11月号 実りの秋 ~農業~
ページID 1021813 更新日 2022年1月14日 印刷
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2017(平成29)年11月号 「実りの秋 ~農業~」 (mp3 5.1MB)
市長の声で録音した音声データです。
実りの秋 ~農業~
一宮市の農業
豊かな木曽川の水と土壌に恵まれて古くから稲作や野菜園芸が盛んに営まれてきた一宮市ですが、農業のために使用されている土地は、田が17.5㎢、畑が12㎢で、あわせて市全域の4分の1程度を占めています。
また、農家の数は平成27年で4,442戸ですが、農作物を自ら消費する自給的農家が多く、ビジネスとして営まれている販売農家は1,279戸と約3割にとどまっています。
生産・出荷するコメは「あいちのかおり」が中心で、農作物は、ナス・ネギ・ダイコン・ハクサイが主に栽培されています。樹園地ではイチジクやウメが生産・出荷されており、コメやタマネギの種の生産も盛んです。
6次産業化
農業の分野では、元々の1次産業だけでなく、加工などの2次産業、さらにはサービスや販売などの3次産業を一体化した「6次産業化」の取り組みを国も推奨しています。これまでに市内では4件の事業計画が国の認定を受けました。農産物はイチゴ・イチジク・シイタケ・養鶏と多岐に渡り、ジャム・ケーキ・プリン・しょうゆ・ドレッシングなどに加工され販売されています。
また、地元のJA愛知西も「あいちのかおり」を使った6次産業化商品「米粉パン」の開発を始めています。地元野菜を利用した色々な米粉パンを商品化して11月中に事業計画の認定取得を予定しています。取得できれば、JAとしては東海3県で初めての認定になります。
新しい動き
一宮市では農業に従事する女性や若い方が団体を結成して、さまざまな活動を行っています。
「一宮市女性農業者会議」は、視察や研修会の開催、朝市、リバーサイドフェスティバルなどへの出店を通じて、会員の加工技術や販売のノウハウの習得を図っています。また、小学校での食農教育などの地域活動にも取り組まれています。
「尾張一宮4Hクラブ」は、30代までの若手農業後継者を中心メンバーとして構成され、農業技術の研修やプロジェクト活動、ボランティア活動などを行っています。地域の将来を担う農業者同士の交流を通して、農業経営を切磋琢磨しながら学ぶ場となっています。最近では喫茶店でのモーニングイベントなどで市内の地産地消活動にも貢献されています。
市の支援~後継者の育成など~
一宮市は稲沢市やJA愛知西と提携して「はつらつ農業塾」を開催しています。開講した「担い手育成コース」では、現場研修を通じて生産段階での専門的な知識や技術を身に付けてもらっており、開講から10年目を迎え、計49人の方が就農されました。
また、熟年者向けの「生きがい農業コース」も開講しており、卒塾された方は、産直広場で販売するなど農業を楽しんでいらっしゃいます。
農業は、食料の安定供給だけでなく、豪雨時などの防災対策や、潤いある自然環境の保全、良好な景観の形成といったさまざまな面で私たちの暮らしに重要な役割を果たしています。
市内では、実り多き秋を迎えています。この光景が永く見られるように、一宮市は6次産業化の推進や農業者団体への支援、後継者育成などを通じて、農業の充実と振興を図ってまいります。
「2017(平成29)年11月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは掲載時点のものです。
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