令和3年7月8日報道発表「瑞芳院本堂及び庫裡」登録有形文化財(建造物)の登録についてのお知らせ
ページID 1041709 更新日 2021年7月17日 印刷
報道発表日 2021年7月8日
国の文化審議会(会長 佐藤信・さとうまこと)は登録有形文化財(建造物)の登録について、7月16日(金曜日)に文部科学大臣に答申する予定です。そのうち、本市では下記の物件が該当しますので、お知らせします。
登録有形文化財(建造物)の名称等
種別 | 名称(所在地) | 員数 | 所有者 |
---|---|---|---|
建造物 | 瑞芳院本堂(ずいほういんほんどう)及び庫裡(くり)※ (一宮市中町) |
1棟 | 宗教法人瑞芳院 一宮市中町 |
※寺院の境内において、僧侶の食事の用意、日常の接客を行う施設。また、住職やその家族の住む場所。
注意事項
- 敷地内への立ち入りは、所有者の意向により、認められておりません(見学不可)。
「瑞芳院本堂及び庫裡」の概要等
名称
瑞芳院本堂及び庫裡
形式
木造平屋建、瓦葺
大きさ
建築面積182 平方メートル
建設年代
1813(文化10)年、1915(大正4)年移築
登録基準
国土の歴史的景観に寄与しているもの
概要等
濃尾地震被害からの復興に際し妙興寺(みょうこうじ)から移築した方丈(ほうじょう)1形式の本堂で、桁行(けたゆき)北側に庫裏(くり)が連なる。切妻造(きりづまづくり)桟瓦葺(さんがわらぶき)で妻飾りを木連格子(きつれごうし)2と懸魚(げぎょ)3とし、四周に下屋(げや)を廻らす。内陣は小組格天井(こぐみごうてんじょう)4で正面に筬欄間(おさらんま)5を構えて須弥壇(しゅみだん)6に花頭口(かとうぐち)を並べる。市街地に歴史的景観を伝える。1813(文化10)年に建築され、1915(大正4)年に現在の位置に移築された。
- 方丈:禅宗寺院における住職の居室をさすが、後には寺院本堂の形式の一つとなる。
- 木連格子:破風の後ろにつく格子状の妻飾。
- 懸魚:破風につく装飾で、桁の木口を隠す。
- 小組格天井:碁盤目状に組んだ格天井の格間に細かな格子を入れた天井。
- 筬欄間:筬のように細かい縦組子を密に組んだ欄間。
- 須弥壇:仏像や厨子を安置する壇。
登録文化財の制度について
- 従来の文化財指定制度(国の指定)を補完する新しい保護手法として、平成8(1996)年10月の文化財保護法改正により導入された文化財保護制度。
- 登録の対象となるものは、建築後50年を経過した建造物で、かつ次のいずれかの基準に該当するものである。
- 国土の歴史的景観に寄与しているもの
- 造形の規範となっているもの
- 再現することが容易でないもの
また、建造物とは住宅・工場・社寺・事務所等の建築物、橋梁・ダム・トンネル・堤防・水門等の土木構造物や煙突・塀などの工作物が該当する。
一宮市内の指定文化財・登録文化財の件数
今回の登録で国指定18件(国選定を含む)、県指定34件、市指定249件、国登録24件(建造物・名勝地関係を含む)となります。
関連情報
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