11月号 あたらしい技術で地域を元気に!
ページID 1068376 更新日 2025年10月24日 印刷
愛知県の起業支援 ステーションAi
2024年10月に県が名古屋市昭和区鶴舞にオープンしたスタートアップ企業の支援拠点「ステーションAi(エーアイ)」には、若い起業家たちが数多く集い、盛り上がりを見せています。スタートアップとは、革新的なビジネスモデルやサービスを生み出し、短期間で飛躍的な成長を目指す企業やプロジェクトです。
ステーションAiには、現在約600社のスタートアップ企業が登録され、企業同士の交流が盛んに行われており、数々のイノベーション(技術革新)が生まれることが期待できる環境となっています。
一宮市からも「株式会社イル」が入居しており、靴のインソールにGPSを装着して行う高齢者の見守りサービスを開発しています。経済界でも尾張7市の商工会議所が参加する「尾張共創コンソーシアム」を組織し、9月19日にステーションAiのパートナー拠点として覚書の締結式と記念イベントを行いました。一宮市も2月からステーションAiの会員となり、活力創造部の職員がスタートアップ企業の革新的なビジネスモデルやサービスを行政課題解決の手段として活用できるよう取り組んでいます。
ビジネスコンテスト
こうした起業家や研究者の皆さんのアイデアを現場で実装して、一宮市を起点に新たなビジネスの創出につなげていただくため、実証実験などを支援する「いちのみや脱炭素ビジネスコンテスト」を実施します。
賞金は最大200万円で、いよいよ11月17日(月曜日)からエントリーを受け付けます。事業費は、地域新電力の「いちのみや未来エネルギー株式会社」からいただいた寄付金を活用します。地球の温暖化に歯止めをかけるために、二酸化炭素(CO2)削減・循環型経済など、持続可能な社会を目指す「脱炭素」をテーマとして設定しました。
新たな製品やサービスの開発・普及には、起業家や研究者の皆さんの力が不可欠です。「脱炭素」をテーマに新しいアイデアとビジネスを一宮市に引き込むためにも、各企業の皆さま、ぜひ「いちのみや脱炭素ビジネスコンテスト」への応募をご検討ください。
最先端・夢のエネルギーも市内で動きが
核融合発電をご存じでしょうか。核分裂を利用する既存の原子力発電とは原理が異なり、太陽の中心部で起きているエネルギー原理を地上で再現して発電するものです。核融合発電の燃料は海水から豊富に入手でき、発電過程でCO2を排出しないことから、次世代のエネルギー技術として世界的に開発競争が進んでいます。
核融合で実用的な発電所を造り上げるには、これまでの知見に加え超精密な部品加工など、愛知のものづくりの力が不可欠と言っても過言ではありません。国内外が注目するスタートアップ企業「株式会社ヘリカルフュージョン」は、2030年代の実用化を目標に開発を進めており、ステーションAiにも入居されています。一宮市の金属加工メーカーで大規模・高精度の技術を持つ「菱輝金型工業株式会社」と事業提携し、核融合発電で使用する誤差1ミリメートル以内の超精密な基幹部品の試作を行っているとの報道もありました。
ここ一宮市でもスタートアップ企業と連携した最先端の次世代産業が誕生しつつあります。これからも一宮市の優れた産業技術が、日本の経済を支える力となることが期待されます
「2025(令和7)年11月号 広報一宮」 掲載
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