5月号 人口 ~ほぼ38万人ですが…~

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ページID 1055337  更新日 2023年5月1日 印刷 

人口38万人割れ:住民基本台帳

 市内にお住まいの方は住民基本台帳に登録されていて、出生や死亡、引っ越しの際にお届けをいただくことで人口の増減を把握しています。増加を続けてきた一宮市の人口は、2012年の38万6千人台をピークに緩やかな減少傾向に転じました。コロナ禍となったこの数年は大幅な減少となり、今年2月1日時点の集計では、ついに38万人を割り込み37万9,951人となりました。人口が変わる要素は「社会増減」と「自然増減」の二つに分けられます。「社会増減」は引っ越しで出ていく人と入ってくる人の差、「自然増減」は亡くなる人と生まれてくる人の差を表しています。本欄では、こうした観点から近年の人口動向をお知らせします。

人口増減の二つの柱 (1)社会

 まずは社会増減ですが、地方創生の取り組みもあったことから近年はプラス基調をキープしてきています。コロナ真っただ中の令和3年にマイナスとなったものの、令和4年には再びプラスに戻りました。
 転入、転出について自治体別に見てみると、一宮市と最も人の行き来があるのが名古屋市、次いで稲沢市、岐阜市となっており、近隣の都市間での引っ越しが大きな割合を占めていることが分かります。

令和4年の一宮市と転入出が多い自治体

人口増減の二つの柱 (2)自然

 次に自然増減の状況です。戦後のいわゆる団塊の世代の皆さまが後期高齢者となり、75歳以上の人口が全体の15%を超え、亡くなる人も年々増えています。一方で、生まれてくる人は、コロナ禍で婚姻数が大きく減ったこともあってか減少が進み、一人の女性が一生に産む子どもの平均数を示す合計特殊出生率も、長い間1.4台で推移していたものが、令和4年には1.2台まで落ち込み、下がる傾向に歯止めがかかっていません。亡くなる人が生まれてくる人を大幅に上回る自然減の状況は、残念ながら当分続く見込みです。

一宮市の社会・自然増減


 国においては、こども家庭庁が4月からスタートし、さまざまな子育て支援策を打ち出しています。市としても独自の取り組みを織り交ぜながら、子どもを産み育てやすい環境整備に引き続き力を入れていきます。また、健康で長生きできるまちづくりを進め、幅広い世代の人が住みたくなる「選ばれるまち」となるよう一宮市の魅力を積極的に発信していきます。


 

「2023(令和5)年5月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

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