4月号　新型コロナウイルス

• 2020（令和2）年4月号　市長メッセージ「新型コロナウイルス」インタビュー （mp3 13.7MB）

新型コロナウイルス

小中学校や公共施設などの臨時休業

　今年に入って新型ウイルスが猛威をふるっています。2月27日（木曜日）安倍首相の要請を受けて、3月2日（月曜日）から市内の小中学校を一斉に臨時休校としました。また、市内の公共施設も、感染の拡大を防ぐために臨時休業の個所が増えています。お花見の宴会や各種団体などで自主的に集まることも控えて頂くような状況です。

　市民の皆さまに多大な迷惑をおかけしていることをお詫びするとともに、多くの皆さまのご理解とご協力に感謝申し上げます。

新たな疫病への備え～働き方改革やICT教育～

　新型ウイルスは、世界のどこかで発生すると、グローバル化した現代では、とても速く大陸を超えて広がります。新しい疫病によって地域経済に悪影響が出ないような、強じんな仕組みをつくっていきたいと考えています。

　自宅でもインターネットを活用して働ける「テレワーク」、一宮市でも導入に向けて管理職員にタブレット端末を配布し、オフィス外でも業務が可能な環境になっています。また、育児休業中の職員にもタブレットを貸与しています。今後、テレワークを本格的に取り入れるために検証を行います。

　これまで新人職員への研修は、入職前の3月に市役所の会議室に集まり、講演形式で行っていましたが、今後はYouTubeで動画を配信するなど、どこでも研修を受けられる環境を整備します。

　政府からは、未来の学校として、1人に1台のタブレットを配備する計画が打ち出されています。一宮市の小中学校でもタブレットの配備を含めたネットワーク環境の整備を進めることにより、将来は、こうした非常事態でも児童や生徒の遠隔学習が可能になります。

正しくおそれる：ひとりひとりの積み重ね

　愛知県の感染者数は全国47都道府県の中で北海道に次ぐ2番目となる104名（3月11日現在）に及んでおり、格段に多い状況です。いわゆる“正しくおそれる”ためには、正確な情報をもとにした細心の注意が必要です。

　昨年11月の環境リサイクルセンターの火災により、不燃ごみを出すことを控えて頂きたい、との呼びかけを市から行ったところ、12月の不燃ごみの量が前年比およそ20％の減となりました。多くの市民の皆さまにご理解とご協力をいただくことで、大きな変化が生まれました。

　大きな問題でも、ひとりひとりの行動の積み重ねが大きなインパクトを与えることがあります。市民の皆さまにおかれましては、日頃からの手洗い、うがいなどの基本的な感染防止対策をしっかりと行って頂くよう、お願い申し上げます。

【3月11日執筆】

 

「2020（令和2）年4月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは執筆時点のものです。