12月号 やめよう「ながらスマホ」「ながら運転」
ページID 1017019 更新日 2022年1月14日 印刷
児童の交通死亡事故を受けて
10月26日、自動車を運転しながらスマートフォンで「ポケモンGO」というゲームを操作していたことが原因で、下校途中に横断歩道を歩いていた児童の尊い命が失われるという、とても悲しい事故が市内で発生しました。亡くなられました則竹敬太君のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
この事故を受けて、一宮市としても何ができるのかを考え、まずは緊急に三つの対策を実施することにしましたので、本欄でご説明します。
対策その1 ~企業への要請~
11月4日、ご遺族の方の声を受け、「ポケモンGO」を提供している企業(株式会社ナイアンティックなど3社)に対し、事故を繰り返さないための対策について要請書を送りました。技術的な対策で、移動速度に制限を設けて歩行より速い速度ではゲームが遊べないように、また、歩行速度であっても道路では利用できないように、という要請です。
対策その2 ~こどもたちの通学路の安全確保~
事故の翌日、市職員が一宮警察署員とともに現場を確認し、安全対策について検討を行いました。その結果、運転者に注意をうながす道路塗装(エスコートライン)や交差点指示(T字マーク)、「学童横断」の文字を設置するほか、通学路であることをはっきりと示す緑色のカラー塗装を緊急に実施することにしました。
市内全域の通学路のカラー塗装は、40人以上の児童が利用する、歩道が整備されていない通学路を対象に平成25年度から平成29年度末までに実施する計画でしたが、今年度中に完了させることにしております。
対策その3 ~「ながらスマホ」「ながら運転」の危険性の周知・啓発~
ゲームに限らず、自転車に乗りながら、歩きながら、スマホをいじる「ながらスマホ」もよく目にします。こうした「ながらスマホ」は駅でもよく見られ、大変危険です。
市でも看板の設置など周知・啓発を行いますが、皆さんが「ながらスマホ」はしない、また「ながらスマホ」を見かけたら注意するなど、ご協力をお願いしたいと思います。
”便利”と”安全”
「ポケモンGO」などのゲームアプリは、クールジャパンを代表する世界に誇るイノベーションです。こうしたゲームなどを責めるだけでなく、使う側が利用マナーも向上させないと、事態の改善にはつながらないと考えます。
今回の要請に関して、市民の皆さんをはじめ全国の方から「ポケモンGOだけを規制しても仕方がない」「マナーの問題」「事故を繰り返さないために規制等に賛成」など、ご意見を多数いただいています。賛否両論の意見があると承知していますが、悲惨な事故を二度と繰り返さないために”便利”と”安全”についての議論を皆さんと深めて、市としてできることは着実に取り組んでまいります。
イノベーションを起こす企業らしい迅速な対応と感じます。市としても「通学路の安全確保」「ながらスマホの危険性の周知・啓発」などに取り組んでまいります。
「2016(平成28)年12月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。
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