8月号 中核市に向けて ~保健所の引きつぎなど~

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ページID 1035826  更新日 2022年1月14日 印刷 

中核市に向けて ~保健所の引きつぎなど~

来年4月「中核市」へ

 福祉、保健衛生、環境、都市計画、教育文化といった幅広い分野において2,000を超える事務を、愛知県に代わって一宮市が行うことで、県の同意が7月10日に示されました。10月には国に認められ、豊田市、豊橋市、岡崎市に次いで県内4番目の中核市になります。

愛知県知事から中核市指定の申出に係る同意書が交付された様子

「保健所」のお仕事

 最大の課題は保健所の引きつぎです。当面、いまの県一宮保健所の施設を借りて事業を行います。

 保健所は、感染症(新型コロナウイルスや結核など)の予防とまん延の防止、小児慢性特定疾病の医療費助成、不妊治療費の助成、栄養指導、歯科保健などに取り組み、市民の健康にかかわる幅広い仕事を担当します。

 また、食品衛生の施設のほか、理容所・美容所・クリーニング所・ホテルなどの許認可や指導、といった幅広い事業にも取り組みます。

 一宮市保健所には約60名の職員を配置し、保健所長は公衆衛生の医師の方になっていただきます。その他、獣医師・薬剤師・保健師・管理栄養士・歯科衛生士といった多くの専門職の方が働きます。

地図画像:一宮市保健所(現愛知県一宮保健所)の位置

スムーズな移行のために~専門職の採用

 もう去年から、獣医師や薬剤師など7名を市から県に派遣し、5名が県一宮保健所で、2名が県庁で、市が引き受ける業務について実地で経験を積んできました。

 今年4月からは県への派遣職員を30名に増やし、17名が県一宮保健所で、13名が県庁のほか関連施設で働いています。県一宮保健所で働く市職員は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、実際に市内で感染症が発生した時の情報収集、関係機関との連携といった対応を実地で体験しています。来年以降も即戦力として市民のために活躍してもらえると期待しています。

地図画像:一宮市保健所(現愛知県一宮保健所)の位置

市民の皆さまがメリットを実感できるように

 福祉の分野では、精神障害や難病関連の仕事が市に移されます。介護・障害・引きこもり・貧困といった、さまざまな家庭の問題も含め、複雑な課題に横断的に対応する「福祉総合相談」窓口を設ける予定です。市民の方が気軽にワンストップで相談できるような支援体制をつくります。

 また、手続きがスピーディになる例として、身体障害者手帳の交付が早くなります。障害の内容の審査など全てを市で行うので、1カ月半から2カ月ほどかかっているものが、早いもので3週間ほどに短くなります。

 この他にも、産業廃棄物への対応や、市独自の基準(屋外広告のルール)による街なみづくり、犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護の取り組みなど、新しい分野へも果敢にチャレンジします。
 市の仕事が新しく増える分に対しては、国からの地方交付税の増額で財源の手当てがあります。それでも、市民に身近な所での効率的な組織づくりを心がけて、まちづくりのステップアップが実現できるよう、引き続き準備を進めてまいります。


 

「2020(令和2)年8月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは執筆時点のものです。

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