【愛知県市長会】海外事業に参加して
ページID 1034056 更新日 2022年1月14日 印刷
海外事業に参加して
今回の海外事業では「団長」という大役を仰せつかりました。それでも、副団長の山下市長(田原市)はじめ参加された各市の皆さん、JETRO、名鉄観光、市長会事務局、そしてタイで受け入れて頂いた訪問先と、ほんとうに多くの人々に助けられて、なんとか所期の目的を達成できたかと思います。皆さん、ありがとうございました。
個人的には、前回の訪タイが10年以上前で、猥雑な発展途上国のイメージがありましたが、今では、おしゃれでスタイリッシュなまち並みも増えていて、その激変ぶりに驚きました。こうしたアジアの元気を、いかに愛知県の各地域がダイレクトに取り込んでいけるか、がこれからの地域の発展を握るカギであることを、あらためて感じさせられました。以下、気づいた点や感想などのポイントを箇条書きで記します。
概観→日本大使館、JETRO、電通など
・政治的に不安定な時期があっても、着実な経済成長を遂げていることをデータで再確認
・ASEAN、インドネシアやマレーシア等との交易で、共に成長を実現してきた広域的戦略
・貧富の差が日本と比べて大きいため、富裕層のボリュームが大きい。和食レストラン等でも、もはや駐在日本人よりも、客単価の高いタイ人向けのビジネスを狙う、とのこと
・親日であるが、近年は韓国が歌やドラマ等を使った好イメージ戦略から化粧品や日用品販売につなげることで成功しており、日本も安穏とはしていられないか。それでも、AKB48「恋するフォーチュン・クッキー」のバンコク版(BNK48)が昨年は大ヒットしたと聞くと、心強い
トップセールス〈外へ〉地元産品のタイ輸出→高島屋、Daishoなど
・高級食材店では岡山産の葡萄「シャイン・マスカット」が1万円で売られているなど、日本のフルーツはじめ食品に対する人気や信頼が感じられた。豊橋産の「巨峰」も健闘している様子で、うれしい。その横には韓国産のシャイン・マスカットが半額ほどで並んでいた。
・一宮市で多く栽培される果実「イチジク」だが、まだタイでは認知度が低い様子
・最新ショッピング・モール「アイコン・サイアム」に入る高島屋には、メンズフロアに御幸毛織オーダースーツのショップあり。高島屋タイ法人の谷口社長はじめ皆さんと、「尾州」産地と高島屋グループ全体とのコラボについて有益な情報交換をさせて頂くこともできた
トップセールス〈内へ〉タイ人観光客インバウンド→タイ航空、電通、旅行代理店など
・悔しいが、愛知県(+セントレア)の現状として、まずは「飛騨高山に近い」「京都に便利」という他県ネタを使って関心を引くのが効果的
・一宮市のホテルも、ビジネス客等で一定の稼働率は取れている模様であるが、もっと海外からの「個人」客が徐々に増えれば、客層に厚みができそう
・団体でなく、「個人」としてのプランや行動が増えているのは世界共通の流れのようで、そのためには特にインターネットの対応の巧拙が、結果を大きく左右するようだ。タイ人の平均ネット接続時間は1日あたり6時間超というデータもあるそうだ
・タイ国際航空、まだセントレアの夜行便の搭乗率が、想定したレベルに達していない、とのこと。我々も帰国は夜行便を利用したが、飛行時間は6時間もないので、ぐっすり眠るほどの時間がない点は難しそう
外国人との共生→DENSOなど
・DENSOの工場では、AIやIoTなど、最先端の技術を活用したオペレーションに取り組んでおり、ASEANの中でもトップレベルの工場と位置付けられる一端を伺うことができた
・カンボジアの工場ともネットTV電話でコミュニケーションを取る様子なども見せて頂いた。人材育成も含めて、ASEAN内で有機的に連携している様子。安い労働力を求めて工場を移設、という単純な時代でないことを、痛感。
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