10月号 なくそう! 身近な暴力 ~児童虐待・DV(ドメスティック・バイオレンス)対策~

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ページID 1036849  更新日 令和4年1月14日 印刷 

なくそう! 身近な暴力 ~児童虐待・DV(ドメスティック・バイオレンス)対策~

体罰によらない子育て

 今年4月から子どもに対する体罰の禁止が法律で定められました※。「しつけ」と称した体罰は児童虐待です。命にかかわるような悲惨な事件も、あとを絶ちません。体罰で押さえつけるしつけは、恐怖心から一時的に言うことを聞くだけで、子ども自身が考えたり学んだりしているわけではないため、根本的な解決にならないことを、大人たちは認識しておく必要があります。
※児童虐待の防止等に関する法律

警察への通報状況:夫婦ゲンカは児童虐待にも

 近年はDV(ドメスティック・バイオレンス、配偶者等に対する暴力)に関しての110番が増えており、残念なことに、一宮市は愛知県内の他の地域と比べて取扱件数が多い状況です。殴る・蹴るなどの暴力は犯罪行為で、それが家庭内であっても犯罪です。場合によっては命にかかわるので、警察は事件化や避難措置など迅速かつ慎重に対応しています。

 また、夫婦ゲンカを目撃した子どもは、家族間の不和は自分に責任があると考えたり、暴力を振るわれている母親(または父親)を守れなかったと罪悪感を抱いたりします。こうした心の傷を負わせる夫婦ゲンカがあった場合は、警察から児童虐待として児童相談所へ通報しています。

表:DV事案件数(愛知県警察調べ)


小中学校での対応:専門の相談員など

 小中学校では、様々な相談に乗ることができるように専門の相談員を配置しています。

 「スクールソーシャルワーカー(SSW)」は、児童生徒が抱える悩みや困りごと、いじめ、不登校、虐待など様々な問題の解決を図る専門職です。平成28年度に2名でスタートし、30年度には5名、今年度は6名のSSWを配置しており、今後も増員を考えています。児童生徒の置かれた状況が良くなるような働きかけを各所に行いますが、児童虐待やその疑いのある事例への対応は、一刻の猶予も許されません。支援を進める上で、市のこども家庭相談室や生活支援相談室、県の児童相談所など様々な機関と連携をとります。

 SSWの他にも「スクールカウンセラー(SC)」と「心の教室相談員」を配置しています。SCは、児童生徒の心の問題について相談に乗る臨床心理士です。また、心の教室相談員は、中学生がどんなことでも気軽に相談できる「聞き役」として活動しています。一宮市ではSCを平成30年度に増員して、中学校にはSCと心の教室相談員を1名ずつ配置、小学校には月に1回程度SCが巡回して、児童生徒や保護者からの相談を受けられるようにしています。

「虐待かも…」と思ったら:専用ダイヤル「189」

 児童虐待の相談先として、“児童相談所虐待対応ダイヤル”「189」があります。189番にかけるとオペレーターが対応して、お近くの児童相談所につながります。24時間いつでも相談でき、通話料は昨年12月から無料になりました。虐待を疑うような状況を見聞きした場合は、迷わず連絡していただきますようお願いします。

 また、市のこども家庭相談室では、家庭や子育てについての悩みや困りごとなどの相談を受け付けています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

画像:児童相談所虐待対応ダイヤル189(いちはやく)※一宮市を担当する児童相談所は「一宮児童相談センター」として愛知県が運営しています。 一宮市こども家庭相談室 0586-28-9152


 

「2020(令和2)年10月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは執筆時点のものです。

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〒491-8501 愛知県一宮市本町2丁目5番6号 一宮市役所本庁舎6階
電話:0586-28-8951 ファクス:0586-73-9128
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