4月号 新年度からの組織と肩書き みんなのパワーで課題にチャレンジ!

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ページID 1013692  更新日 2022年1月14日 印刷 

 一宮市役所でも4月から新しい年度が始まります。私も市長となって2年目ですが、あらためて一宮市政の大きさと重さを実感する日々です。予算の規模で特別・企業会計を入れて年間2,334億円、職員の数で3,640人を束ねるわけですから、ビジネスに例えても大企業の部類に入ります。組織のトップリーダーとして日頃から「どうしたら職員みんなが持っている力をフルに発揮してくれるか?」という点には意を用いてきました。

 これまで市役所では、「主査」「主任」「主監」「副主監」「主事」と、「主」が付く肩書きが、たくさん存在しました。これら「五つの肩書きを上位から並べてみてください」という質問に、どれだけの市民の皆さまが正解できるでしょうか?
(正解は「主監」→「副主監」→「主査」→「主任」です。「主事」は「保育士」や「消防士」といったさまざまな職名と同じく、「事務職」に当たるものです。)

 初対面の市民の方や企業の方は、市役所の名刺に書いてある肩書きを見て、「この職員は組織の中で、どのような立場なのか? 権限があるのか?」などを判断します。せっかく、それなりの立場がある職員でも、それが理解されないようでは「あんたじゃ話にならん。もっと肩書きのある人を出せ」と相手に言われてしまうかもしれません。それでは、せっかくのやる気ある職員の意欲もそがれてしまいます。このような誤解が減るように、できるだけ責任や権限が分かりやすい肩書きに変えることにしました。

 この新年度からは「副主監」を廃止して「専任課長」に、「主査」を「課長補佐」に改めます。これによって「部」「課」制を基本として、「部長」の下に「次長」、「課長」の下で「専任課長」「課長補佐」という体制が出来上がります。まだまだ階層の数が多いようにも感じますが、少しでも外から見て分かりやすい形に近づけたいという思いで導入しました(※役職名が変わるだけで、お給料などは変わりません)。

役職のイメージ図


 また、子育て世代の支援策などを充実させており「福祉こども部」の所掌事務が増大することから、「こども部」を独立させて「福祉部」と分けることにしました。同じく、地方創生でまちづくりや土地利用の見直し等を担当する「建設部」からは「まちづくり部」を独立させます。一宮市では、同規模の市と比べても部の数が少ない方ですし、縦割りの弊害などを招くことなく、部(長)としてスピーディな意思決定や事業執行を進めてもらうことを期待しています。

 人間が一人でできることは限られています。関係者が問題意識を共有して、同じゴールを目指して、仕事に励むことができる組織をつくり出せるかどうか、が政策実現のカギとなります。今回の改正が、どのようなインパクトを職員や組織全体に与えるのか、市民や企業の皆さんのご意見も伺いながら、改良・改善に努めてまいります。

新旧の組織図(抜粋)


「2016(平成28)年4月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。

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