市長メッセージ「一宮市・緊急経済対策その1」（令和2年4月24日）

　新型コロナウイルスの感染拡大により、一宮市内でも多くのビジネスが困窮されています。「市としても経済対策が必要」と、市議会はじめ、商工会議所や商工会などの経済団体、関係業界の皆さまなど、多くの方からご意見を頂いておりました。このたび、国や県の打ち出した施策とあわせて、市独自でどのように動くことが最適かを考えつつ、一宮市としての「緊急経済対策」を取りまとめて、発表いたしました。

　市の施策としては、総額10億円近い政策パッケージです。今回は「きめ細やかさ」と「スピード」（例：振り込まれるお金が実際に口座に入る）を意識しました。類似の施策を、他の自治体と比べると金額が小さなものもあり、心苦しい点もあります。それでも、将来も見すえた現時点での総合的な判断として、ご容赦いただきたく存じます。

　最後に、国の施策ではありますが、皆さまに一律10万円を支給する特別定額給付金、やはり当市では400億円近い予算とケタ違いの規模になります。一宮市が総力をあげて、市民の皆さまのお手元に早くお届けできるよう、準備を進めてまいります。

 

令和2年4月24日　一宮市長　中野　正康
 

一宮市・緊急経済対策その1

地域経済を支援（国・県の支援措置の枠外を市が応援します）

1．一宮市新型コロナウイルス感染症対策協力金（約1.3億円）

→県の休業協力金（50万円）の枠外で、4/28(火曜日)～5/6(水曜日)の休業について、一宮市独自に協力金10万円を支給します。

• 県の協力金制度では対象外となっている昼間営業の喫茶店等も対象
• 新たな県の協力金制度でも対象外となる理容業・美容業施設も対象
  （愛知県の対象は、理美容組合の加盟事業所のみとされておりましたが、市の発表後、組合に加盟していない事業者も4月25日から休業した場合は対象とすることとされました。）
• 県の支援対象施設で、規定の開始日から休業しなかった施設でも、上記期間で支援

2．一宮市持続化給付金（約4.0億円）

→経済産業省の持続化給付金（個人事業主で最大100万円など）は、売上が対前年比50％以上の減少が条件であるところ、一宮市では売上30％以上減少まで支援対象を拡大して、最大で法人10万円、個人事業主8万円、を支給します。

疲弊する事業を支援（国・県の関与がない市独自の支援策です）

1．事業所税の優遇措置の延長について（約2.4億円）

→事業所税の経過措置の減免割合（現行3/8減）を1年間から3年間に延長します。

2．飲食業の支援について（数百万円）

• いちのみやフード応援企画→「食べて応援！食べてリラックス！」として、テイクアウトやデリバリーのご利用で一宮市の産品が当たる抽選に応募ができ、飲食店を応援する企画を行います。
• その他：市内民間団体の支援事業をサポート
  →市内民間団体が行うチケット企画等の支援事業のPRを行うなど応援策を検討します。

小中学生の家庭を支援

1．3月から臨時休校が続いている児童・生徒のご家庭に一時金を支給（約1.7億円）

→在宅による家庭学習等の負担増への支援として5,000円/人を支給します。

2．就学援助が必要な世帯へ昼食費を支援（約3千万円）

→休校が続くことにより、負担増となる昼食費として9,600円/人を支援します。

 

※特別定額給付金（一律10万円）の早期給付（規模385億円）