2025年3月28日報道発表 文化財の指定についてのお知らせ
ページID 1066297 更新日 2025年3月28日 印刷
報道発表日 2025年3月28日
2025年3月24日付で下記の文化財を新しく一宮市指定文化財に指定しましたので、お知らせします。今回の指定で、一宮市内の指定文化財の件数は、国指定17件、県指定35件、市指定248件の300件になります。
新指定文化財
種別 |
名称 |
数量 |
所在地 |
所有者 |
---|---|---|---|---|
有形文化財(彫刻) |
木造十一面観音菩薩立像 | 1躯 |
萩原町萩原字寺裏1148番地 |
宗教法人宝光寺 |
有形文化財(工芸品) |
真清田神社奉納鏡 一括 | 76面 |
真清田一丁目2番1号 |
宗教法人真清田神社 |
指定理由等
木造十一面観音菩薩立像(もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)
1 大きさ 像高54.0センチメートル
2 所有者 宗教法人宝光寺蔵
3 文化財の概要・指定理由
荒古山常明院宝光寺(あらこさんじょうみょういんほうこうじ)(萩原町萩原字寺裏1148)は、始めは禅宗であったと伝わるが、現在は真言宗豊山派(ぶざんは)の寺院で本町通・地蔵寺の末寺である。
十一面観音菩薩立像は、南北朝時代後半から室町時代初期(14世紀後半から15世紀前半頃)の作と推定される。右手掌中央に釘跡があり、これは宝光寺が豊山派に改宗した際に、豊山派本山・長谷寺の本尊である長谷寺式観音菩薩像への改変を企図して、錫杖(しゃくじょう)を持たせた痕跡である可能性が高い。
像の推定年代が古いこと、豊山派への改宗と像の改変の呼応など、萩原町の歴史を再考する上で重要な作品であることから、一宮市指定文化財に指定するものである。
真清田神社奉納鏡(ますみだじんじゃほうのうきょう) 一括
1 大きさ 添付ファイルの一覧のとおり
2 所有者 宗教法人真清田神社蔵
3 文化財の概要・指定理由
「尾張国一宮」である真清田神社は、昭和20年(1945)の一宮空襲により、本殿を含む大部分の建造物を焼失した。一方、焼失を免れた宝物類は現時点で国指定2件、県指定3件、市指定7件がすでに指定文化財となっている。本資料も真清田神社に伝世した宝物類の一部をなす奉納鏡である。時代別には平安時代後期1面、南北朝時代~室町時代中期7面、室町時代後期~安土桃山時代11面、江戸時代56面、大正時代1面の、総計76面で構成されている。
本資料は、奉納された神社にまとまって伝世した一括資料であり、鏡師(かがみし)や神職関係者、奉納年等の銘文を有する鏡が多数含まれ、和鏡(わきょう)研究上の年代の基準ともなり得る資料的価値の高さ、一宮市の歴史において真清田神社は重要な存在であるが、その真清田神社に関する資料が少ない中で今日まで伝存している貴重性から、一宮市指定文化財に指定するものである。
添付ファイル
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