3月号　成人＝20歳→18歳

• 2022（令和4）年3月号　市長メッセージ「成人＝20歳→18歳」インタビュー （mp3 10.2MB）

成年年齢が18歳に

　民法が改正され、本年4月1日からは成年年齢が満20歳から満18歳に引き下げられます。これまで日本の社会では「20歳で成人＝大人」と位置付けられてきましたが、これからは18歳になれば「大人」として扱われ、さまざまな権利が与えられます（注・選挙権は既に2016（平成28）年に18歳からとなっていました）。
　もっとも、成年年齢が18歳に引き下げられても、飲酒・喫煙や競馬・競輪・競艇といった公営ギャンブルは、これまでと同様に20歳にならないとできませんので、注意が必要です。

お祝い・啓発・郷土愛

　一宮市では、本年4月1日以降に新成人となった18～20歳の方へ、お祝いのメッセージとあわせて、成人の権利・義務に関する啓発リーフレットのほか、故郷にゆかりのある記念品を発送するために、3月定例会へ新年度予算案を出して準備を進めています。成人としての自覚や法的責任とあわせて、郷土についても考えてもらうきっかけになれば、という思いです。
　「大人」として、さまざまな契約も自分一人でできるようになります。しかし、これまで未成年者として親権者の同意がなければ契約を取り消せたものが、成人になることで取り消せなくなってしまいます。例えば、携帯電話を購入する、アパートを借りる、クレジットカードを作る、ローンを組んで自動車を購入する、こうした契約にはさまざまなルールがあり、知識がないまま安易に契約を交わすとトラブルに巻き込まれる可能性があります。社会経験に乏しく、保護がなくなったばかりの新成人を狙い打ちにする悪質な業者もいますので、注意を呼びかけていきます。

一宮市は来年から「二十歳のつどい」開催

　これまで一宮市では、20歳の新成人を祝うために「成人の日」前日の日曜日に成人式を開催してきました。2020（令和2）年までは、午前中に一宮市民会館で成人式を2回に分けて行い、午後からは市内中学校19校で恩師を招いて「新成人のつどい」を行ってきました。
　昨年からは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、会場を20カ所（市民会館と中学校19校）に分散して、午後から1回で開催しています。市民会館をメイン会場として式典を行い、その模様をライブ配信（インターネット、ケーブルテレビ）するとともに、各中学校会場ともオンラインで結び、デジタルを活用して全会場における一体感やライブ感を演出できるように努めています。そして、成人式に引き続き各会場では「新成人のつどい」を行っています。
　成年年齢引き下げにより18歳で成人となりますが、多くの若者が進学や就職の進路選択の重要な時期と重なり、18歳を対象に式典を開催した場合は参加者が減少するおそれがあります。そのため、一宮市の式典は、来年以降も今までと同様に20歳の方を対象として、名称を「二十歳(はたち)のつどい」に改め、二十歳の若者たちを祝い励ます予定です。一宮市にゆかりのある若者たちが、大人としての自覚をもち、それぞれの個性をいかした人生を歩んでもらう良き節目となることを期待しています。

 

「2022（令和4）年3月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。