10月号 あたらしい保健所 ~お仕事もバージョンアップ!~
ページID 1067967 更新日 2025年10月1日 印刷
一宮市の新しい保健所
一宮市は2021年4月に中核市に移行しました。県が行ってきた保健衛生・福祉・環境など多くの事務権限を引き継ぎ、地域の実情に合わせた質の高い行政サービスを提供できるようになりました。
現在の保健所は、旧愛知県一宮保健所の施設・設備を借りて運営していますが、将来的に自前の保健所を整備することが求められました。そこで、用地取得に費用をかけずに済む、市所有の旧一宮競輪選手管理センターの跡地に新保健所を建設することにしました。
工事も順調に進み、10月13日(祝)には保健衛生分野の関係者をお招きして完成式典を行い、11月4日(火曜日)にはいよいよ開所を迎えます。新保健所の総工事費は約28億円ですが、合併特例債(返済する元利償還金の70%が国から普通交付税として交付されるため、有利な財源です)を活用することで、市の財政負担を軽くすることができました。
検査業務が最新の設備で拡充されます
5年前の「新型コロナウイルス」との戦いの際には、現在の保健所は病原体の安全管理体制の基準を満たしていないため、検査機器があるにもかかわらず検査ができない、という悔しい思いをしました。幸い民間の検査機関に委託できましたが、その経験から新保健所には、ウイルスや細菌を安全に取り扱うことができる専用の検査室を設けます。新たに危険な感染症が発生したときにも地元の保健所で早期の対応が可能になります。
また、感染症が流行した場合に備え、専用のドライブスルー検査窓口を設けることで、市民の皆さまが車から降りることなく、必要な検体を安全に採取できるようになります。
その他、食品検査も保健所の重要な業務の一つです。これまでは、野菜・果物の残留農薬の検査などは、県の検査施設に依頼していましたが、新保健所では微量な物質でも迅速かつ精密・正確に検査ができる最新の分析機器を導入します。新たに検査体制を整えることで、食品の安全対策を一層強化します。
動物愛護もさらに頑張ります
保健所の仕事は、人の衛生や健康を守るだけでなく、動物愛護も含まれます。現在は、中保健センターに担当部署を構えていますが、11月からは新保健所内に統合します。
犬の登録や狂犬病予防注射関係の手続きだけでなく、ペットに関する相談なども受け付けています。中でも野良猫の繁殖に関する苦情・相談が多く寄せられており、市では野良猫の不妊手術に最大でオス9,000円、メス1万4,000円の補助金を支給し、「エサを与えるなら不妊手術も徹底すること」を呼びかけています。動物愛護ボランティアの皆さまが保護・飼育している猫の譲渡会は、保健所の主催で年4回ほど開催しています。市では独自の動物愛護センターを設置していませんが、浅井町にある県の動物愛護センターと連携して、動物愛護精神の普及啓発に取り組んでいます。
最後に、これからも保健所は、一宮市の健康危機管理の専門的・技術的な拠点として、大切な役割を果たしてまいります。今後とも保健所の取り組みにご注目いただければ幸いです。
「2025(令和7)年10月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。
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