6月号 新しい学び ~小中学校でのプログラミング~

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ページID 1029327  更新日 2022年1月14日 印刷 

新しい学び ~小中学校でのプログラミング~

「令和」時代、小中学校は新しい学習指導要領に

 文部科学省の学習指導要領が、令和2年度から小学校で、令和3年度からは中学校で10年ぶりに新しくなります。この新学習指導要領では、小学校段階からプログラミング教育や外国語活動を小学3年生から必修化することが規定されました。

プログラミングとは?

 スマートフォンやロボット型掃除機だけでなく、自動車の自動運転などコンピューターが生活の様々な場面で活用されるようになります。人間が主体的にコンピューターを活用するためには、プログラムによって動いていることなど、その仕組みを知ることが重要です。

 小学校のプログラミング教育では、コンピューターを動かすために、どのような動きの組み合わせが必要か、一つ一つの動きに対応した命令を、どのように組み合わせたらいいのかを考えます。失敗しながら、命令の組み合わせをどう改善すれば自分が考えていた結果に近づくか、論理的に考える力を育むことを目指しています。将来どのような職業に就くとしても求められる、この考える力が「プログラミング的思考」です。

ソフトバンクグループ株式会社の支援でPepperが市内小中学校に193台

 一宮市では平成28年度からプログラミング教育の研究指定校を設けました。タブレット型パソコンを10台ずつ配備し、プログラミングを体験しながら論理的思考力や問題解決能力を身に付けるための学習を進めてきました。

写真:タブレット学習の様子
タブレットでの学習

 また、平成29年度からはソフトバンクグループ株式会社の「Pepper社会貢献プログラム スクールチャレンジ」に参加し、市内の小中学校27校に合計193台の人型ロボットPepperを導入しています。この取り組みは、全国で17の自治体で行われており、愛知県内でこれだけの台数を導入しているのは一宮市だけです。

写真:Pepper
学校に導入されたPepper

コンテスト・全国大会

 このPepperを活用して、子どもたちは授業やクラブ・部活動でプログラミング教育に取り組んでいます。学習した成果を発表する場として、ソフトバンクグループ株式会社が主催する全国規模のコンテストが開催されています。一宮市からは、市内予選で小学校部門、中学校部門、クラブ・部活動部門の3部門でそれぞれ1位になった児童・生徒が参加します。

 昨年度、中学校部門で参加した南部中学校の土川瑞記さんと村川卓也さんは、見事に最終予選を通過し、各部門10校しか参加できない全国大会への出場を果たしました。提出したプログラムは高齢者向けの「薬の飲み忘れや飲み間違いなどの事故を防ぐための『薬服用確認プログラム』」です。Pepperとの会話で薬の種類や正しく薬を飲んだかを確認しながら、高齢者の方が楽しく薬を飲めるような工夫がされていました。

写真:コンテスト
コンテストの様子

 残念ながら優勝は逃しましたが、こうした市内の様々な取り組みを通じて「令和」を生きる子どもたちの中から世界に影響を与えるような未来の盛田昭夫(ソニー創業メンバー)やスティーブ・ジョブズ(アップル創業メンバー)が現れるのではないかと期待しています。


 

「2019(令和元)年6月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

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