10月号 すすむ「国際化」

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ページID 1030972  更新日 2019年10月5日 印刷 

すすむ「国際化」

外国人の増加

 1989(平成元)年4月の2,294人が、「国際化」と言われた「平成」の時代に増え続け、2019(平成31)年4月には6,368人、市の人口に占める外国人の割合は1.65%となりました。それでも、全国平均2.09%、愛知県平均3.35%(県内38市中、最高は高浜市7.35%)と比べると低い水準です。

 国別の割合をみると、1989(平成元)年は韓国・朝鮮で85%でしたが、2019(平成31)年で上位はフィリピン26%、中国25%、韓国14%と大きく変化しています。最近は、ベトナム、フィリピン、カンボジアが増加し、韓国が減少する傾向です。

市内国籍別人口の割合 1989年1位韓国・朝鮮84.9%→2019年1位フィリピン26.1%

受け入れ態勢

 一宮市では、日本語が苦手な外国人の方が転入などの各種手続きを行うとき、英語や中国語、ポルトガル語など13カ国語に対応した「テレビ電話による通訳サービス」を行っており、安心して手続きしていただけます。保健センターでも今年度からタブレットを配備して、外国人の妊産婦さんの自宅を訪問するときに、この通訳サービスを活用しています。

写真:外国人の妊産婦さん宅でのタブレットによる通訳サービスの活用


 小中学校では、今後も増え続ける外国人の児童や生徒に対し、日本語指導員の増員や母国語に合わせた指導員の確保など、支援体制を整えていきます。市の国際交流協会は、市内4カ所で無料の日本語教室を開いています。市民ボランティアの皆さんが、ひらがなや漢字、日本語のあいさつを教える活動をしています。外国人の方を支える活動に、あらためて感謝いたします。

小中学校での英語教育など

 一宮市にはニュージーランドとイタリア国籍の国際交流員2人が在籍し、小中学校で出身国の文化を紹介する国際理解授業を行っています。国際交流員は日本語が得意で、生きた外国文化に自然に触れ合える良い機会となっています。

 小学校では、来年度から学習指導要領が変わり、3年生から「外国語活動」が週1回(45分授業で年間35時間)行われます。中学校でも再来年度から取り扱う単語の数が「1,200語程度」から「1,600~1,800語程度」に増え、「互いの考えや気持ちなどを伝え合う対話的な言語活動」が重視されることになります。

 一宮市では他市に先駆け、2001(平成13)年度より全小学校に外国人の英会話指導員を派遣してきました。文部科学省から2006(平成18)年度に「英語教育特区」、2009(平成21)年度からは「教育課程特例校」の認定を受け、小学校3年生から「英語活動科」を教育課程の中に位置付けて実践を進めてきました。自分の思いを伝えることや郷土の一宮を紹介する題材を取り入れて、積極的なコミュニケーション能力を育ててきました。

一宮市職員も外国に転勤します

 総務省の外郭団体に「一般財団法人 自治体国際化協会」通称CLAIR(クレア)があります。クレアはニューヨークや北京など世界に7カ所の事務所を持っています。本年度から本市職員の清水健太主査を派遣していますが、来年4月から2年間シンガポール事務所に勤務することになっています。

 知事や市長がその国を訪問するときのアテンドや、国内の地方自治体からの依頼を受け調査レポートを作成するなど、慣れない環境で大変でしょうが、しっかり役目を果たし、成長して戻ってきて欲しいと期待しています。国際化がさらに進んでゆく「令和」の時代に一宮市がしっかり対応できるようにオール一宮市で取り組んでいきます。

 

「2019(令和元)年10月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

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