7月号 災害にそなえる

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID 1041063  更新日 2022年1月14日 印刷 

災害にそなえる

避難情報のレベル分けが変わりました

 大雨等による災害が予測される場合、市から避難に関する情報を発令しますが、5月から、この避難情報が変わりました。新たな大雨警戒レベルは、レベル3「高齢者等避難」レベル4「避難指示」レベル5「緊急安全確保」です。
これまでは危険度が2番目に高いレベル4に「避難勧告」と「避難指示」が、併せて記されていました。しかし、その違いが十分に浸透しておらず、逃げ遅れる事例も後を絶ちませんでした。こうした反省を踏まえて、勧告を「避難指示」に統合するなど、皆さまが今とるべき行動を直感的に感じ取っていただけるように工夫されています。
 一方、大雨による被害から避難する際の参考情報をまとめたものが、洪水ハザードマップです。市では今年3月に千年に一度の大雨を想定した「一宮市洪水ハザードマップ」を策定しました。「自宅から一番近い避難場所は?」「最も安全な避難ルートは?」など、ご家族でも話し合って、災害に備えていただきたいと思います。

災害レベルに関する避難情報の変更を示す画像


「垂直」避難(ご自宅の活用)もご検討を

 傘がさせないほど風が強かったり、路面が見えないほど浸水したりしている時は、転倒や側溝に落ちるなど避難所へ行くまでに被災される方もいらっしゃいます。こうした場合、倒壊の危険性がない建物であれば、2階以上などへ避難、すなわち「垂直」に避難することで一時的に身の安全が確保できます。
 大勢の方が避難所へ集まると、「密」が避けられません。新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、避難者が十分な距離を確保できるためにも、市では、垂直避難を含めた在宅避難も選択肢として考えていただくよう、お願いしています。
 多くのご家庭で、食料や飲料水を備蓄されていることと思いますが、在宅避難の支障となる要因としてトイレがあげられます。水洗トイレでは、水の供給が止まるとトイレが使えなくなります。市では、水なしでも使える簡易トイレを推奨するため、6月補正予算で購入費用を計上しました。1,000名の方にモニターとして簡易トイレを使っていただく予定です。詳しくは広報9月号でお知らせいたします。

新たな備えを進めています

 新型コロナウイルス感染症を考慮すると、避難所でも感染拡大防止策が重要です。そのため、非接触型の体温計、アルコール消毒液、換気対策としての大型扇風機、間仕切りのパーテーション、体調がすぐれない方のテントなど、新たに必要な資機材を避難所へ配備しました。
 市民の皆さまへの発信も強化します。「道路が水につかって車が通れない」など、災害時には市役所に様々な情報が入ってきます。浸水箇所や道路冠水など、集まった情報を地図に集約して、この夏からインターネットで公開します。一宮警察署や中部電力など関係機関とも協力を進め、発信する情報を充実させていきます。
 災害時の被害を抑えるキーワードに「自助、共助、公助」があります。公助を担う市も全力を尽くしますが、公助だけで市民の皆さまを守り切ることは難しいです。隣近所や地域で助け合う共助や、ご自身で自分や家族を守る自助も、災害発生時には重要になります。これからも、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。

地図:道路情報の公開イメージ


 

「2021(令和3)年7月号 広報一宮」 掲載
※記事中の内容・数値などは執筆時点のものです。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)
       

このページに関するお問い合わせ

広報課
〒491-8501 愛知県一宮市本町2丁目5番6号 一宮市役所本庁舎6階
電話:0586-28-8951 ファクス:0586-73-9128
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。