7月号 一宮市も「AI(人工知能)」つかいます!

エックスでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID 1075845  更新日 2026年6月25日 印刷 

東京大学・松尾教授との連携

 近年、テレビや新聞などのマスメディアでもAI(人工知能)が話題にならない日がないほど、AIが私たちの生活に浸透してきています。
 市では今年度、AI分野でトップを走る東京大学の松尾豊教授を中心とする研究室や企業と、さまざまな実証実験を行っていきます。松尾教授は、内閣府の「人工知能戦略専門調査会」の座長や、国際連合の「AIに関する独立国際科学パネル」のメンバーに就任されるなど、国内外でご活躍されています。

松尾教授とのオンライン会議の様子の写真
松尾教授とのオンライン会議の様子

小中学校「いじめ」対策や、若者向けセミナー

 5月の元巨人軍の阿部慎之助氏を巡る報道は、子どもへのAI普及とその影響を考えさせられるものでした。市ではAIを共に歩む相棒として「正しく頼る力」を育みたいと考えています。そこで9月から、市内の小中学校11校でAIチャットボットによる悩み相談窓口の実証実験を始めます。一人一台端末を使い、デジタルを通して心の内を打ち明けられる居場所をつくる取り組みです。AIがいじめの兆候に気付いた際には即座に教員へ情報が伝えられます。大人の温かい見守りと組み合わせ、小さなSOSを早期に発見して、いじめの未然防止につなげていきます。
 AI分野において、日本が世界に後れを取らないために、次世代を担う若者たちから「高度なAI人材」を育てていくことは急務です。そこで、市では若者を対象にしたAI人材育成支援事業として、8月11日(祝)に講演会やワークショップを実施します。

電話やメールをAIで分析、市政への提言も

 市の業務でも、既にAIを導入したものがあります。例えば、市民税申告相談のAI電話予約では、会話形式で簡単に予約ができる上、24時間対応でき、電話が集中する時間帯でも回線がふさがりにくいという利点があります。
 市役所には、市民の皆さまから多くの問い合わせや相談の電話・メールをいただきますが、今年度は、その内容を蓄積したデータベースからどのような課題があるかをAIに分析させる実証実験を行います。その分析結果を基に、市の業務の進め方や合理化・効率化のアイデアもAIに提案してもらいます。
 これからの人口減少社会では、AIをうまく活用することで、限られた人材や予算でも十分な住民サービスが提供できるよう「持続可能な社会」を目指していきます。

人間でなければできない仕事とはなにか?

 アメリカでは、データ入力などの仕事をAIが代替して、デスクワークを中心とした人員が削減される「AI失業」といわれる話もあります。人材不足が進む日本では、アメリカと同じような事態にはならないかもしれません。しかし、そのためには働く人がパワーアップできる形でAIの導入・活用を進められるよう、民間企業や自治体でAI人材を育てていかなければなりません。またAIの活用によって業務を効率化し削減できた時間を、人間にしかできない付加価値のある仕事に振り向けていくことも必要になってきます。
 市役所でもAIの活用を進めるために、6月にCAIO(AI推進最高責任者)を設置し、私が就任しました。これからは私が責任を持ってリードし、市の業務全般へのAIの導入の可能性を探りつつ、積極的にAIを活用することで地方行政の在り方を変えていきたいと考えています。
 いずれ「AI市長が誕生!」して市長の仕事はAIで十分と思われる、そんな未来も視野に入れて、危機感や問題意識を持って取り組んでいきたいと思います。


 

「2026(令和8)年7月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

このページに関するお問い合わせ

広報課
〒491-8501 愛知県一宮市本町2丁目5番6号 一宮市役所本庁舎6階
電話:0586-28-8951
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。