、国指定18件(選定技術を含む)、県指定34件、市指定249件、計301件になります。また国登録は登録有形文化財(建造物)13件、登録記念物(名勝地関係)1件になります。

文化財の名称等

種別

名称

所在地

保存団体

無形民俗

石刀祭

一宮市今伊勢町馬寄字石刀2

石刀まつり山車保存会

石刀祭の概要

 石刀祭は、頭人行事、献馬、からくり人形を操る山車の三つの要素で構成されている。

 石刀神社蔵古文書などには、江戸時代から著名な祭りであり、祭礼日は8月19日であったことが記されている。近代になって祭礼日が4月19日に変更され、さらに昭和末期から現在のように4月19日に頭人行事と例祭が、その後の日曜日に献馬と山車行事が行われるようになった。

 頭人を出す家を当元といい、祭礼に関わって供されるものはすべて当元が負担していたが、平成21年以降は、お神酒、供え物のみ当元の負担となり、頭人の負担を軽減しつつ継承されている。その一方で、頭人が決定すると祭事の配役を記して通知をし、次第にあたる文書である「差口」が公民館内に張り出され、頭人宅の玄関にはしめ縄が張られるなど、なお古様な伝承も認められる。

 献馬と、操り人形が付随する山車は愛知県、特に尾張を代表する祭礼行事であるが、この両者が併存しているのは稀であり、さらに頭人行事が山車行事と共にあるのは県下では極めて稀で、石刀祭の最大の特徴である。

 このような特徴は古様な形式で残していることと無関係ではないと考えられ、愛知県あるいは中京圏下に展開している祭礼文化の変遷過程を知るうえで貴重な資料を提供するものである。

 石刀祭は、古様な一面を残しつつ、その一方で祭礼行事の担い手は現代にも受け入れられやすいうように周到に組織化されており、各地で共同体意識が薄れつつある現在において、昔の面影を今に残す貴重な祭礼である。

頭人行事
頭人行事(撮影:平成31年4月19日)
献馬
献馬 (撮影:平成31年4月21日)
山車
手前から大聖車、中屋敷車、山之小路 (撮影:平成31年4月21日)

愛知県指定文化財に指定する日

令和元年8月6日(火曜日)(愛知県公報で告示)

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