2025年11月21日報道発表 医療過誤に係る和解の成立について(お知らせ)
ページID 1068676 更新日 2025年11月21日 印刷
報道発表日 2025年11月21日
医療過誤に係る和解の成立について(お知らせ)
一宮市立市民病院において発生した医療過誤について、和解が成立することとなりましたので、下記のとおりお知らせします。
医療過誤和解案件概要
相手方(当時30代)は、1型糖尿病で他院にてインスリンポンプ療法(インスリンを持続的に皮下注入して血糖をコントロールする治療)を受けていましたが、平成29年11月意識障害にて当院に救急搬送されました。インスリンポンプの注入カニューレが救急搬送される数日前から外れていたため、来院時には高度の高血糖であり、糖尿病性ケトアシドーシスと診断し、インスリン持続点滴による治療を開始しました。しかし、担当医師が指示したインスリン持続点滴のインスリン濃度、点滴流量に誤りがあり、治療に必要なインスリンが充分投与されない状態となり高血糖状態が遷延した結果、救急搬送から3時間30分ほどで死亡されました。その後の医療事故調査委員会では、糖尿病性ケトアシドーシスの治療に必要なインスリンが充分点滴されなかったことで症状改善が遅れ死亡に至ったと判断されました。
以上のことが診療契約上の義務違反に当たるとして損害賠償を求められたため、協議を重ねた結果、損害賠償金として2550万円をご遺族に支払うことで合意し、和解契約を締結することとなりました。
なお、再発防止策として、ハイリスク薬のうち、インスリンなどの希釈が必要な薬剤については、薬剤と希釈用の生理食塩水などを電子カルテにセットとして登録し、医師はそこから点滴指示を出すことで標準的治療を間違いなく行えるようにするなどの対策を講じております。
院長コメント
患者様に適切な医療を行うことができず重大な結果に至ったことにつきまして、改めて患者様、ご遺族様に深くお詫び申し上げます。
今回の事故を深く反省し、二度とこのような事故を起こさないよう再発防止に努めるとともに、最善で適切な医療を提供できるよう、職員一同、全力で取り組んでまいります。
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