9月号 災害にそなえる

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ページID 1067632  更新日 2025年8月25日 印刷 

9月1日「防災の日」

 1923年9月1日に発生した関東大震災は、死者・行方不明者が10万人を超える被害をもたらしました。「防災の日」はこの発生日にちなみ制定されました。
 本格的な台風シーズンもこれからです。伊勢湾台風は、1959年9月26日に上陸、死者・行方不明者は5,000人を超えました。
 一宮市では、9月1日が市制施行記念日のため、毎年8月下旬に総合防災訓練を実施し、市内外のさまざまな企業・団体の方にもご参加・ご協力いただいています。

総合防災訓練の様子の写真
総合防災訓練の様子

南海トラフ地震

 今後30年以内にマグニチュード8~9の巨大地震が発生する確率は80%程度とされています。昨年8月8日には、南海トラフの最西端である日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表され、政府から「特別な注意の呼びかけ」が8月15日まで出されました。
 大規模地震が発生する可能性が高い状況は継続しており、普段の生活の中でも地震に備えていただくことが必要です。

防災備蓄倉庫の充実

 今年度は、指定避難所となるすべての小中学校61校に防災備蓄倉庫を増設します。この倉庫に、簡易ベッド・パーティション(間仕切り)を配備するとともに、使い捨てトイレの備蓄も増やします。犬や猫などのペットを連れて避難される方にもスムーズに対応できるよう、指示書などをまとめた「ペット同行避難スターターキット」も配備します。
 さらに、今年度は北部・奥・尾西第一中学校の3校の体育館にエアコンを設置します。災害時に備えて、すべての小中学校の体育館へのエアコン整備を急ピッチで進めていく検討も始めています。
 昨年にはバリアフリートイレトレーラーを1台購入しました。車椅子の方もそのまま利用できる構造の多目的トイレです。災害時には国の登録制度を活用し、全国の自治体と車両を融通し合い、協力しながら対応する予定です。

防災備蓄倉庫の写真
防災備蓄倉庫

デジタルでレベルアップ!も

 今年度、河川等水位情報システムをリニューアルする予定です。スマホで浸水情報などが確認できるようになり、新たに導入するライブカメラから河川の様子も分かるようになります。大雨により発生する道路冠水についても、頻発する箇所に浸水センサーを設置することで迅速な対応と市民の避難行動を支援します。
 また、市民の皆さまにも日頃から防災に関心を持っていただけるよう、スマホを使った「防災アプリ」を新たに導入します。災害情報の配信、避難所の位置や防災用品のチェックなどの機能に加え、事前に登録することで避難所での受け付けをスムーズに行うことができる機能も搭載します。この「防災アプリ」を活用することで、避難所運営の観点からも、避難者の数や世代などの属性データをリアルタイムで把握でき、支援物資の配送などをより効率的・効果的に行えるようになると期待しています。
 それでも、防災・災害対応で行政が行う「公助」には限界があります。皆さま一人一人が備える「自助」や、ご近所や町内の方同士で備える「共助」が大変重要になります。災害が起こった時の被害を少しでも減らせるよう、日頃からの備えをよろしくお願いいたします。


 

「2025(令和7)年9月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

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