4月号 桜

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ページID 1039651  更新日 2022年1月14日 印刷 

真清田神社と桜

 市制100周年を記念して「岐阜さくらの会」から桜を寄贈いただき、真清田神社前の宮前三八市広場に植樹していただくこととなりました。1,500年以上も昔の伝えにちなんで、品種はエドヒガンです。古文書(真清探当証)によれば、継体天皇は幼い頃、真清田神社のある尾張一宮から美濃の山奥に逃げ、隠れ住んでいました。成長され、都に帰る際、美濃の地との別れを惜しみ、真清田神社に植えられていた桜の苗木をお手植えになったそうです。

 その地に育ったエドヒガンが、岐阜県本巣市の淡墨公園にある樹齢1,500年以上の桜といわれています。この桜は、散り際の花びらの色にちなんで淡墨桜と呼ばれています。毎年3月、継体天皇が歩かれたであろう一宮市(真清田神社)から、本巣市根尾谷・淡墨桜までのウォーキング大会が行われ、全国各地から多くの人が参加しています。

写真:淡墨桜
淡墨桜(うすずみざくら)

木曽川堤の桜

 木曽川堤の桜は、明治時代の堤防補修の際、ヒガンザクラ・シダレザクラ・ヤマザクラを堤防の両側に植樹したことに始まります。一宮市北方町から江南市草井町まで約9kmにわたります。その後、桜並木の景観として整えられ、開花時の景観と種類の貴重さから1927(昭和2)年に国の名勝及び天然記念物に指定されました。

 しかしながら、樹齢100年を越え、衰弱や立ち枯れが目立つようになりました。葉栗連区地域づくり協議会や光明寺緑地保全会の方々がボランティアで、年1~2回、施肥やつる切りなどを実施し、桜の保全につとめていただいております。

 一宮市としても、市制80周年(平成13年)には「二世サクラ」を植樹しました。かつての景観を取り戻せるように、関係機関とも協力して、地元の皆さまと一緒に木曽川堤の桜の保全を応援していきます。

青木川の桜

写真:青木川のサクラ


 市内の東部を流れる青木川の両岸には、ソメイヨシノ約200本が1.5kmにわたり植栽されております。千秋町の地元の皆さまが毛虫の防除や草刈りなど、桜を大切に育成し、周辺環境の美化にも取り組まれています。毎年、綺麗に咲いており「青木川河畔桜まつり」(今年は中止)が盛大に開催されています。

 この桜並木の下流側では、堤防上部を「青木川河川敷公園」として右岸・左岸でトータル4.9kmを遊歩道として、整備を進めています。千秋町の佐野公園から丹陽町の休郷公園を結び、ウォーキングによる健康増進や地域のコミュニケーションの場となるように整備しており、2024(令和6)年度の完成を目指しています。

大江川の桜

 一宮桜まつりは市内の各所を会場に毎年開催しており、今年で53回を数えます。とりわけ、市の中心を流れる大江川の両岸では、300本を超えるソメイヨシノが見事に咲き誇ります。

 昨年の一宮桜まつりは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、急きょ中止といたしましたが、今年は3密を防ぐ対策として、ぼんぼりの設置や歩行者天国等を取りやめるなど規模を縮小して3月25日から4月10日まで開催いたします。


 もちろん、今回ご紹介した他にも「萬葉公園」の河津桜のように早く咲く桜をはじめ、「尾西公園」や「浅井山公園」など、綺麗な花を咲かせる桜の木が、たくさんありますが、お花見に伴う宴会は自粛していただきますようお願いします。季節の移ろいを愛でることができる、平穏な日々を取り戻せるように、引き続きコロナ対策など市政の課題に全力で取り組んでまいります。【3月10日執筆】


 

「2021(令和3)年4月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは執筆時点のものです。

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